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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第166話 大海の錬水玉

街までついた俺たちは先生に作ってもらうアイテムの作成に必要な素材を街で買って、転移でホームに戻った。転移を使わないと場所を特定されかねないんだよな。


「おかえり。素材は集まったか?」


「これで足りる?」


「十分だ。それじゃサッと作っちまうな。」


素材を渡すと先生はサッと奥へ入っていった。


「で、今度は何を作らせようとしてるの?」


「ちょっと特殊なアイテムにはなるんだけど、水を生成するアイテムだね。」


「魔法じゃダメなの?」


「魔力を弾く可能性がないとは言えないし、純粋な水を生み出すアイテムが欲しいんだよね。」


「孫が流動するってことは固めてしまえば動けなくなる、もしくは鈍くなる可能性があるって話か。」


「正解。キキョウにしては鋭いね。」


「俺にしてはってどういうことだよ?」


「まぁまぁ、そんな怒らないで。で、作戦の詳細を伝えるんだけど、地底の遺物に関して第一段階は2人とも知ってるよね?」


「うん。時間内に倒さないと無理ゲーになるけど、倒せない相手じゃないよね。」


「俺は正直無理ゲーにしか感じないな。まぁ、ソロで戦ったからだけど。」


「うん。そうだね。ちなみにネイはどうやって倒したの?」


「純粋に力押しって感じだね。レベルカンストしたプレイヤーで固めて、バランスよく攻撃って感じ。」


「そっか。それなら第一段階は私一人で倒すね。」


「どうやって?」


「前は一撃だったんだけど、向こうが足を浮かせた瞬間に{大地の覇者}で1発だね。」


「意外と脆いのかもね。」


「もしかしたら地面が絡んだ攻撃には弱いのかもね。{大地の覇者}で一撃なレベルならキキョウでも倒せそうだし。」


「言っとくが俺も結構ダメージ入れてたぞ。」


「じゃあそれと合わせてだろうね。まぁ、{暗殺者}のバフも入ってたけど。」


「{暗殺者}?なんでそれが{大地の覇者}の火力を上げるのよ?」


「{暗殺者}ってステルス状態ならどんな攻撃でもバフが適応されるんだよね。だから{神速}使ってステルス状態になってから{大地の覇者}を使って一撃だったね。」


「へー。知らなかったよ。それじゃ2人にちょっとだけ削ってもらって最後一気に私が削るって感じでいい?」


「オッケー。」


「それで、第二段階なんだけど、ここが鬼門だよね。」


「だね。正直私たちはあの歯車から生き残れる気がしないんだよね。」


「俺は見てないが話聞いた感じ結構無理ゲーだよな。」


「そうなんだよねー。」


「それならこれ使ってみな。」


「どれー?」


急に先生の声が聞こえてきて、首飾りを渡してきた。


「これは?」


「それは防護の首飾り。飛び道具からの攻撃を守ってくれる。ただ、魔力を増幅させる効果もある素材が使われてるから、魔力を使った攻撃の受けるダメージが倍くらいになるから気をつけて使えよ。」


「意思を持ってるとは言え、歯車だから飛び道具扱いになる可能性は十分にありそうだね。ありがと先生。」


「いや、元々作ってたもんだからな。それとこれだ。」


「おぉー!さすが先生」


「これがさっき言ってたやつ。」


「あぁ。大海の錬水玉だ。使い切りアイテムで、これをどこかにぶつけるなりして割ると、その位置から大量の水が召喚される。量的には大体1000Lくらいだな。1秒間に2Lずつ召喚されるから500秒間8分くらいだな。その間召喚し続ける。水の召喚位置は初期位置のみ水玉の割れた位置で固定だが、これを使えば動かすことができる。」


そう言ってタッチパネルを渡してきた。


「これはどうやって使うの?」


「これは近くで宝玉系のアイテムが使われたらそれを自動で探知してその発生位置をタッチパネル式で変更できる。その場に応じて動き方が変わるから使い方は実践で掴んでくれ。そのパネルは使い回しが効くから1つだけな。パンドラが戦うなら操作はネイがしたほうがいいだろうな。それと大海の錬水玉は10個用意したから出し惜しみせずに使ってくれ。ただ、一度に操作できる数は2個までだから気をつけてくれ。」


「オッケー。ありがとね先生。」


「このくらいどうってことないさ。それに俺自身色々作ってて楽しいしな。」


「そう?それならよかった。それじゃ、2人とも具体的な作戦会議に入るよ」

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