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The Sword or Mage  作者: 国産和人
旅の始まり
2/20

EP01国王陛下との謁見

ハジマリーの国-ここは先代勇者と共に原始の魔王を討伐した英雄、戦士グランが築いた王国であり、獣人なども住みやすい国となっている。


「城下町、もの凄い盛況ですね」


「あぁ、他国との交流も盛んでして、最近は海上都市オーシャスからの魚の輸入が多いです、なにぶん生食を好む国でして戦士グランが卵

を米に落として醤油で頂いたことが起源だとか」


「へ〜」


「あ、王城は、あそこですが、見えますか?馬車の窓がなにぶん小さいので」


「はい、見えますよ」


「と言うことは、後は大体25分程度で到着致します」


「あ、はい(にしても思っていたより圧倒的に広いなぁ、、、)」


城下町を眺めて兵士さんのアナウンスを聞きながらボケ〜っとしていた-ガタッと軽く揺れると馬車は止まっていた。


「着きました勇者様、ここがハジマリー王国の城、紅緑山城です、謁見の10分前に着きましたので軽く城内を案内しましょうか」


「あ、はい」


「開も〜ん!!!」


ギギギィ〜!っとバカデッカイ門が開く。


「ついて来て下さい」


「門でか!?(国王は巨人かよ、ははは、な〜んてね)」


歴代国王の肖像画が飾ってある煌びやかで無駄に長い廊下をアナウンスを聴きながら、歩いて王座の間に到着する。


「え、、、」


「やぁ初めまして、今代の勇者君かな?名前は?」


「あぁはい、私の名前はヒロと言います」


「ヒロ、良い名前じゃないか、よろしくね」


差し出された国王の手はあまりにも大きく、指先の皮ですら自分より遥かに分厚く大きかった。


「よろしくお願いします」


「あぁ、言い忘れていたが先代勇者パーティの戦士様は巨人族なんだ」


「山みたいな大きさの城だったんで、まぁ大体推測は付きましたけど、、、(大体推測通りの大きさとは言え、眼前にすると迫力が凄いな)」


「今代の勇者よ、汝を魔王討伐の任を課す、何時に神の御加護があらんことを」


「その任、謹んで、お引き受け致します」


「勇者様万歳!勇者様万歳!勇者様万歳!」


「それじゃあコレ、勇者専用のパスポート、このハジマリーの国のどこでも使えるパスで基本的にすべての商品や宿などで半額にしてもらえるぞ」


「ありがとうございます!助かります!」


こうしてヒロは、国王陛下との謁見を終えて、初めて来たハジマリーの国の地理の把握を済ませてから-装備や消耗品の調達など色々な必要なものをショップで揃えて行くのだった。


「はい毎度」


「さ〜てと、ポーション6つに、鋼製のソード、鉄製の装備っと、あとは宿代で100Gくらいか〜、、、あとは自分で稼げってわけね〜なら効率を考えるなら経験を積みながら賞金も稼げる冒険者ギルドなんか良いかもな」


「推薦状を国王に書いてもらうか、実力で面接を突破するか、まぁ力試しに実力で面接突破だな」


そうして、ヒロは街の南方にある冒険者ギルドに向かうのであった。


「冒険者ギルドのご利用は初めてでしょうか?依頼ですか?それとも」


「冒険者登録です」


「冒険者登録ですね、分かりました、ならこの登録書にお名前とご住所、年齢、性別、身長に体重、得意なスキルやマジック、役職などをご記入して下さい」


「は〜い」


そしてヒロは受付カウンターの横のペン入れに入ってる羽ペン取り、ちょんちょんとインクを付けて記述する。


「18歳、男性、身長182cm、体重78kg、得意なスキルは、、、気にしたことなかった、そう言えば役所かなんかで鑑定しなきゃいけないんだっけ?、、、あの〜」


「はいどうかしましたか?」


「スキルや役職とか、自分あまり知らなくて」


「あぁなるほど、大丈夫ですよ、ギルドの保健室で測定する精密機器がありますので、あちらに見える矢印を進んで貰えばあります、そちらで測って下さい」


「は〜い」


隠してヒロは、ギルド保健室に向かっていく。


「あの〜こちらで役職やスキルを調べたくて」


「は〜い、ではこちらにどうぞ」


「はい」


「指を出して下さい」


「はい」


指にパチッと付けると、ピッピッピッっと心拍数のように音が鳴る。


「でました、、、え!?」


「何でした?斧使いとかですか?あはは!なんちゃって」


「凄いですよ、剣士と魔法使い、それに魔剣士、戦士に武闘家など非常に戦闘職に長けています、それ以外にも僧侶にも適正があります!」


「えぇ!?多すぎでは?」


「毎回使い切りの新品でして今までも誤作動は無かったので間違いはないかと、2回目測ります?」


「いえ、良いです」


こうして色々と役職を見て今持ってるスキルなどを確認して記述する。


「凄いですねヒロ様、12個の役職の適正ですか、の割にスキルがスイマーに健康、農作業に薬草知識、そして斧振りですか、農民の出ですか?」


「はい、なんで植物に詳しいですよ」


「あはは、まぁ経験を積んでいくと装備して使用可能な武器種が増えたりします」


「へ〜」


「どうぞ、冒険者登録証です、ランク制度についての説明は入りますか?」


「ランク?」


「ランク制度とは,ウッド帯、ブロンズ帯、シルバー帯、ゴールド帯、プラチナム帯、ダイヤ帯の系6層構造でZからGと26のランクを区分けするシステムよ」


「へ〜」


「最初はみんなブロンズ帯のEランクから始まるの」


「加点式と減点式を合併した得点方法ですか?」


「正解よ、ずっこけ冒険者は必然的にウッドに、地道に積めばシルバーや良くてゴールドに」


「強ければプラチナやダイヤっと」


「えぇ」


「では早速なんですが、クエストを受注しても良いですか?」


「勿論、掲示板があるでしょ?あそこには依頼が張り出して在るの、より上位ランクであれば難易度が高く、その分、お金も沢山貰えます-ちなみにですが自分より下のランク帯の依頼も受けられますよ」


「ふむふむ」


話を聞いてブロンズ帯の掲示板を見る。


「ふむふむ、畑を荒らすゴブリンの群の討伐、薬草採取、護衛任務、ふむふむ、ブロンズ帯でも豊富な仕事を選べるんですね〜-ならコレ」


ピッと依頼の紙を外し、カウンターに持っていく。


「ホブゴブリン一体の討伐ですか」


「はい」


「パーティは組まないんですか?」


「はい(経験やスキルを伸ばしながら、自身のレベルを確認して、やれることの選択肢の幅を増やすためにも、最初は少し強めのモンスターをソロでやるべきだよね)」


ハンコをポンと押された依頼書をもらいバッグに入れる。


「頑張って下さい!」


「は〜い」


こうしてヒロは、依頼書に書いてあったホブゴブリンの出現した地点に向かうのだった。

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