表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/348

第110話 パンドラの襲撃・・・そのころ拠点では?

拠点近くのギルドを襲撃し、さっそうと逃げた俺は宝箱を探してひたすら走っていた。それなりの数も集まり、途中で見つけたギルドは大半を蹴散らした。時々先に気が付かれてこっちが襲撃を受けることもあったが、もちろんそんなもので死ぬほどやわではない。それに前回イベントでの上位ギルドや強力なメンバーを抱えているギルドに遭遇しなかったのも大きい。現在見つけた宝箱はちょうど50個だ。うちのギルドは8人だから一人平均5個で40個を目標にしていたのだが、早めに達成してしまった。まだギルドを出てから1時間くらいしかたってないし、もうちょっと頑張ろうか。

これまで見つけた宝箱は大半が装備品か消耗品のアイテム類だった。まだトラップやミミックには当たっていない。おそらく幸運値に左右されるのだろう。俺の場合幸運値が高い分遭遇しづらいのだろう。スキルスクロールはまだ3つしか見つかっていない。まだ詳細は見ていないから早めに切り上げて拠点で確認しようか。まぁ、あと1時間弱くらいやったら帰るとしようか。


-----------------------------------------------


「せんせー。これくらいでいいー?」


「おっ、上出来じゃないか。」


ギルドに残された俺、先生、ユイユイ、レントル、ハンスの5人は拠点を整える作業を進めていた。パンドラから拠点の割と近くにほかのギルドの拠点があるって連絡もあったし注意しとかないとな。


「よし、10分くらいしかたっていないが外装の方は完璧だな。内装について少し話したいからみんな集まってくれ。」


先生がそう声をかけると外装のダミーの岩などの用意を担当していたハンス、ユイユイ、レントルの3人も戻ってきた。


「外装はもう大丈夫だから内装の方について話し合うぞ。基本的にはここで過ごすことになるから出来るだけ快適にしたい。そこでみんなに意見を出してほしいんだ。何が欲しいかとか。いわれそうなものは用意してあるが。」


「まぁ、ベッド、ソファ、カーペットは最低限だよな。」


「そうですね。こういうイベントで強欲ではありますが、長時間インする身としてはぜひとも欲しいですね。」


「僕も同意見です。」


ハンスとレントルは俺と同意見のようだ。ユイユイは少し眠そうだ。今日もかなり早い時間からインしていたし、休憩もあまりとっていないみたいだから疲れが来ているんだろう。


「それじゃそれに加えてモニターを設置しとくな。そこまで終わったらゆっくりしてていいぞ。ほかに何か欲しいものがあったら言ってくれれば作るからな。」


先生はそういうとカーペットを敷き、その上にソファ、モニターを設置、隅の方にベッドを設置した。さっき俺たちが外装をしている間に洞窟の壁一面に壁板が張られており、もはや家のような感じになった。


「こんなもんでいいか?」


「十分すぎるぐらいじゃないか?で、このモニターは?」


「外に仕掛けてある監視カメラとつながっていて、リアルタイムの映像を監視することができる。ここの入り口につながる道3か所と入り口の計4か所に設置してある。同時にも見れるし、1か所を指定してみることもできる。」


「いつの間に監視カメラの設置なんてしてたんだ?」


「パンドラに設置してもらってたんだよ。さっき出て行ったときにまずカメラを設置してもらってたってわけ。」


「なるほどな。確かに効率もいいし、あいつならいい位置に仕掛けてくれてるだろうな。」


「それにこのゲームにはカメラ系のアイテムは現状ゲルマさんが作るもの以外確認されていません。その情報も今ここにいる人とパンドラさんしか知らないので警戒もしないでしょうね。」


「確かに。ありもしないものを警戒するはずはないと。さすがパンドラさん!ここまで考えているなんて。」


ハンスは冷静に分析して、レントルは感心している。それにしてもユイユイが本当に寝そうだし、ヴァルたちには早めに来てもらうか。


「ユイユイ、まだいけそうか?」


「もうちょっとなら大丈夫。」


「眠いなら寝とけ。ゲーム内で寝ててもインはしている状態だし、実際の睡眠ではないとはいえ多少は休まるだろうし。」


「うん。おやすみー。」


そういいながら吸い込まれるようにベッドへと入っていった。そんなに眠かったなら無理しなくてよかったのに。俺が声を掛けなかったらどうする気だったんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ