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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第174話 最後の策

《地底の遺物》の内部に潜入し、大海の錬水玉を発動させて数分、未だ追い出されるような様子はない。

順調に内側から固まっていって入る。大海の蓮翠玉の効果もあと3分ほどで切れる。外がどうなってるかはわからないけど、正直攻撃をしてこないのが不気味で仕方ない。

大海の蓮翠玉の効果も終わってはいないが、内部はかなり水がかかって固まってきている。一旦外に出てみるか。


壁をぶん殴る!

ちゃんと崩れるな。ただ、入る前よりも視界が明らかに悪い。砂嵐か?


「ネイ、キキョウ!生きてる?」


叫ぶが、返答はない。音が届いていないだけなのか、やられたのか。


「いないとみていいかもな。一応エリア内をみて回るか。」


このエリアはかなり広い。ただ、《地底の遺物》がかなり巨大になっているせいで今現在動ける範囲はめちゃくちゃ狭い。

そんな中に砂嵐までとなると、先頭を続行するのはほぼ不可能だろう。それにさっきまでは中にいて気が付かなかったけれど、こいつ動き出している。それも俺の方に向かって動いているし、10分で動き始め、15分か20分で暴走って感じだろうな。


だめだ、さっき以上に砂に足を取られる。移動の制限までついてるのか。


状況を整理しよう。

現在このフィールドにかかっている効果は足元の砂による移動制限、砂嵐による視界妨害、そして《地底の遺物》本体からの攻撃。今のところはゆっくり近づいてきているだけだが、近づいたらどうなるかわからない、下手に近づかないほうがいいだろうな。


「パンドラ!生きてたんだ!」


「ネイ!良かった。キキョウは?」


「あれが動き出した時ちょうどすぐそばにいて押しつぶされた。」


「バカじゃん。それじゃ2人でどうにかするしかないね。」


「うん。砂嵐が厄介だね。視界だけじゃなくて音も遮断するみたい。」


「だね。私も出てきた時に大声で2人を呼んだんだけど、聞こえてなかったみたいだしね。」


「やっぱりそうだったんだ。内部はどうだった?」


「とりあえずある程度固めたけど、あんまり意味はないかも。撃破方法というか勝利条件というかよくわからないよね。」


「だね。シャドウマリオネットの時はどうだったの?」


「あれはちょっと特殊だったんだけど、影を照らして本体を晒してから最終的には普通に攻撃して倒した感じだね。」


「ってことは最後は攻撃しなきゃなのかな?」


「でも固まったところを壊して出てきたけど、ダメージある感じでもなかったよ。すぐに再生してたし。」


「錬水玉の効果は?」


「もう切れてると思う。」


「やばいね。こっちもさっき発動させたので最後だよ。もう操作する余裕もないから垂れ流しになってるけど。」


「どうせもう終わりだよ。このままじゃ倒せない。」


「だね。でもその言い方、何か策でもあるの?」


「正直倒せるとは思ってないけど、もしかしたらっていうのはなくはないよ。」


「聞かせて。」



・・・・・・・・・・・・・



「よくそんなバカなこと思いつくわね。まぁいいわ。どうせ負けなんだから最後にそれに乗ろうじゃない。それじゃ私は邪魔かな?」


「だね。私も発動次第ギルド転移で戻るから。」


「それじゃ先に戻っとくね。ギルド転移」


さてと、最後の賭け、やってやろうじゃないか!

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