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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第143話 スキルコントローラー

「さすがと言うべきなのかな?とりあえず、周囲のプレイヤーは片付けたけど。」


周りにいたプレイヤーは一掃し、目の前に残るのはハンスとキキョウが相手をしているプレイヤーだけだ。キキョウは正面からやってるから少し時間がかかっているけど、あの様子ならやられることはなさそうだね。


「さて、私の攻撃を唯一防いだわけだけど、どうする?正面からやり合いたい?」


はっきり言って誰にも回避されないと思ってたし、まさかハンスが弾いてくるなんて予想外だ。正直パンドラの箱のメンバーでもトップクラスにプレイヤースキルが低いと思っていた。ここまでの反射神経を持ってるのに何で僧侶なんだ?なにかありそうだな


「そうですね。私としては本気でやり合いたいですね。」


「それなら私は250にしようかな。そっちと同じ条件だよね?」


「パンドラさんはスシテムサポートを受けられてないんですもんね?」


「もちろん。私にそんなものは不要だからね。」


「パンドラさんらしいですね。それでは私も。やったことないので怖いですが。」


「ちなみにこれまではどこまで?」


「せいぜい85ですね。」


そう言いつつ最大まで振り切る。俺も250に調整する。


「さぁ、これで同条件だね。お先にどうぞ。」


「いえ、先手は譲ります。私が先に動いても自爆するだけなんでね。」


「そう?それじゃお言葉に甘えて」


とりあえずジャブとして急接近からの殴りつけ。これはさっき同様防がれる。やっぱりこの速度が見えてるんだな。


「流石の速さですね。ですが、見えてます!」


「一体どうやってこの速度を見てるんだか。」


「パンドラさんだって見えてるでしょ?」


「そうだね。でも流石にハンスのがプレイヤースキルじゃないことはわかる。スキルかな?」


「よくわかりますね。そうですね。あまり詳しくは言えないですけど、私はスキルでパンドラさんの速度をし人できている。それに過ぎません。」


「じゃあ、その速度だと相当動きづらいんじゃない?」


「そうですね。下手に動いたら死にますね。」


「だよね。これは簡単に扱えるものじゃないからね。」


「これ以上を扱うあなたが恐ろしいですよ。」


「そう?いつものことじゃん。」


「そうでしたね。それでは今度はこちらから行かせてもらいます!」


「いつでもどうぞ。」


集中を高めたハンスがこちらに突っ込んでくる。もちろん回避し、カウンターを決める!


「流石ですね。」


「驚いたや。このゲームでスキルに頼った戦い方をするなんて。」


俺がカウンターを決めたはずのハンスの姿はその場になく、横の方から気配と声を聞いた。


「私はいろんなスキルをいろんな情報網で仕入れて獲得しています。それさえあればあなたとも渡り合えますよね?」


「だろうね。まさか全力のカウンターをノーダメージで越えられると思わなかったしね。」


「でしょうね。私もあれをノーダメージで受けるなんてあのスキルがないと無理ですもん。」


「まさか『スキルコントローラー』の二つ名で呼ばれてるのがハンスだったなんてね。」


「ご存知でしたか。」


「もちろん。それにしても厄介だね。」


「それは私が一番理解してますとも」


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