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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第246話 未空と凛、パンドラとリンおまけにキキョウ

「それじゃ、詳細を話すな。」


帰り道、ある程度人がまばらになってきたあたりで、俺は凛にドルドワロウについて詳細を話した。


「なるほどね。あいつが受注したにも関わらずあいつが一番役に立てないわけだね。」


「そうなんだよ。そもそもが厄介な上に少人数だから1人でも多いと助かるんだよ。」


「なら帰ったらすぐにでも入らないとね。」


「助かる。ネイが先に入ってるはずだから。」


ネイは今日は午前中用事があると言っていたけど、流石にもう入っているはずだ。先生がホームに弾丸を置いといてくれたみたいだからそれを持って先にドルドワロウのところに行っているだろう。

問題はやっぱり時間がないことだ。いくら凛が協力してくれたところで人手不足なことは変わらない。ヴァルとミルナはいつも通り夜にならないと来れないし、時間までに倒せるとは思えない。


「さっき画像見せてもらって、今説明聞いて思ったんだけどさ、これって本当に全部魂でできてるのかな?」


「どういうことだ?」


「もしかしたら中に本体がいて、その本体の周りを大量の魂が囲んでるんじゃないかなと思って。だってこの難易度のクエストなのにただ大量に攻撃するだけでクリアできるっていうのもおかしな話じゃない?」


「それは俺たちも思ってたんだけど、なるほど。中に本体がいると仮定したら納得はいくな。ってことは中の本体が出てくるまで魂を破壊し続けて、そのままおそらく相当強いであろう本体と対峙しなきゃいけないってことか?もしそうなら運営も相当意地が悪いが。」


「元々そうじゃない?だってユニークプレイヤーなんてさ、人間の支配領域に踏み入ることすらできないわけだし、向こうは向こうで色々準備されてるんだろうけど、プレイヤー同士の対立をメインに置いてるゲーム作ってる時点で相当意地は悪いでしょ。」


「それもそうか。それじゃ、あとはユーオンの中で。」


家についた俺たちはそれぞれ自室にもどり、ユーオンを起動する。


「みくねぇ、それじゃ早速行こ!」


一瞬先に入っていたリンに引っ張られてドルドワロウのいるエリアに向かう。大体の場所は教えてあるけど、あれの存在は教えてないんだったな。


「ちょっとまって。キキョウがくるまで待とう。」


「なんで?あいつ待つ必要ないでしょ。」


「あいつにドルドワロウがいる場所に転移できるアイテム預けてるんだよね。あいつが一番行き来してたから。」


「そんな便利アイテムあるんだ。確かに不便な場所にあるもんね。」


「お、2人とも揃ってるな。それじゃ早速いくか!」


「遅かったじゃんキキョウ。」


「ほんとだよ。私とみくねぇの時間を奪った代償は大きいよ。」


「そんなにいうなよ。お前らの方が家近いんだから。」

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