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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第264話 神化の真価

開店から1週間が経過しても問題なく店はオープンできている。それとは別で今日はこの間の大型アップデートで追加されたスキルについて運営から情報が出る日だ。追加自体はしたものの、まだ発見できたプレイヤーはおらず、おそらく今回の発表で正式にリリースされるのだろう。


「そろそろ来るな。」


「だね。神術とか神化に関係してなければいいんだけど。」


「少なくともドルドワロウが倒されたことで運営は焦ってるでしょうね。わざわざ干渉しようとしてきたんだし。」


「まぁ、今回のアップデートには関係ないんじゃない?」


なんだかんだでそれなりに時間は経って今日は11月21日だ。アップデートに関する情報が公開されるのは17時。もう間も無くその時間だ。

俺たちがドルドワロウを討伐したのは11月10日。どうやっても運営がアップデート内容を変更するなんてことはできないはずだ。


ピコン


「きたみたいだね。」


先生が作ってくれていた大きなスクリーンに内容を映し出す。今ここにいるのはネイ、キキョウ、俺、リンの4人だけだが、後でヴァルたちともアップデートに関して話すつもりだ。


『11月14日の大型アップデートに伴う新スキルについて』


この見出しから始まったページを読もうとしたその瞬間・・・


全員の目の前にディスプレイが表示された。


『エンシェントモンスター討伐のお知らせ。


11月10日17時12分に「忘れ去られし都」のエンシェントモンスター『天災【ドルドワロウ】』の討伐を確認しました。討伐者プレイヤーネームはロキ、キキョウ、ネイ、みくリン、ゲルマ、ヴァル、ミルナ 以上7名です。


天災【ドルドワロウ】の討伐に伴い、「忘れ去られし都」の状態が変貌しスポーンするモンスター等に変更が行われました。』


「あちゃー」


「まずいね。うちのメンバーの名前が大量に出ちゃってるよ。特にこれまで完全秘匿だった先生と私の神化状態の名前が出たのはまずいね。」


「まぁ、お前はともかく先生の方は名前くらい大丈夫だろ。名前しかわからないんじゃ対策もできないだろうしな。」


「それもそうだね。一旦アップデートの確認に戻ろうか。」


アップデート内容は大まかにいうとこうだ。以前から隠しクエスト等で実装されていた神化スキルの正式実装。超高難易度のクエストやイベントの報酬で極低確率で入手等様々な方法で入手できる。神化スキルは別種のものであっても重複して所持することができず、自動的に1つに統合されてしまい、その能力は向上し、統合したすべての神化スキルの効果を残している。

そしてここまでの話でわかるようにすでに神化スキルを所持しているプレイヤーの神化スキルに能力や効果が追加された。それに加え、神化スキル以上に入手が高難易度な神術スキルというものの存在も公開された。これに関しては効果の変更等はないが、所持プレイヤー数が1名とだけ公開された。やっぱり神術を持つほど尖ったプレイヤーは少ないか。

神術と神化は重複して持つことができるらしい。大体はそんな感じだ。


「それじゃ早速確認してみるか。えーっと俺の{鬼神化}は使用するとMP・INTの値がすべて0になる代わりにHP・STR・VIT・RST・AGIの値がすべて倍に引き上げられる!?」


「エグっ。しかもあんたほぼデメリットないじゃない。」


「全くない。えぐいなこれ。」


「で私は・・・4つのモードを自由に切り替えられてそれぞれに効果があるみたい。まずウィンディーネは魔力の込められていない物理攻撃すべて無効化できるけど、魔法攻撃を喰らうと怯みモーションが出るみたい。サラマンダーはMP消費なしで自在に炎を操れる、その代わり水をかけられると通常の3倍のでダメージを喰らっちゃって、シルフィードは飛び道具とか空気中を飛ばす系の魔法とかを全部無効化できる代わりにHPが半減する。で、最後にノームが地面に足がついている限り毎秒HPとMPを5%回復する代わりに地面から両足が離れると1分間全ステータス半減のデバフ付与だって。組み合わせればめっちゃ強そう!それにどの姿でも50cmまで浮かぶことができて武器に属性を纏わせることもできるんだって。」


「なんか戦闘の幅が広がったとかそういう次元じゃないね。{精霊神化}ってとるの結構大変だったんでしょ?そのリターンってことかな?」


「多分ね。で、リンちゃんは?」


「えーっと、{獣神化}は獲得したプレイヤーによって異なるモデルが存在してるみたいで、私のケルベロスの効果はスキルを使ったら自動的に3回発動するんだって。MP消費とかがある時は1回分の消費で3回発動して、デメリット効果があるものは1回分のデメリットで3回分のメリットを受けられるみたい。」


「エッグ!下手すればネイよりやばいじゃん。」


「だね。だってバフとかをクールタイム無視して3回使えるってことでしょ?流石にエグくない?」


「だな。で、人のだけ聞いてまだ自分の言ってないうちのマスターは?」


「{魔神化}の効果は至ってシンプル。MPが常に毎秒100%のスピードで回復し続けるだって。」


「ちょっと待って。ってことはクールタイムのない魔法とかを使えば・・・」


「無限に連射できるね。ついでにMPのステータスも強化されてるから、それなりの大魔法でも余裕で使えるよ。」


「人のこと言えねぇだろ。お前が一番ヤベェよ。なんでそんなエグい効果でデメリットないんだよ!?」


「そうね。まぁ、パンドラだしいいんじゃない?」


「そうそう。みくねぇだからいいの。」

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