表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/348

第146話 魔物の塔と決闘

「流石ネイだね。」


「でしょー。」


「クソっ!こいつに負けるなんて。」


「今のはネイの完勝だね。あと、これからはお互い煽らないように。2人の煽りは度を超えてるから。」


「「はい」」


「わかったならよし。それじゃさ、ネイに頼みたいことがあるんだよね。」


「なに?」


「魔物の塔の攻略に行かない?」


「なるほどね。確かにあなたたちがいるならあれの攻略も現実的かもね。でも、パンドラに死なれると困るんだよね。」


「そこは大丈夫。あなたも知ってる通り、私は動かない限り貫通系の攻撃以外でダメージを受けない。しかもスキルで貫通するかどうかを判断できる。」


「なるほどね。確かにそれなら死ぬ可能性は低そうだけど。それでも、あの塔は25階まで到達したパーティーは1つしかない。実装されてからそれなりの時間が経ってるのに。しかもそのパーティーも25階でリタイアしている。私だって挑戦したけど、とても25階なんていける気もしなかったし。私がいった時は『完璧』の上位プレイヤーを連れていって20階で全滅だった。」


「20階ってことは歴代で2番目に高いところまで行ってるじゃん。」


「そうだよ。でもあの王鷹(キングホーク)には手も足も出なかった。」


「確かにあの塔は化け物が救ってるし、強力なモンスターが多数いる。でも私だってモンスターだ。」


「だからと言ってクリアできるってことにはならないでしょ。もしどうしても行くなら私が納得できるだけのものを出してよ。」


「そうだね。薄々勘付いてるかもしれないけど、25階まで行ったパーティーっていうのは私とキキョウの2人だ。つまり、はっきり言ってネイがいなくても最上階までは行くことができる。そして・・・」


「ちょっと待って2人で行ったの!?無理ゲーにも程がないかな?パンドラのステータスだって封じられたままでしょ?」


「そうだよ。でも私たちは2人で24階を突破した。まぁ、25階の相手には手も足も出なかったけどね。」


「2人が手も足も出ない相手って何よ?」


「それはついてからのお楽しみ。正直どう攻略すればいいか空き時間とかにめっちゃ話してたんだけど、どれもしっくり来なくてさ。無理ゲーにしか感じないんだよね。」


「特殊勝利系?」


「かも。それに魔物の塔って言ってるくせして魔物じゃなくて物質的な何かだし。」


「そっか。まぁ、2人が最上階まで連れてってくれるならいいよ。正直私は王鷹(キングホーク)と相性悪いんだよね。軽い装備だからあのかまいたちで簡単に吹き飛んじゃうし、遠距離系の攻撃は全部防がれちゃうから。」


「まぁ、あれは私たちでも苦戦したし、しょうがないと思うよ。」


「そうなんだ。その後の4階層は?」


「まぁ、強かったけど、王鷹(キングホーク)の方が厄介だったかな?寧波戦ってないから知らないかもだけど、あいつHP量えぐいんだよね。」


「あの強さで?」


「うん。かまいたち自体の攻撃力はそこまでじゃん?」


「まぁ、断続的に続くから関係ないけど。」


「そうなんだけどね。それで色々やってたんだけど、接近してからの{反撃領域}のコンボって言ってもネイは見たことないか。キキョウ」


そう言ってキキョウに決闘を申し込む。決闘はユニークプレイヤー以外のデスペナルティも無効だからこう言った場面で使いやすい。



「はいはい。」


「ネイはちょっと見ててね。」


「うん。もうさっきの発言だけでも嫌な予感しかしないんだけど。」


そこから俺はいつもの接近してからの{反撃領域}での10本の腕を展開した連撃のコンボを披露した。


「なるほどね。確かに完璧にコントロールできるのなら理にかなってるね。」


「でしょ?それでこれを王鷹(キングホーク)にやったんだけど、削り切る前に逃げ出されたんだよね。」


「まじで?」


「まじ。あいつのHPほんとエグいんだよね。」


話しているうちにキキョウがリスポーンしてきた。


「おかえりー。」


「ただいま。そういやパンドラとちゃんとやり合うの初めてだな。」


「だねー。」


「そうなんだ。」


「まぁ、結果が分かりきってるからね。」


「まぁ、そうだな。」


「認めるんだ。」


「お前もやってみろよ。勝てないってわかるから。」


「私は1回戦ってるんだよね。」


「別にあれも本気ではないけどね。」


「本気でやる?」


「別にいいよ。」


「それじゃ、ほい」


決闘の申し込みをしてきた。まじでやるのか。さっさと終わらせよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ