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2月の君へのラプソディー~冬の終わり告白の決意…~

作者: 破魔 七歌 
掲載日:2020/05/31

みぞれ降る

冬空の下

いつも

君は

バス停で

待ってる



泣いているの?

しぼんでしまった

花のよう

君は…

うつむいて…

元気ないね…



傘を持つ君の手が

いとおしい

こんな

小さかったっけ?

空気が

冷たい

君の手も

少し

冷たい

のかもしれない

君の吐く息が

白い…



僕もか…



たわいもない会話

って

何話したら

いいか

分からない

君の

見つめる

視線の

その先は…

何?



バスが来る

思いきや

行き先が

ちがう



彼女が

乗らないから

僕も

乗らずに

待つことにした…



なんでだろう…



僕が

見送る

理由



なんでだろう…



もう少し

待つことに

した…



君の乗る

バスが来る

それまでに

何か

話さなきゃ

って

思うけど

心臓が

揺れすぎて…

立っているのが

せいいっぱい…



相変わらず

君は

どこかを

見ているんだけど…



君の見つめる

視線の

その先は

何?



何かを

話そうと思っても

何も

言葉が

みつからない



そんな風に

バス停では

みぞれ雨が

振り続けている



傘にあたる

雨雪

みぞれの音が

やけに

はげしい

それよりも

僕の

心臓の

揺れが

はげしすぎて

やっかいだ…



僕は

何を

しているのだろう?

君の

視線の

その先を

気にして…



君は

何も

言わない

ただ

バスを

待っている

ように

思うんだけど

本当は

何を

思っているのかは

分からない…



好きな音楽とか

今日あった授業のこととか

部活のこととか…

君は

君は…



知る由もなく

バスが来る

君は

傘を

たたみ

乗りこむ

だいぶ

濡れて

傘から

したたる

みぞれ

冷たい空気の中

車内は

あたたかい



僕も

駅までは

行かないと

いけないから

いつものように

乗りこむ

傘を

たたむ



彼女の

隣の席は

空いていたけど

座らなかった



後から

年配の

女性が

座った



僕は

彼女とは違う方向をみて

時々

彼女をみた



相変わらず

君は

窓の外を

じっと

みている



何が

そんなに

彼女を

引きつけるんだろう…



雨雪…

みぞれ…か…



いつもを

変える

みぞれ…



久しぶりに

降ったからか

君は

窓の外を

ずっと

みている



窓を

はじく

流れ落ちる

水滴…

ゆくえを

自分自身に

重ねて

みていた…



ひとつの水滴が

流れて

もうひとつの

水滴と

ひとつになって

流れ落ちる…



そんな

ゆくえを

君も

窓ガラスに

流れる

いくつもの

水滴を

おって

みていたのかもしれない…



同じ風景?



同じ風景を

流れ落ちる

水滴…

いくつもの

みぞれ……

流れ落ち…

ひとつになる…



車内に

アナウンスが

流れる…



次は

運動公園前…

運動公園前…

お降りの際は

お足元に

お気をつけください…



彼女の家は

いわゆる

ベッドタウンで

家々が

山沿いに

立ち並んでいる…



広い運動公園にも

雨雪は

降り注いでいて

グラウンドの土を

白く削り

そこかしこへと

流れ

降り注いでいた…



彼女が

席を立つ



定期券を

運転士にみせ

足早に

降りていく

傘を

広げ

君は

みぞれ…

雨雪の中

黙って

坂道を

歩いてゆく



僕は

バスが君のそばを

通り過ぎるまで



しばらく



君を

みていた



君の住む街に

明かりが

灯る



家は

知らないけど

きいた話では

洋風建築で

イタリアの

ルネッサンス風だとか…

天使とか

絵画とか…

ダヴィンチとか

ミケランジェロとか…



君は

モナ・リザ…

彼女は

モナ

リザ…



次は…

終点…

終点でございます…

お降りの際は

お足元に…



アナウンスが

車内に

流れる…



我に返り

ハッとする

僕は

降りるための

支度をする…



足早に

降車する

車内は

まだ

みぞれ…

雨雪の水滴…

濡れていたけど

もう

空は

やんでいた



また

明日

彼女に会える

明日も

学校だ

課題は

山積みだ

けれど

君に

会える

今度は

何を

話そうか?

僕の

家は

純和風だけれども



君は

イタリアの

ルネッサンスのように

僕の心に

吹いた

春の風

華やかに

咲きほこる

色とりどりの



けれど

たった

ひとつの



そんな風に

彼女のことを

想う



明日は

なんて

話かけよう?



爆弾を

背負ったまま

口に

出来ない

言葉を

探し続けていた



明日は

課題どころじゃないな…

そう

僕の

心の

課題は

山積みで

今すぐ…



彼女に…



ききたかった…




それは



いえなかった…



ただ



冬が終わる前に



言おうか…



この



寒い



2月が



終わる前に…



君に



なんて言おうか…



君に



はじめての



告白を…



君に…



打ち明けようか…



僕にも



春が



訪れますように…







君が…



君が…



君のことが…





付き合ってください…



なんて



いえない…








春の



風が



吹いた…



僕と



君の



間に…









季節は



もう



2月を



終えようと



していた…











明日から



はじまる…



君に



なんて



言おうか…



勇気を



言葉に



変えて…



想いを



言葉に



変えて…










明日からはじまる…



2月の…



ラプソディー…



君に伝える



課題は…




山積みだ…



















































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― 新着の感想 ―
[一言] 三月で学生生活は一区切りですもんね。 お話の中では二月の終わり。 主人公の告白したいけど、勇気がなかなか出ない気持ちの揺れが、痛いほど伝わって来ました。 そっかぁ、男の子も悩むのねー。女の…
[一言] す、すみません、すみさん。 今すみさんの前の詩を勝手ながらちょこちょこ見させて頂いてまして…。(あ、嫌だったらおっしゃって下さい!) これ、すっごくきゅんですね。ひゃーです♡青春だぁ。 す…
2020/11/25 20:48 退会済み
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