第162話 大海の宝珠
「第3段階に関してはほとんど情報がないけど、第2段階は10個の歯車が現れて高速で攻撃をしてくる。何度倒しても少しづつ小さくなって攻撃を繰り返すからものすごく厄介だね。最後はほぼ見えなかったし。」
「無理ゲーじゃない?」
「まぁ、そうなんだけど、その後あの場所にあった砂が全部あいつの本体に吸収されて、足元も流砂になって行動の阻害もしてくる。その時点で、すごい嫌な予感がしたから転移で逃げてきたんだよね。」
「それはいい判断だね。私は歯車のところで死んだけど、アレとやりあえる気しないもん。」
「俺は第1段階で死んだ。」
「よっわww」
「うるせぇ。俺とパンドラと先生だけだったし、こいつは観察に回ってたから仕方ないだろ。」
「なんでゲルマ連れて行ってんの?」
「レベル上げしようと思ってあそこ行ったら速攻で隠しエリアにぶちあたっちゃったんだよね。」
「だよね。じゃないよ。あそこはレベリングするような場所じゃないでしょ。危険すぎるし。」
「それはそうなんだけどね。経験値効率はいいじゃん?」
「まぁ、」
「ってことで行ったんだよね。もし協力してくれるっていうならエクストラモンスターに関する情報と考察をあげるけど。」
「どうしようかな。正直勝てる気がしないんだよね。{虐殺者}は効くの?」
「効かないね。まぁ、策がないわけじゃないんだけど。」
「策はあるんだ。それなら協力してあげようかな。」
「それじゃ、まず攻略してから情報ね。今日中とは言わないし、ちょっと長期的になるかもだけど、がんばろ。」
「それで、まず何をするの?」
「瑠璃色の大海まで行って深海にあるダンジョンにある素材を取ってこなきゃだね。大海の宝珠ってやつ。」
「あのコレクションアイテム?」
「あれ素材になるんだよ。それも今回必要なもののね。」
「まぁ、いいけど。ゲルマには協力頼んであるの?」
「もちろんだよ。ほら2人ともいくよ。あの場所は厄介だから今日中に終わらせたいし。」
「はいはい。」
「俺の意見はフル無視かよ。」
「そりゃそうでしょ。ほらいくよ。」
ディクティオンの百穴から少し言ったところにある瑠璃色の大海。このエリアには深海部に特殊エリア深海の古代都市があり、そこにポップする古代魚人というモンスターがのレアドロップに大海の宝珠というものがある。一般的にはコレクションアイテムという認識だが、先生の手が加わればかなりいい素材になる。
「それじゃ2人ともこれ飲んでね。」
そういいつつ30分間呼吸が不要になる特殊なポーションを飲ませる。
「それじゃ行こうか。」
「ちょっと待って。パンドラって水中で動けるの?」
「どう見ても沈むだろそれ。」
「まぁ、沈むけど、一応水中で動く術はあるんだよね。」




