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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第175話 終戦

ザーーーーー


聞こえてくる音は砂嵐の音と《地底の遺物》が流動する音のみ。この状況において俺にできることはたった一つ。そしてそれをするとほぼ同時にギルド転移をしなければ下手すると俺も死ぬ。

念の為宝箱の姿に戻る。これなら圧殺されることはないはずだ。

念の為の用意を最大限しておくべきか。それに今回倒せなかった時のために情報もできるだけ多く確保するべきだな。

現在第三段階になってからの経過時間が18分。20分になると暴走する可能性がないとは言えない。残り2分以内で終わらせるしかないか。

と言ってもできることはないかな?情報といってもこいつの動きもある程度把握したし、そんなに得られる情報もなさそうだ。

《地底の遺物》に急接近!からの


「さぁ、最後の賭けといかせてもらおうか!スキル{巨獣化}!ギルド転移!」


スキル{巨獣化}を発動、《地底の遺物》を巨大化させる。それと同時に俺はギルド転移によってギルドに帰還する。


「大丈夫か!よく生きて戻れたな。」


「良かった。ちょっと遅かったから心配してたよ。」


「さて、どうなったかな?」


「だね。」


「で、何したんだ?賭けをしてから戻るって聞いてたけど。」


「あいつに{巨獣化}を使ってきたんだよ。あの部屋の広さからしてあいつを巨大化させると通常のモンスターなら部屋の狭さで圧死する。」


そう。このゲームはエリアボーダーなどを破壊できないようになっている。もちろん壁に傷をつけたり、多少壊したりはできるが、完全に破壊するなんてことはできないし、壊すにしても一点特化の攻撃でないと無理だ。


「なるほどな。その程度でいけるのか?」


「さぁ。砂だから体が崩壊しやすいかなーと思ったんだけど。」


見た目も中身も砂を操っているだけという感じだ。固めているわけでもなく、本体は割と柔らかい。


「私もそう思ったし、これ以上できることないと思ってそれに乗ったんだよね。」


「なるほどな。それよりも、お前リンがずっと待ってるぞ。」


「え、落ちてないの?」


「いや、落ちてはいるみたいだけど、部屋見にいったら呼吸荒いし、汗の量やばいけど大丈夫かってメール来てたんだよ。さっき一応大丈夫だろうと返しといたんだけど。お前自身あんま長居すると良くないかもだし、落ちて安心させてやれ。」


「そうするよ。」


ピロン


なんだ?ディスプレイだ。もしかして


『エクストラモンスター討伐のお知らせ。


本日7月26日16時38分に「失われ死古代の王国・地底」のエクストラモンスター『地底の遺物』の討伐を確認しました。討伐者プレイヤーネームはパンドラ・キキョウ・ネイ 以上3名です。

2体目のエクストラモンスターの討伐に伴い、全プレイヤー参加型エクストラストーリー【ユニークプレイヤーへの道】が進行しました。エクストラストーリーの進行に伴い『魔族の支配領域』が一部『人間の支配領域』へと変化します。対象エリアはカリオルト湿地帯です。』



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