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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第168話 みくリン

「お疲れみくにぃ。それじゃ行こ」


「はいはい。着替えるからちょっと待てって。」


「はーい。」


学校から帰るなり凛が飛び出してきた。まったくどんだけ楽しみなのやら。


「お待たせ。それじゃいこうか。」


「うん!」


買いに行く店は俺がユーオンを買った店だ。家から大体10分くらい歩いたところにある。


「それにしてもみくにぃ最近ずっとユーオンやってるの?」


「だな。たまにファイトザオンラインってやつもやってるけど。」


「あー、確か恭平がレジェンドプレイヤーとかいうのになったんでしょ。」


「よく知ってるな。」


「最近学校でもVRゲームの話題ばっかりだからね。それにゲーム好きの先生もいてファザオンに関してはその先生から聞かされるの。」


「そっか。それじゃパンドラも知ってるんだ。」


「うん。ファザオンに突如現れてレジェンドプレイヤーになったって話だよね?ユーオンのパンドラっていうプレイヤーと同一人物じゃないかって先生は言ってたんだけど、みくにぃ何か知ってるの?」


「まぁ、知ってるというかなんというか。」


「なんか変なの。」


「今からうちのギルドについてものすごく大事なこと話すからよく聞いて今後注意してくれよ。」


「うん。」


「まず、うちのギルドの名前は『パンドラの箱』今話してたユニークプレイヤーであるパンドラがギルドマスターのギルドだ。」


「え?マジ?」


「マジだ。機密情報も多いから漏らさないように。あと昨日も言ったように俺女として振る舞ってるからそのつもりで接してくれ。」


「うん。ちなみにみくにぃは何て名前でやってるの?」


「それ聞くか?あんまり騒ぐなよ。情報が漏れると困るし」


「大丈夫だって。私口は硬いし、そんなことで騒がないって。」


「それじゃ、俺のプレイヤーネームは『パンドラ』だ。」










「マジ?」


「マジだよ。ちなみにファザオンでレジェンドプレイヤーになったパンドラっていうのも俺だ。」


「それじゃバイト代って。」


「そう。こないだあったレジェンドプレイヤーに挑むっていうイベントの報酬だ。」


「そういうことだったんだ。お金の出所が気になってたけどそれなら安心だね。」


「あと、母さんたちには話してて、お前だけに言ってなかったんだけど、俺高校卒業したらプロゲーマーになるよ。恭平と一緒にな。」


「すごいね!」


「潜在的なプレイヤースキルが高いんだとさ。俺もそんなに自覚があるわけじゃないんだけどな。」


「そうなんだ。それじゃどこかに引っ越すの?」


少し寂しそうな顔をする凛。


「そんな顔するなよ。VRゲームなんてどこでもできるんだ。向こうから特別な指定がなければしばらくはここに住むよ。」


「やったー!」


「ほらもう着くぞ。俺については母さんたちにも秘密な。ファザオンに関しては話してるけど、ユーオンに関しては秘密にしてるから。」


「もちろんだよ。私とみくにぃだけの秘密だね。」


「恭平と瑠奈さんも知ってるけどな。」


「それは別じゃん。家族の中でって話でしょ」


「まぁな。」


そんなほのぼのとした会話をしながらユーオンのソフトを購入して俺たちは家に帰った。そして早速凛をギルドホームへ案内することになった。


「みくにぃ!」


俺のことを見て、こっちに駆けてくる。


「リアルの名前は御法度だよ。」


「ごめん。つい嬉しくて。ってか本当にミミックなんだね。」


「そう言ってでしょ?」


「そしたらなんて呼んだらいい?」


「好きなように呼んで。」


「はーい。それじゃお姉ちゃんって呼ばせてもらおうかな。」


「わざわざ合わせてくれて助かるよ。それじゃうちのギルドホームに向かおう。ちょっと遠いけど、頑張って歩いてね。」


「はーい。ねぇね。」


「早速呼び方変わってるじゃん。」


「いっつもみくにぃって呼んでるし、こっちの方がいいかなって。」


「まぁ、いいけどよ。それにしても名前そうしたのか。」


「何か文句でもあるの?」


「いや、なんでもないよ。」


凛のプレイヤーネームはみくリンだ。俺と自分の名前から撮りやがったな。


「リンでいいか?」


「もちろんだよ。ねぇね。」


「それじゃ職業とか聞いてもいいか?見た目で大体わかるけど。」


「うん。職業は重戦士。スキルは攻撃系のスキルを4つ取ってるよ。ステータスはVITとRST重めにって感じかな。攻撃に関してはスキルとレベル上げてからのステータスポイントで補う予定。」


「うん。いいね。すごく合理的というかリンらしいよ。」


そう、リンはかなり勉強もできるし、頭の回転も早い。俺なんかと比べても圧倒的に頭がいい。それにコミュ力もあるし、社交的だ。


「そう?」


「うん。それにしてもなんで重戦士?」


「ねぇねとキキョウのところに集まるってことはみんな尖ってる感じかなーと思って。」


「まぁ、そうだね。尖ってる人が多いかな。せっかくだし、街に着くまでの間と街を出てからの間、メンバーについても少し話そっか。」


「うん!」


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