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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第109話 ギルド戦開始

ギルドホームで待機していた俺たちの前に大きく文字が映し出された。


『これより第4回イベントギルド対抗戦を開始します。ルールは事前に告知されたものをご確認ください。カウントダウンが0になるとギルド対抗戦専用フィールドにある各ギルドの拠点へと転送されます。』

その下には2分間のカウントダウンが表示されていた。


俺は先生と改めて詳細の擦り合わせを済ませた。ギルド戦開始直後の動きについて改めて確認し、カウントダウンは残り10秒だ。

9・8・7・6・5・4・3・2・1・・・

0になる瞬間俺たちの視界は歪み、目の前の景色はギルドホームではなくどこかの洞窟になっていた。

人数が少ない分閉鎖空間になる可能性は高いと思っていたがビンゴだな。


「予想通り洞窟だったね。それじゃみんな予定通りここを全力で隠して。入り口はもともと狭そうだからいいけど入り口のすぐそこみたいだし、洞窟というよりかは洞穴って感じだからしっかり隠してね。」


「任せとけ。」


「頼もしいね。それじゃ先生、あとはお願い。」


そう言い残して拠点を出た俺は高速で移動しつつ、宝箱を探した。おそらく全ギルド全プレイヤーの中でも最も早く宝箱探しへと動き出しているはずだ。今俺が動き出すまで拠点についてから1分も経過していない。その上で見つけたプレイヤーは徹底的に潰す。これで俺たちが上位に入れる確率はさらに上昇する。

少し走ったところで宝箱よりも先に他のギルドの拠点を見つけた。うちの拠点から大体500mくらいと言ったところだな。今回のイベントでは拠点のどこかにギルド名が記されている。俺たちの場合は洞穴の中の広い空間の一番奥の壁に記されていた。ここはどのギルドだ?

周囲をぐるっと回ってみてここはギルド『竜剣の集い』の拠点だとわかった。竜剣の集いは竜剣という特殊な装備を持つプレイヤーを慕うものだけで構成されたギルドで彼を慕う人物が職業関係なく集まっていることでかなりバランスがいいメンバー構成のギルドだ。メンバーは100人程度。中規模ギルドといったところだな。竜剣を持つプレイヤーであるギルドマスターのケンヤ自体はそこまで強くないが、竜剣のスキルが強いという噂だ。俺が事前に仕入れていた情報はこんなところだ。まぁ、この周囲の宝箱の探索をされてこっちの取り分が減っても困るし、倒せるだけ倒しとくか。ギルドマスターは真ん中で指揮をとっているあのイケメンだろうな。アバターを作れる以上中身がどうかとかはわからないけどな。

さてどう攻めようか。謙也に向かって突っ込んで一撃入れに行ってもいいが、おそらくこっちの存在には気づいているものがいるはずだ。それをマスターに知らせないとも思えない。ここはあれが一番手っ取り早いか。


俺は最高速で拠点の中央へと移動。そのままスキルを発動させる。


「スキル{大地の覇者}」


このスキルはモンスター相手だと剣山大地ばかりが目立つ。しかし対人戦で重要なのはそこではない。回避がほぼ不可能な点にある。このスキルは剣山大地が発動するまで10秒かかる。半径10mなので通常なら回避は容易いだろう。モンスターだって知性を持っていれば簡単に回避する。剣山大地を見たことがあるプレイヤーであればそれを警戒してすぐに立ち退こうとする。そちらにばかり意識が入ってしまいその10秒間の地震に対応できない。モンスターは足腰しっかりしているので割と逃げれるみたいだが、震度6レベルの地震が発生しているのだ。人間がまともに動けるわけもないし、そもそもパニックに陥る。

10秒が経過し、大半のプレイヤーが剣山大地に巻き込まれた。もちろん範囲外にいたものは無理だが、俺がスキルを発動させたのは拠点の中央だ、これでは拠点の大部分が剣山大地の餌食になってしまう。実際無傷なのは20人もいなさそうだ。少なくとも30人くらいは死んだみたいだし、反撃がなければこのまま逃げようかな。

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