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はじまり?
前話の爵位を変更しました。
ここはどこだろう。
と、そう思っていたのもはや16年前。
今となってはもう慣れてしまった。
初めの頃はかなりカルチャーショックを受け続けてきた。
西洋人風の顔つきをした周りの人。
大きなお屋敷。
たくさんの使用人。
全てが自分の常識とはかけ離れていて、驚いたというレベルではない。
しかも生まれたての赤ちゃんになってしまっていたので非常に不自由であった。
前世の記憶があるとはいえ赤ちゃんの身なので常に情緒不安定。
はいはいでしか動けない。
そもそも常に誰かに監視されていて自由に動けない。
そんなものはとうに昔の話である。
しかも明日からは親からの監視を受けない。
なぜなら明日からは、王立大学に通うからである。