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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第118話 ネイとキキョウ

「おい、メール気が付いてただろ?どうなんだよ!?」


ユーオンに戻るや否やキキョウが突っかかってきた。


「さぁ、何のこと?」


「お前な」


「まぁ、落ち着いて。みんな揃ったことだし、さっきの続きを話そうか。新しくメンバーになるのはさっきも話したネイ。ちょっと色々あってうちに来ることにしたみたい。まだギルドを変わったことはないらしいからマスターの許可なく来れるからイベントが終わって色々と落ち着いたらこっちにきてもらうことになってるよ。」


キキョウが絶望の表情を浮かべる。よっぽどの因縁があるんだろうな。でも何でそんなに恐れる必要があるんだ?


「キキョウはよっぽど苦手なんだな。俺も前に会ったことあるけど、少し口数が少ないだけでいい人だったけどな。」


ヴァルも俺と全く同じ感想のようだ。


「いや、別ゲーで色々あってな。」


「まぁ、そのことは一旦置いておくね。で、彼女プロらしいんだけど、こっちにきてもらうにあたって条件が2つ。まず一つ目がうちの保有する情報を渡すこと。もちろんチーム内まででそれ以上外に漏れないようにしてもらうつもり。ユーオン専門のプロチームらしいんだけど、普段はそれぞれで行動してるみたい。で2つ目はキキョウにリベンジしたいから所属ギルドを教えて欲しいってさ。頑張ってねキキョウ。」


「そんなことだろうと思ったよ。あいつファザオンで負けてからユーオンでもファザオンでもすげー嫌がらせしてくるんだもん。前にファザオンで全身に爆弾巻きつけて自爆特攻しにきたことだってあるんだぞ。その時以外は死んでないけど、それだけはどうしようもなく殺されたよ。だって服の下に仕込んだ爆弾なんてわかるかって話だよ。他にも色々やられてるんだよ。死んではなくても結構嫌なんだぞ。」


「どうせ毎回煽り散らかしてるんでしょ。それが原因だって。」


「やっぱりそう思うか?確かに煽ってはいるんだよな。」


「じゃあそれ以外原因ないだろ。よほどのことがない限り付き纏ってまでそんな嫌がらせやらないだろうし。」


ヴァルも同意見らしい。


「パンドラと一緒にいる時はあんまりだけど、最近もあちこちで色々仕掛けられてるんだよ。ほんと勘弁して欲しいよ。あいつをうちに招くなんて。」


「戦力も足りないし、私とは馬が合いそうだし。キキョウ1人のためにギルドの戦力増強を見送れっていうの?こんな絶好の機会に。」


「そんなこた言わないけどさ。」


「それじゃ決定ね。これからもいい人材がいたらどんどんスカウトしていくからね。みんなもリア友とかでうちに入りたいって物好きがいたら私に言ってくれれば会って話してみるから。後数人は増やしたいからよろしくね。」

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