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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第198話 拠点崩壊と未だ残る敵

「まさかマスターを倒してくるとは思いませんでした。それもユニークプレイヤー抜きで。」


「そうか?うちにはあんたらのとこの元幹部がいるからな。あんたのとこのマスターくらい余裕だっつうの。」


「そうですか。ですが、これだけの人数に囲まれて対処できるんですか?」


なんかイラつくな。一応こいつらをまとめてるやつみたいだけど。


「周りを見てみなよ。」


他の雑魚はこの会話のうちにほとんどすでにネイが撃破済みだ。一瞬なのによくやるぜ。


「何ですかこれは!?」


「だからネイがやったんだって。あんたも気をつけたほうがいいんじゃない?もう命に手がかかってるぜ。」


「は?」


その瞬間ネイが後ろから切り裂く。


「流石だな。一瞬で全滅とは。」


「ただ、終わってないとこを見るにパンドラたちの方が終わってないか、どこかに潜んでいるのかな?」


「気配は感じないけどな。向こうも勝てないこと分かってるだろうし、降伏するだろ。」







「終わったけど、キキョウたちがまだなのかな?」


「向こうは拠点まで落とす算段なんでしょ?もうちょっとかかるんじゃない?」


「でも{反撃領域}で5分は経ってるし、そろそろじゃない?」



『終わったが、そっちはどうだ?』


「キキョウたちも終わったみたいだね。ってことは隠密がいるね。」


「しかも降伏しないつもりって感じじゃない?」


「だね。多分毒霧対策はされてるし、どうしようかな。」


「みくねぇの{毒霧}って植物も枯らすんでしょ?それなら{毒霧}で枯らしちゃったら?」


「確かに。それが一番楽かな。それじゃスキル{毒霧}」






「あいつ{毒霧}使いやがったな。」


「まぁ、多分相手も対策してるでしょうし。それを分かった上でじゃないですか?」


「どういうことだ?」


「パンドラさんの{毒霧}は植物も全て枯らし尽くすでしょう?」


「それで相手の隠れ場所を奪うってことね。」


「おそらくはそうでしょう。」






「リン、何か見える?」


「いや、今のところは。」


「だよね。」


植物を枯らし尽くしたものの、人影らしきものは見えない。そこまで広いフィールドでもないのにそんなことあるか?






「人影が見えないな。」


「だね。向こうから見えてるのかな?」


「だったらもう死んでるだろうし、そもそもあいつの性格だ。とどめは俺たちの誰かにささせてくれるだろ。」


「確かにそうですね。では、向こうでも捕捉できていないのでしょう。」


「何か身を隠すスキルでも持ってるのかもね。一旦合流しましょうか。」






「一旦合流してみんなで探そっか。」


「うん。」

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