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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第158話 寧々と面談

翌日、恭平と合流した俺は駅前で寧々を待っていた。


「お、きたな。」


「ん?どれ?」


今日は休日なのもあって人が多い。そのせいで来たと言われても近付いてくるまでどの人かわからない。

少しして俺たちの前に一人の女性がやってきた。


「久しぶり、恭平。」


「あぁ。」


「あなたが人見未空ね。未空でいいかしら?」


「いいよ。寧々。」


「あら、恭平話しちゃったんだ。」


「まぁな。どうせこいつなら名乗る前に雰囲気で気づくだろうし。」


「確かに。君なら気づきそうだよね。」


寧々の雰囲気はユーオン内とほぼ変わらない感じの美少女といった感じだ。プロチームに所属している以上俺たちより年上なのは確定だが、それにしてはかなり童顔だ。高校生とかに間違われそうな感じ。


「それじゃ面談という名の雑談をしたいんだけど、私この辺のこと知らないんだよね。」


「どうする?結構なんでもあるけど。」


「王道で行けばファミレス、カラオケ、ファストフードとか?」


「どこでもいいよー。未空には奢ってあげるー。」


「なんで俺はダメなんだよ。」


「え、ムカつくから。」


「じゃあ、帰っていいか?」


「ダメだよ。あんたについても近況を聞いてこいって言われてるんだから。ユーオンとファザオンに関しては情報仕入れてるだろうに。なんで私が聞き取りをしなきゃ行けないのやら。」


「ほぼ毎日あってるしね。」


「ね。やっぱ未空は話がわかるね。それで、どうする?」


「一応話聞かれても困るし、カラオケにする?なんなら恭平の家とかでもいいけど。」


「それはガチでやめろ。今日は姉貴もいるし。」


「え、瑠奈さんいるの!私会いたいんだけど。」


「頼むから家だけはやめてくれ。面談終わったら来れるか聞いてみるから。」


「ちぇー。それじゃカラオケにしよっか。」


「はーい。」


「はぁ。ほんとこの2人は」


そこまでキキョウが言った時点で寧々の激しい眼光が恭平を刺す。

そのまま平和に3人でカラオケに入った。


「それじゃ軽く面談をするんだけど、聞いてこいって言われたことパソコンに入れてきたからそれ見ながら、聞いたこと書き込みながら話すね。」


「うん。」


「恭平にはちょっと違う内容聞くからちゃんと答えてね。」


「はいはい。」


「それじゃ未空から。まず、基本的な情報これであってる?」


そう言って名前や生年月日などが書かれたデータベースを見せられた。間違いはなさそうだな。


「大丈夫だね。」


「オッケー。未空に聞いて欲しいって言われたことほとんどないんだけど2つだけ。まず、うちに入りたいという意思は本物か?」


「本物だね。そのためにファザオンでキキョウを倒した時にきたスカウトを全部断ったんだから。」


「うん。次にファザオンに関して、これは運営にも確認してるから本当なのはわかってるって上の人も言ってたんだけど、念のための確認ね。本当にチートは使ってない?」


「使ってないよ。本当にただのプレイヤースキルだけ。」


「だよね。最後に、プロゲーマーとして活動を始める時って性別はどうする?一応どっちでもいけるみたいだけど。現実で姿を出さなければバレないだろうし、そもそも女装させたら結構可愛くなりそうな感じだけどね。」


「今のところは性別非公開にしようかなって思ってる。」


「確かに炎上対策にはそれが一番かもね。オッケー。それじゃ次恭平ね。」


「唐突だな。」


「さっさと終わらせたいじゃん?色々個人的な話もしたいし。それじゃ、うちとの契約に関してどのチームに所属したいかを聞いてこいって言われてるんだよね。今うちにあるチームを大まかに分けると、ファザオン専門のチーム、VRMMO全般に手を伸ばして今後のいろんなゲームをやるチーム。そして私がいるユーオン専門のチーム。これは前にも話してたよね。」


「まぁ、聞いてるな。」


「で、どうする?未空もそのうち決めてもらうから考えといてね。」


「俺はユーオン専門って決めてるから。」


「お、恭平よりも先に決めちゃったよ。今回聞いてこいとは言われてないけど、一応希望として出しとくね。ちなみにユーオン専門のチームは今人数が少ないから多分希望通りになると思うよ。それにパンドラだしね。」


「まぁね。恭平は?」


「俺も同じで希望出しといてくれ。」


「オッケー。それじゃ面談はこんなとこかな。未空の石が本物って確認が取れた以上、高校卒業後、だから大体1年半後かな?」


「だね。」


「うん。そこからうちとプロ契約を結ぶことになるからね。多分だけど、レジェンドプレイヤーな以上ファザオンと関わらないってことだけはできないと思うからそれだけは理解しといてね。」


「わかってるよ。ね、恭平。」


「あぁ。」


「面談はこれで終わりなんだけどさ、一つ聞いてもいい?」


「いいよ。」


「未空ってさいつも口調こんな感じなの?」


「だね。」


「パンドラの箱を立ちあげるまでは違ったんだけどな。その後からユーオンにいる時間が長くてこの口調が染み付いたんだろうよ。」


「え?俺の口調変わってる?」


「変わってるって。その口調でその見た目だからなんか知らないけど、俺学校で男女問わず謎に嫉妬されてるんだぞ。」


「まぁ、これはモテそうだよね。どっちからも。」


「そうかな?」


「未空はもうちょっと自分が美形なのを意識したほうがいいよ。」


「それ言ったら恭平もそこそこでしょ。」


「こいつは中身がゴミだから。」


「そうだぞ。俺だって告白されたことくらいあるが、ゲームを理由に断ったら、それが広まってクズ扱いされてるんだぞ。」


「かわいそうにww」


「笑ってるんじゃねぇ!」


「っていうかさ、早く瑠奈さん来れるか聞いてみてよ。」


「そういやそうだったな。ちょっと待てよ。」


そう言って恭平がメールするとすぐに返信があったようで。」


「すぐくるってさ。」


「やったー!それじゃみんなで歌いながらちょっと雑談でもしよっか。」


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