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帽子をかぶってみる  作者: 十三岡繁
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前編

 我が家の建物は結構古い。庭には昔ながらの蔵も残っている。ある日その中で古ぼけた帽子を見つけた。埃を払って被ってみる。そこにあった鏡で見てみたが悪くない。僕はそれを被ったまま母屋にある自分の部屋へと向かう。


 その途中で食卓に座っている母親と妹の横を通り過ぎる。二人の頭上には数字が浮かんでいた。驚いて少し声が出たが、二人が不思議そうにこちらを見るだけなので、そのまま黙って自分の部屋へ行く。部屋に入って真っ先に鏡で自分の頭上を確かめてみたが、そこには何も映っていない。手鏡を持ってダイニングにいる二人を鏡越しに見てみたが数字は鏡には映らない。帽子を脱いでもう一度直接二人を見ると数字は見えなかった。どうやら数字が見えるのは帽子を被った時だけらしい。


 この数字の意味が最初は分からず、帽子を被って色々な人を見た。総じて若い人の頭上の数字は大きくて、逆に年齢が上がれば上がる程その数字は小さくなっていく。ある時近所に住むお年寄りの頭上の数字がゼロだった。程なくしてその方は急逝されて予想は確信に変わる。数字はその人の残された寿命なのだろう。理屈や機序は全く分からないが、この帽子はそれを見せてくれるという事らしい。

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