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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第154話 暗号の解明

暗号の意味が全くわからず、みんなで悩んでいると気づかないうちにかなり時間が経っていたようで、クエストに行っていたユイユイ、レントル、ハンスが戻ってきた。


「皆さんどうしたんですか?ひどく悩んでるようですが?」


ハンスに声をかけられて初めて3人が戻ってきていたことに気がついた。


「戻ってきてたんだ。」


「はい。さっきクエストを終わらせて今転移してきたところです。で、クエストでいいものが手に入りましたよ。」


「なに?」


「これー!」


ハンスの後ろに隠れていたらしいユイユイがバッと出てきて両手に抱えているものを見せてくる。これは、杖か?材質は黒曜石っぽいけど、形は杖だしな。


「これは?」


「黒曜石の杖!」


「魔法発動に必要な詠唱、魔法発動のクールタイムなど、魔法使いにあるあらゆる時間に関するデメリットを軽減してくれる杖だそうです。その分少し重いですけど。」


「ちょっと持ってみていい?」


ネイが優しく尋ねる。やっぱキキョウ以外にはこんな感じでいいお姉さんって感じなんだな。


「うん!」


ユイユイから杖を受け取ったネイは少し杖を観察するとユイユイに返した。


「確かにすごい重いね。両手剣くらいの重さがあるし、性能も本物だね。装飾も綺麗だし街でもし売ってたら私の全装備も揃えるよりも高くつきそうじゃない?」


「だね。ユイユイ、それずっと持って歩ける?」


「大丈夫!収納魔法があるから!」


「収納魔法使えるなら大丈夫だね。」


収納魔法はあまり広くない空間ではあるが、その中に入るだけのものを収納できる魔法だ。


「それでパンドラさんたちは何を悩んでたのー?」


「いやーそれがね。魔物の塔を攻略してゲットした戦利品がスキルスクロールだったんだけど、一つだけ効果が暗号じみた書かれ方してて、よくわからないんだよね。」


「暗号ですか?」


「うん。ハンスとレントル、ユイユイにもみてもらいたいなーって思ってたところだったんだよ。これなんだけど。」


「確かにこれは不可思議ですね。アルファベットではありますが、規則性もないですし。」


「ですね。僕もすぐにはわからないです。」


ユイユイは何か思い当たる節があるのか、それとも必死に考えているのか腕を組んで唸っている。


「ぱっと見、数字と英語ですよね?」


「うん。全くわかんないんだよね。」


「私もわかりません。こういう謎解き系のは案外ユイユイさんが一番得意そうですが。」


「私もそう思ってユイユイにもみてもらったんだよね。」


「なにかわかりそうな気がするんだけどなー。」


「まぁ、今すぐじゃなくていいよ。何かわかったことがあったら教えてくれたらいいから。」


俺はキキョウとネイに向き直り、


「ヴァルにも聞いてみたいから戻ってきてもらう?」


「ずっとレベリングして疲れてるだろうし。ついでにみんなで休憩しよ。」


「だね。それじゃ」


そう言ってチャット画面を開き、ヴァルにチャットを送信する。

ヴァルたち3人もすぐに戻ってきて、みんなで話すことになった。スクロールの情報を共有して、みんなでお茶をしながら話す。


「俺もさっぱりだ。というか、俺こういう系の苦手なんだよ。」


「私もあんまり得意じゃなくて。」


「私もわからないわね。キキョウとパンドラちゃんにわからないなら私にわかるとは思えないけど。」


「暗号を色々調べてみたら何かしらヒットするんじゃないか?」


そう言いつつ、ヴァルがゲーム内からアクセスできるブラウザにアクセスし、何かを検索しようとしたとき、


「あっ!!」


「どうしたのユイユイ!?」


「わかったよ!暗号の解き方!」


「急だね!どうやって解くの?」


「パソコンだよ!パソコンのローマ字の下にひらがなあるでしょ?それをなぞっていったら答えになるんじゃない?」


「確かに。パソコンの日本語入力だとすれば数字が入ってるのも納得がいくな。」


「ヴァル、そのまま今からいう文字列を設定を日本語入力にして打っていって」


「わかった!」


そして打ち終わったそこに表示されていた文字は


『ユニークの名を冠するものがこの力を得ると、天の鋼と魔の鋼の力を自在に操ることができる』

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