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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第184話 イベントスタート!

たまにネイのスポナーも借りつつ、リンの戦闘スタイルと他対個での戦い方を染み付かせた。そんなことをしていると数日はあっという間に経過し、イベント当日になった。

今回のイベントはモンスターが大量スポーンする半径100kmの円形の専用フィールド。地形は場所によって様々であり、プレイヤーをキルすることも可能。最終的なランキングはパーティー単位でのキル数で決定され、上位パーティーの所属メンバーが所属するギルドにすべてに人数によって恩恵が付与される。

そしてプレイヤーキルに関して追記された内容によるとプレイヤーキルをした場合、キルしたプレイヤーには相手のキル数の10分の1が譲渡される。それを対策するためか、俺以外の全プレイヤーのマップには俺のリアルタイムの位置情報が記されるらしい。つまり、俺以外のプレイヤーは俺から離れた位置に固まることになる。


「作戦の確認ね。最後の5分までは全員でモンスターを狩り続ける。パーティーで別れてもいいらしいから私は個別行動で、他のみんなは固まって行動してね。できるだけ、私の行動範囲の10km圏内にいてもらえれば他のプレイヤーに遭遇することはそうそうないと思うから。」


「それがいいだろうな。リンと一緒なのは嫌だが、パンドラが誰かと一緒に行動するとキル数を稼げなくなるし。」


「うん。それで、最後の5分までには集合できるようにね。全員が集まったら{毒霧}で毒対策をしていないプレイヤー全員を倒してそのキル数を根こそぎ奪い取る!」


「ある程度離れてれば大丈夫だろうとたかを括ってる連中を全員刈り取るわけだね。」


「そう。私が最後の30分間どこかのエリアの端の方にいれば他のプレイヤーたちは私が最後に{毒霧}で刈り取ることを予想してできるだけ離れようとするはず。」


「その油断したところをエリア全体を覆うことで一気に倒す。流石みくねぇだね。」


「何が流石なのか私には共感できませんが。」


「まぁ、そう言わないでよハンス。今回のイベントでハンスがうちのギルドに所属してることが公になるんだから、今後今まで以上に気をつけて行動してよ。ハンスなら大丈夫だと思うけど。」


「もちろんです。ほら、もう始まりますよ。」


少し前から始まっていたカウントダウンがもうすぐ1分を切ろうとしている。今回のマップは全て公開されているが、スタート時のスポーン地点はランダムで決定されるためスタートからしばらくの行動は臨機応変に行わなければならない。今回のマップには森、平原、火山、洞窟、雪原など様々なエリアが用意されている。火山エリアにはマグマが噴出する場所もあるらしいから、そこにスポーンしないことだけ祈らないとだな。


5・・・・4・・・・3・・・・2・・・・1・・・・・




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