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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第228話 考察

「{反撃領域}」


これで一旦考える時間を稼げる。これに新しく買ったこのスキルを合わせれば・・・


「スキル{自動反撃(オート・カウンター)}」


このスキルは3分間自動でカウンターを行ってくれるスキルだ。魔法に関しては回避するのみだが、体が勝手に回避と反撃を行なってくれる。スキル調整次第で回避のみにすることもでき、今回はそれで回避のみを行っている。{反撃領域}の効果時間よりは短いから効果時間の把握はしておく必要がある。効果時間は通常表示したりすることはできず、カウントする以外の方法で知ることはできない。このゲームには時計はあるが、秒単位で表示されるわけでもない上に戦闘中は時間の確認もできないようになっている。ゲーム内の時計のアイテムも掛け時計のみでインテリアとしてしか利用できないようになっているため戦闘中の時間の把握は当人の感覚でしか行うことができない。

そこで、だ。先生なら考えたアイテムを作ることができる。つまり戦闘中に時間を確認できるようにするそしてタイマー機能も備えた腕時計を作成してもらった。現実時間の時間の確認までできる超機能的なものだ。

スキルの発動と同時にタイマーを発動して3分間自由にすることができる。

さて、こいつはただ防御系のステータスが異常なほどに高く、異常なほどに攻撃力の高いそしてスキルを隠して戦うほどの狡猾さを持ち、俺に近いレベルのスピードを持ったモンスターだ。エクストラと比べたら可愛いものだが、エクストラとは違った強さを持つ。エクストラは基本的には攻撃は通るし、防御ステータスもここまで高いわけではない。その特殊能力が異常で尖ったものが多く、それらが厄介なのだ。こいつにはそれがない分ステータスに恩恵が与えられている。

つまりこいつはエクストラと同格のモンスターとして作られている。攻略難易度はエクストラのそれを越えるだろう。なんと言っても魔の地図を所持しているプレイヤー単独での突破が強制される上におそらく魔の地図を手に入れる方法は俺がクリアしたあのクエストのみだ。そして一度クリアされたらあのクエストは2度と出現しないだろう。そうでもないとこれだけの強さに設定する理由がない。

そして最後に、魔の地図を俺が手に入れてしまったことで運営からしても3つ誤算が生まれてしまったはずだ。

1つ目はここでの報酬が想定よりも速い時点で入手されてしまう可能性があること。普通のプレイヤーは魔族の支配領域なんかに近づこうとしない。一定数のエクストラモンスターが倒され、あの場所が解放されてから受注されるべきクエストだったのだろう。

2つ目、俺が魔の地図を入手したことでこの戦闘の前提が崩れてしまったこと。この場所は何度でも入ることができる。これに関してはさっきネイが戻ってきたので確実だ。ただ、ネイは入ると同時に死んでしまった。

つまりこいつは複数回挑戦することで単独撃破を目指すタイプの敵なはずだ。そして単独撃破が前提とされている以上ここに入った他のプレイヤーは入った瞬間に死んでしまうようだ。そして複数回の挑戦で倒すという前提は俺がユニークプレイヤーであることで崩れてしまっている。

そして最後、これは1つ目と2つ目に通じてはいるが、運営はこの戦闘が終わった瞬間にプレイヤー側についたユニークプレイヤーかもっとあとで入手されるはずだったもののどちらかを失うということだ。俺が勝てばここでの報酬を獲得し、あいつが勝てば俺はユニークプレイヤーとして2度とログインできなくなる。

運営としては俺がこの時点で受注し魔の地図を手に入れるなんて誤算でしかないだろう。そもそもあのクエスト自体俺と相性が悪いようにして俺にクリアさせるつもりがなかったみたいだし。

ネイがアレに気が付いてくれれば簡単に倒せるけど、多分気づかないよな。こんな作戦俺自身だからこそ気づけるんだろうし。


そうなったら単独で撃破するしかない。幸い物理攻撃は有効なんだ!徹底的に回避して攻撃を叩き込み続けてやる!

そろそろ3分ださて、戦いの続きといこうか!

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