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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第182話 1ヶ月と新イベント

リンがパンドラの箱に加入して1ヶ月近くが経過した。この1ヶ月、特筆すべきことは何も起こっていない。

強いて言えば俺のプロ契約の確約と、次回イベントと大型アップデートの実施日が発表されたくらいだ。アップデートに関しては日付以外は情報もまだ出ていない。


「みくねぇ、今日はどうするの?」


「そうだねー。みんなレベリングも終わったし、先生の武器防具もできたしねー。」


そう。全員レベリングも終わり、先生の武器や防具も全員分揃っている。しかし、あれ以降ユニークウェポンが誕生することはなかった。それだけ限定的なものだし、作成の際に成功する確率も低いものなのだろう


「そう言えばイベントっていつからだっけ?」


「確かあと1週間じゃなかったっけ?」


「そのくらいだよね。」


「なんでそんなことも把握してないのよ。今週末だからちゃんと参加してよね。」


「だったっけ?ありがとね、ネイ。」


「ありがとうも何もパーティー組むんだからいてもらわなきゃ困るじゃん。」


今回のイベントは制限時間3時間のうちにどれだけモンスターをキルできたかを競う。パーティーは1パーティーあたり5人までかつ、順位表示のためにパーティーに名前をつける必要がある。もちろん他と被ってはいけない。

ということで、パンドラの箱は、外部に情報が出てるプレイヤーとそれ以外のプレイヤー、そして観戦の3つに分かれることになった。まず、パーティーパンドラの箱。メンバーは、俺、キキョウ、ネイ、リン、ハンスだ。ハンス以外の4人は他のギルドにもうちに所属していることが知られているプレイヤー、ハンスはバランスを考慮した上での編成だ。

そしてもう片方はパーティーヴァルナ。メンバーは、ヴァル、ミルナ、ユイユイ、レントル、ルナだ。こちらは遠距離の攻撃手段を持つプレイヤーが多いため、ルナとハンスのどちらをパンドラの箱の方に振り分けるかという話になった時にルナを残すことになった。パーティー名はパーティーのリーダーであるヴァルとみるなの名前からだそうだ。

そして先生がギルドホームで観戦。先生には戦闘能力がないので仕方ない。そしてヴァルナの5人には装備品を市販のものに変更してもらう。もちろん最高級品にはするが、そうでもしないと先生の作ったものだと能力が異常すぎてバレてしまいかねない。


「今回ってキルありなんだっけ?」


「ありだね。」


「最高じゃん。」


「もしかしてまたあれやるつもり?」


「当たり前じゃん。うちのメンバーに毒は効かないんだし。まぁ、プレイヤーは毒対策してくるかもだけどね。」


「それはそうでしょ。第1回の悲劇を繰り返さないためにも。」


「1回死んだらそこで終わりだもんね。でも、モンスターは一掃できるでしょ。」


「だね。どうせあんただけでも1位でしょ。」


「まぁね。」


「さすがみくねぇだね。」


スッと近づいてきたネイが耳元でそっと聞いてくる。


「今のあんたの{毒霧}ってどんくらいまで覆えるの?」


「そうだね。第1回のフィールドあるじゃん?」


「だいたい半径15kmだったっけ?」


「あの時はステータス制限かかってなかったからあれの外側から1kmの範囲内だと全域を覆えないくらいだったね。だから大体10km強って思って貰えばいいかな。」


「なるほどね。で、今は?」


「通常時だと7km弱で、ステータス全開放で30kmくらいかな?」


ここまで色々あってレベルも上がっていたので、ステータスには割合が変わらないようステータスポイントを振り分けてある。ステータスを全開放すれば30kmはいけるだろう。


「それなら今回のフィールドは無理っぽいね。」


そう。今回のフィールドは半径100kmできるだけ、プレイヤー同士を接敵させないようにする、かつ、俺による{毒霧}の被害を最小限にしたいのだろう。だが


「いや、一つ、エリア全体を覆える方法があるんだよね。せっかくだし当日までのお楽しみだけど。」


「何かあったっけ?」


「多分ネイも知ってはいると思うよ。リンは知らないかもねー。」


いつの間にかしれっと話を聞いていたリンに声をかける。


「何かあったっけ?」


「まぁ、あと数日でわかるんだしいいでしょ。それよりさ、何か楽しいことない?最近ずっとレベリングしてたし、せっかくならリンと遊びに行きたいんだけど。」


「そうねー。私同伴でもいいなら入れるちょっと面白い場所あるけど。」


「いいじゃん。それじゃ3人でいこー!」

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