EP5ホブゴブリンと最終決戦
戦闘開始直後に、ホブゴブリンが仲間から受け継いだ、確率解析学的演算を発動する。
「四方熱集咆線」
瞬間、大凡の移動場所にあらかじめエネルギーの高圧縮砲を打ち出す。
「おっ」
だが勿論本命ではない、本命はヒロの回避力を信頼した後に来る地面に展開されたトラップだ。
「へ〜、死んだ仲間全員の思考能力を借りた、並列思考か?やけに思考回路が回ってるな」
「黙れ」
瞬間、足場のトラップに掛かってるヒロ相手に、四方熱集咆線を一点集中で発射する-だがしかし。
「無駄だよ」
圧倒的な耐久力を前にして原子スケールレベルでの破壊でも、ヒロに一ダメージすら与えられなかったのだ。
「次は俺のターンだ」
瞬間、地面を引っこ抜き。
「ふん!」
震脚で半径数百m規模、大森林の3割程度を一撃で破壊すると同時に。
「ふん!」
バゴーン!軽々と放たれた八極拳により、クォーターブラストを軽く凌駕する破壊力の一撃で全身が原子以下にまで瓦解するが。
「ふん!」
なんとか再生する。
「驚いた、まさか仲間を使う決心が付けられるとは、仲間の命を燃やしてエネルギーに変換してるだろう」
「あいつらはそれを肯定してくれた!」
ガソリンにマッチを入れて現れた烈火が如く、ラッシュは加速する。
「さっきとは比べ物にならないな」
ホブゴブリンは全力で拳を振る、一点に籠められた拳は超相対論的粒子状態と化した、秒間0.000002秒の間に拳が前進した距離約600m-ヒロに思いっきりパンチを繰り出す、ヒロはそれに応対するが如く、二人は、光の軌跡を描きながら大森林を破壊し尽くす。
「ダリャァァァァァァァァァ!!!」
「頑張れ頑張れ」
「ふん!」
ホブゴブリンによる、全力で放たれた蹴りにより、大森林全域が吹き飛ぶ、だがしかし。
「ふぁ〜、、、同じような戦いに飽きてきたぞ」
「な!?」
バゴーン!軽く拳を握り込んで放たれたヒロのジャブにより、ホブゴブリンの体はバラバラになるがまた再生しようとした、だが。
「な!?」
なんと原子スケールで抑えてバラバラにした後に、魔法で縛っていたのだ。
「水素や酸素、そのレベルで繊細に魔法を制御可能というのか」
「再生の不死をどう突破すると思う?答えは簡単、再生可能エネルギーをすべて離散させる」
物体を操作して予定空間内に満ちる物質に一粒一粒押し込んですべて押し込み切る。
「死ぬまで一生、他の原子と結合繰り返してろ」
こうしてホブゴブリン対ヒロは無事にヒロが勝利を収めるのであった-そして地下帝国の残骸
の中から討伐の証拠になりそうな金品をぶんどり、ギルドに上納してクエストを成功させるのであった。