だだっ広い蒼空
掲載日:2026/09/12
ホントの気持ちなんて
云えるわけないのに
君は辿々しく僕に伝えようとする
そのいじらしさが
僕の瞳を閉じさせた
ただ風の吹き抜ける蒼空のした
ふたりきりで生きてゆけたなら
なんてサイコーな春風なんだろう
僕は瞳を開けた
君の髪はサワサワと風に揺れ
それを抑えることなく
だだっ広い蒼空のした
緑の野原のはるか遠くを
ただみつめつづけていた
ホントの気持ちだけを
僕に告げようとした君は
言葉を間違えては口ごもり
悲しげな瞳で
だだっ広い蒼空のした
緑の野原のはるか遠くを
いつまでもみつめつづけていた
僕はくるみこむように君を抱きしめて
いつまでもこうしていたいって
すこしだけホントに近い言葉を落とした
悲しみが
降るというならただそれを
ただ僕ひとりで受け止めさせて




