表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/348

第153話 天鉱と魔鉱の核と暗号

『勝利条件変更。勝利条件が『天鉱と魔鉱の核(コア・オブ・クリス)』を撃破することに変更されました。』


「まだあるのか!?」


「流石にこれで最後だと思いたいけど。」


崩壊した魔天鉱の中から姿を現したのは小さな宝石のようなもの。これまでのようにパターンを持って動くわけでもないみたいだ。すでに高速飛行からキョウヘイかネネを倒そうとしているみたいだな。あの速さにこっちから攻撃を当てるのは至難の業だろうな。


「2人とも、めっちゃ速いから気をつけて。」


「そんなんわかってるっての!早くどうにかしてくれ!」


「私もなんとか生きてるけど、これだと1分持つかどうかかも。」


「グハッ」


あ、キョウヘイが死んだ。まぁ、威力もすごいみたいだし仕方ないか。


「あいつ、このくらいは弾けるでしょ。」


「ね。もうちょっと持ち堪えて。何かないか考えるから。」


「私は大丈夫。なんとかダメージ受けずに生きてるから。ミクは{不壊}があるからいいね。」


「でしょ?」


「そんな軽口叩いてないで早くどうにかしてちょうだい。そろそろ集中力切れるって。」


「わかってるよ。多分これでいけるでしょ!スキル{虐殺者(ジェノサイド)}」


発動した!ちゃんと対象に表示されてる!対象を天鉱と魔鉱の核(コア・オブ・クリス)で選択!


パキパキパキ


突然失速し、動きが止まり、放っていた輝きを失う。

この段階に入った時のアナウンスが破壊じゃなくて撃破って言ってたからね、こいつは一種のモンスターの扱いなんだろうね。まぁ、魔物の塔だし、最上階にいるのが魔物じゃないのもおかしいよな。


「終わったの?」


「うん。これで終わりだよ。」


『我を打ち破りし、其方に我が力の一部を授けよう。』


天鉱と魔鉱の核(コア・オブ・クリス)が死んだ位置からそう聞こえたかと思うと、そこには5本のスキルスクロールが置かれていた。

それを手に取ると、俺たちは入り口まで転送された。そこにはキョウヘイの姿もあった。


「倒したのか?」


「もちろん!」


「マジか!さすがだなパンドラ!」


「よくこんなすぐに戻せるね。それにしてもパンドラは流石ね。」


「でしょ?ネイもキキョウもよく頑張ってくれたよ!それじゃ一旦ホームに戻ろっか?」


「だな。」


「そうしましょ。」


それぞれが転移し全員が戻ったことを確認してから報酬の確認に入る。


「お、戻ってきたな。魔物の塔クリアしたんだって?」


「あ、先生。なんで知ってるの?」


「さっき速報が流れてきたんだよ。運営からの速報が。」


「何か来た?」


「見逃しただけかもな。」


「本当だ。きてるよ。ゲッ、プレイヤーネーム晒されてるじゃん。」


「本当だね。ネイ的には嫌じゃない?」


「結構嫌だね。『完璧』にここにいることがバレたし。」


「まぁ、今気にしても仕方ないよ。報酬確認しよー!」


「だねー。」


「で、報酬何がもらえたんだ?」


「まだ確認してないんだけど、スキルスクロールが5本だね。なんかボスが我が力の一部とか言ってたけど。」


ネイがキキョウにそう答えたので、俺は1つずつ確認しながら読み上げていく。


「なになに。1つ目は{魔鋼生成}。鋼にMPを込めて、魔力を帯びた鋼を生成するスキル。だって。」


「これはユイユイに持ってもらうのがいいかな?」


「ミルナもありじゃないか?」


「まぁ、どっちかだね。いっぱい作るときにMP多い人の方がいいし。」


「次は、{天鋼生成}神聖魔法を鋼に浴びせることで、魔鋼と逆の性質を持った天鋼という物質を作り出せるようになるスキルだって。」


「似たようなものだね。この鋼って装備に使えるの?」


「できるみたいだね。これらを使う限定装備があるみたい。」


「ほう。それは楽しみだな。」


「ね。先生がよりいろんなものを作れるようになるね。」


「ミルナとユイユイに一つずつ取ってもらったらいいかな。」


「だね。で、3つ目が{反転}対象のステータス以外のあらゆる性質を反転するスキルだって。例えば毒無効の効果を武器に持たせて、これを使えば猛毒付与の効果になったり、火炎属性が付与されてる武器は氷属性が付与されたりって感じで色々と反転させるんだって。」


「面白そうだね。」


「これはネイだね。いろんな武器を使うからこそ、その武器に付与されたスキルを反転させたり、自分自身にかけられた効果を反転させたりでもっとトリッキーに戦えそうだし。」


「確かに!それじゃありがたくいただこうかな。」


「で、次が、{物理法則改変}所持者に対する物理法則に限り、改変できるみたい。ノックバック不可にしたり、相手へのノックバック威力を高めたり。」


「すごいな。俺にくれないか?」


「いいけどなんで?」


「ちょっと相性いいスキルに心当たりがあるんだ。」


「いいよ。最後が{天鉱と魔鉱(クリス)}能力は何これ?」


「どうしたの?って何これ?」


「全くわからんな。」


「ね。」


そこに書かれていたのは

『Uniqueku0tyr.mkt@bkato05.s<wykft@,sjkft@,kato0d@x@ei37z.bst@w@g.>』

という謎の文字列。はっきり言って何を意味するのかわからない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ