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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第117話 青ざめるキキョウ

ネイと別れた後、1時間くらい時間を潰してから他のプレイヤーに見つからないよう慎重に拠点へと戻った。中ではキキョウとヴァルが事前に街で買っていたらしいオセロで遊んでいた。見るなはそんな2人を見ながらお茶をしていた。先生とハンスは予定通り休憩に入ったらしい。


「おぉ、おかえりー。どうだった?」


「こっちは外で頑張ってたのに呑気なもんだね。もうすぐ12時だし、強制ログアウトの前に外であったことを伝えとこうかな。」


「何か問題でもあったの?」


ミルナが心配そうにこちらを見る。


「何かあったと言えばあったけど、いい方だよ。」


「どうしたー?」


キキョウが間延びした声で聞いてくる。若干イラッとしたが、強制ログアウトまで後数分だし、とりあえず伝えておこう。


「まず、今回一番注意を向けていたギルド『完璧』について何だけど、ギルドマスターを撃破して要注意人物だったネイもこちらに手出しさせないようにしたからもう警戒する必要はないよ。」


「ネイか。」


キキョウが意味深に呟く。


「キキョウさー。ネイをプロだと呼んでるって言ってたけど、本当はネイについて知ってるよねー。ネイと少し話したんだけど少なくとも向こうはリアルのキキョウについて少しは知ってたんだけど。」


「バレたか。そう。あいつは俺が所属予定チームのあるの企業のプロだ。ファザオンで倒したことがある。」


「その時のこと恨んでるらしくて意地でもリベンジするって言ってたよ。それで、ここからがもっと大事件本題なんだけど。」


「なんだ?ここまでも相当大きい話に聞こえるが。」


「話したいのは山々だけど強制ログアウトまで1分切ってるし、おおまかな内容だけ伝えるね。」


キキョウの顔が若干青い。多分ネイと話したって発言から何となく察してるんだろう。


「ギルド戦が終わったらうちに新メンバーが加入することになりましたー!」


俺がそう言い終わるとちょうど強制ログアウトの時間になり、俺たちは全員ログアウトした。再ログインまでは10分待たなきゃだし、エナドリでも飲んでくるか。

エナドリの缶を開けながらログアウトの瞬間のキキョウの表情を思い出す。

滑稽だったなー。顔色真っ青だったし、何ならログアウトした瞬間に即メールきてたし。もちろん未読無視してある。キキョウの精神的にはきついだろうが、まぁ、ちょっと意地悪させてもらうぞ。こっちが外で戦ってる間遊んでたんだし。このくらいの苦痛は味わってもらわないとw

ヴァルはキキョウの表情の変化に気がついていたみたいだし、もしかしたら話の内容的にネイだって気づいてるかな。観察力とかはそこまでだけど、考察力とPS自体はプロと遜色ないレベルだと思うし。ミルナは新しいメンバーと聞いてウキウキしてそうだな。

みんな色んなリアクションを見せてくれて楽しいよ。やっぱりうちのギルドは色んな人がいるし、色んな表情も見れて最高だ!

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