表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

261/348

第260話 NPC

今日は取り合えず買った物件の内装だ。壁紙はそのまま使わせてもらうとして、棚や武器類を飾ることができるように室内の設備を整えた。

それに加え、防具立てもたくさん設置し、おおよその準備が整った。

そう、俺が今作ろうとしているのは武器と防具を取り扱う武器・防具屋だ。先生の作ったものが大量に余っているし、ギルドの運営資金の足しにもなる。下手をすればここだけで賄えるかもしれない。

おおよその内装は完成したし、お金の管理のための金庫、店の奥の在庫を管理するための部屋も用意できた。といってもどれも一点ものだからお客さんに入ってもらうこともあるだろうと言うことできちんと整理して見やすいようにしてある。

つぎは・・・



現在どの町にもNPCを雇うことができる求人所という場所が設置されている。今のところは傭兵なんかがほとんどだが、次のアップデートで雑務を任せることができるNPCを雇うことができるようになる。

NPCを雇う条件は労働に見合った金額を支払うことと、NPCの住居を用意すること。これだけ見るとコストがかかり過ぎてしまうため現状ではNPCを雇っているプレイヤーなんていない。それにギルド名義の店を出すことも次のアップデートからしかできないため、NPCを雇うにしても次のアップデート以降だろう。

だが、それでは他のギルドとの取り合いになりかねない。だから今のうちに予約をしておいて、NPCを確実に確保しようという算段だ。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「3名人を雇いたいのですが・・・」


NPCは働かせすぎると不満を抱く。店番自体は1人でできる程度だし、窃盗は先生の作ったアイテムのセキュリティを突破できるわけがないからNPCに対策してもらう必要はない。3人いれば月に10日ずつ働いて貰えばいいから、ボイコットされることもないだろう。

住居に関しては店の2階がそこそこ広く、部屋数もそこそこあったので、そこに住んでもらうことにする。


「どのような人材をお探しですか?今求職中の者ですと傭兵しかおりませんが。」


「店番を任せたいのですが、今すぐではなくて大丈夫ですので、お金の管理や接客ができるような方が登録なされたらご連絡いただいてもいいですか?」


「かしこまりました。それではどちらにご連絡すればよろしいでしょうか。」


ここのNPCはプレイヤーの使用するチャット機能やメール機能を使うことができる。


「それではパンドラというプレイヤーにメールを送ってください。」


「ロキ様のメールではなくてよろしいのですか?」


「はい。パンドラにお願いします。」


「かしこまりました。人材をご用意でき次第ご連絡差し上げます。」


「お願いしますね。」


これで、人材に関しては大丈夫かな。あとは定期的に視察に行って月1くらいで俺かキキョウ、ネイあたりで店番をすればいいかな。運営に関してもNPCに任せることになるけど、このゲームのNPC結構ちゃんとしてるし、大丈夫でしょ。

次は一旦ギルドホームに戻ろっかな。


「おかえり。一応元々作ってあった武器のある程度の能力と性能をまとめたファイルはできたわよ。五十音順に並べてあるし、これで在庫の管理もできるでしょ?」


「ありがと、ネイ。キキョウもお疲れ様。」


「ほんと疲れたよ。今先生が作ってる分は先生がメモと一緒に置いてくれてるからそれを五十音順に並べてデータ管理すれば一発で検索できるはずだ。こっちのファイルはもうデータ化までしてあるから大丈夫だと思うぞ。」


「これだけの数あればしばらくは在庫の補充もしなくていいでしょ。先生もありがとね。」


「まぁ、このくらいの量ならなんてことないさ。それに俺は俺の作りたいものを作ってるだけだからな。それとこれ。頼まれてたものだ。」


「なんだこれ?」


「入り口につける予定のセンサー。所有者がうちのメンバーになってるものを持っていたら反応するようになってるって。」


「窃盗対策か。で、入り口以外に出入りできる場所を無くしてるわけだ。」


「窓はあるけど、そうそう割れないし、窓の近くに商品を置いて窓からは出れないようにしてる。」


「それなら運営をNPCに任せても安心できるわね。」


「ここまで早く出店の準備してるのうちくらいだろ。」


「まぁ、アップデートももうすぐだしいいんじゃない?」


「そうそう。だってアップデートって3日後でしょ?」


「らしいわね。一昨日急に発表されてびっくりしちゃった。」


「俺もだ。まぁ、店の準備もできてるし、準備は万端だな。あとは追加されるエリアの攻略も考えとかないとな。」


「そればっかりは追加されないとわからないし、それに今回の目玉のスキルが神化なのかも気になるね。」


「ってか私たちにとってはそれが一番大事でしょ。これまで圧倒的シークレットだったものだし、能力の追加もあるかもしれないし。」


「だな。今回はこれまで以上に楽しみだな。」


「うん!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ