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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第104話 ギルド戦の詳細

ギルド戦について話した後3日間で俺たちは宿題を終わらせた。そして今ユーオン内にインして来たわけだが


「ギルド戦についての告知が来てるぞ!」


桔梗が興奮気味にそう言って来た。なんでこいつは俺の家で勉強していて、自分の家に帰ってからインしてるはずなのに俺より早くインしてるんだよ。俺も数分しか休憩してないし、こいつの家まで徒歩10分くらいかかるはずなんだが。


「ほんとに?」


「マジだって。」


「それじゃ今日みんな集まったら当日についての話をしよっか。」


「そうだな。その前に俺たちは確認しておくべきじゃないか?」


「それはそうだね。えーっとギルド戦の形式は・・・これはサバイバル系かな?」


「一応そうだな。ギルド戦期間終了時点で、生存していたプレイヤーの中でギルド戦中に4時間以上インしていたプレイヤーと死亡したプレイヤーの生存割合でランキングがつくらしい。」


「つまり、うちは誰一人として死んじゃダメってことだね。」


「あぁ。同率の場合はインしていた時間が4時間未満のプレイヤーの割合が少ない方が上位になるらしい。」


「つまり全員参加も必須と。」


「原則として拠点が与えられ、ログイン時のリスポーンポイントは自動でそこに設定されているらしい。どこでログアウトしても戻ってくるのはギルドホーム。ただし、戦闘中には3時間毎の休憩時間以外はログアウト処理ができないようになってるみたいだな。」


「便利だね。ログアウトが実質移動手段になるし、3時間毎の休憩時間になれば全プレイヤーが拠点に強制送還されるっていうことだから時間も見ておく必要がありそうだね。」


「だな。で最も重要なのが蘇生アイテムの取り扱いだ。蘇生アイテムを使用した場合、死亡扱いにされ、復活したメンバーは追加メンバーとして扱われる。つまり、残り4時間を切ったら実質的に蘇生アイテムは意味のないものになる。4時間生存の条件を満たせないからな。」


「そうなると大規模ギルドはそれなりの数の蘇生アイテムを用意して来そうだね。1人死んだところで割合が大きく減少するわけでもないし。」


「大してうちは1人死ぬと生存率が大幅に下がる。つまり、高価な蘇生アイテムをわざわざ用意する必要がない。重要なのは個々人が確実に生き残ることだけってわけだ。」


「今回各ギルドに参加条件として課せられたのは最低人数のノルマのみ。それも8人以上だから現状のままでもギリギリ大丈夫。ただ、全員が4時間以上インしないといけない。」


「だな。生存率の計算が母数が8人以上いないと行われないようになっているらしいから、ランキングを狙うなら確実に全員参加だな。」


「うちとしては誰一人死なずに他のギルドのメンバーがそれぞれ1人でも死んでくれればいいから楽だね。ただ、他のギルドは私がいる以上徹底的にウチを狙ってくるだろうし、できるだけ集団で行動した方がいいかな。」


「そうだな。他のギルドの生存率に関しては他が潰しあってくれるのを待った方がいいだろうな。」


「それじゃその方針でいい?」


「俺はいいが、ヴァルの意見は聞いとけ。あいつもゲーム好きみたいだし、何かいい案を出してくれるかもだしな。」


「そうだね。話し合いの時に聞くよ。」

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