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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第248話 神化と見た目

「それって話題になってたやつだ!」


スキル{獣神化}はとあるプレイヤーが入手し、それをひとめのある場所で使用してしまったことで掲示板でかなりの話題を呼んでいた。その入手条件は当の本人にもわからないらしいが他にも数人スキル習得報告が上がっている。


「入手条件は?」


「わかんないんだよね。なんとなく予想はついてるんだけど、確証はないし。」


「その予想ってのは?」


「多分だけど、何かしらの魔獣か動物と一緒にモンスターを倒すこと。最近動物がモンスターに襲われてて、それを助けたんだけどその動物の群れも一緒にモンスターと戦ってくれたんだよね。」


「なるほどね。NPCとか動物、友好的なモンスターってプレイヤーの戦闘に割り込んでこないもんね。その例外が存在してるんだ。」


「多分。それから何日かしてから習得したけど、スキルの名前的にそれしか思いつかないし。」


「ってことは現状完全に運でしか獲得が不可能なスキルってことになるね。でもそれがあるのは今この状況ではだいぶありがたいかも。」


他に{獣神化}を持つものがいる以上他ギルドとの戦闘では不向きだがこう言った特殊な相手には有効に戦うことができる。

それにしてもキキョウの{鬼神化}は禍々しく、ネイの{精霊神化}は露出が多めかつ幻想的な雰囲気、そして俺の{魔神化}は美形。それぞれに特徴はあるものの、{獣神化}は{精霊神化}に近いものを感じる。プレイヤーによって特徴はあるようではある。

掲示板で見た男性プレイヤーはまるで朱雀を思わせるような姿、他にも神話などに残されている創造上の動物が元になっている。そしてリンの元になっているのは・・・


「それにしても可愛らしいじゃない。モデルはケルベロスかな?」


そう。ケルベロスだ。と言っても首の数が増えているわけではないが、犬のような耳に尻尾、そして麻痺の双爪を装備していないにも関わらず、もふもふの手に鋭い爪足も同様だ。服というよりも犬の毛皮で作ったかのような衣服が身を包んでいる。露出は少なめであるものの、その美しさ、そして当の本人のアバターの可愛らしさが相まってネイの{精霊神化}以上に人目を惹く姿だ。まぁ、現状いちばん目を引くのはキキョウの{鬼神化}だけど。あれはあまりにも人外すぎて悪目立ちしてしまう。


「俺ほどじゃないが、人目を引きそうな見た目だな。」


「「あんたは悪目立ちするだけでしょ。」」


ネイトリンがハモった。


「そんな言わなくたっていいだろ。俺だって好きでこんな見た目になってるわけじゃないんだから。それを考えるとパンドラって本当にいいよな。見た目もファッションの一言で片付けられるし、名前まで偽装できるんだから。」


「それは確かに。私でも街中で神化なんて使ったら目立っちゃうし。」


「そんなこと言われても普段の姿がデメリットみたいなとこあるし・・・」


「そのデメリットがなくなってそれに付随したメリットだけが残るからずるいっつってんだよ。」


「そうよ。メリットはあまりに大きいし。」


そんな文句言われてもなー・・・

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