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The Sword or Mage  作者: 国産和人
旅の仲間達との出会い
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EP14魔力の脈動する大地

龍の伝承-魔王が産まれる遥かに昔、古の時代に龍は地上に舞い降りた、その龍は地上に存在し、頑張っている人間に恋をした。


龍は叶わぬと分かりながら、その実肉体を人間化して、彼らとの愛を育んでいた、地上は-状況に応じた変化、変動、多様性、変種、変型、総括してバリエーションと言い表す-物理的に可能な無限の分岐した環境の様々な場所、全体のどこの地域、大陸に置いても龍人と言うそれが可能だという性質・度合を持ち、存在する場所が存在出来なかった、物理的に完全に不可能な生命体だったのだ。


それを龍は悲しんだ、龍は涙を流し、叶わない夢に懇願した、我が種子と人間の種子、複雑に絡むソレを叶える大地だったら、どれだけ良かったことだろうか。


龍の涙は時期に海と成ると、何やら海の水はどこかの穴から下の階層に流れている様だった-流れ出した穴を覗くと、その場所は人々の住む地上より、神秘的な力、魔力に満ちた場所だった。


龍は直感的に、不可能だと分かっていたが、その地で人と愛を育んだ、するとどうだろうか、本来なら成立する筈のない生命、龍人の赤子が出産たんじょうしたではないか。


それに龍は喜んだ、人型に変形した彼とその妻は、その地にたくさんの子孫を残し、大地に帰っていった。


これは龍の飛来の伝承でありながら、同時に龍人種の起源であると歴史的な記録だとして、教科書に記されている。


龍種族と人間種にある遺伝子の違いは、元来様々な環境や制約を用いても相反する性質にあった、同様に獣人など亜人種族全体が同様に生理学的・物理的・遺伝子的に不可能だった-生命の倫理に反すると言う意味ではなく、根本的に遺伝子の構造が異なるわけだからだ。


それを成立させる特別な制約下の環境があった、そこは地殻空洞界リソスフェアと言う、異種間同士が愛を育める楽園が底にはあったのだった。


今も尚その大地では、様々な種族が愛を育んで種族を増やしている-その不可能の度合いは獣人や龍人に寄りけりで違っていた。


だが一律に、最低限の不可能な存在者達は地球上の物理学的に思考しうるあらゆる違う定数や例えば、超光速度が可能な大地など挙げられるが必然的に構築可能だったり、偶然においても在るが可能になるすべての大地と大地に支えられている地上全体の空間など様々な有限的で科学的に解析された場所では、可能性と分類可能な場所では、不可能であった。


それは、実行したり達成したりすることができない、実現の見込みがまったくない状態だった、だが地殻空洞界リソスフェアでは違ったのだ。


内部では、表層のマントルに在る生と死の視認不能の秩序、それは形はないがパターン的に共通する、普遍の理、つまり概念であるが、その概念を超越している生命の在り方、振る舞いを持っているのだ。


簡単に短く纏めると、大にも小にも果てしない自然を包括する大地、そんな地上の過去、現在、未来のすべての地震や地殻変動などで無限に分岐する、あらゆる多様な物理的に地上では完全に不可能な実体を可能として存在させる、そんな秩序と超力学的な相互作用が働いているのだ。


それ故に、本来なら不可能だった、龍人種と言う存在の確立にまで昇華させることが出来た、内なる大地なのだ。


我々人間の単純な肉体では存在出来ない、複雑な存在として受肉に成立した瞬間から、すでに龍人種とは強力な力を持ち始めた-その器が崩壊しないために、龍人種皆が筋原繊維の密度が人間とは比べ物にならない、途方もなく、表現すると数値が発散する程に龍人の筋肉とは強靭なものだった。


勿論だが、その肉を支える骨も強力なものである、支持、保護、衝撃吸収の役割がある龍人の骨格は、力を受けても壊れない骨の強度を持っていた。


龍人だけでない、獣人らのゴワゴワの毛皮は、一般人からしたら確実に自身の手を貫く、触れてはならない硬さであった。


神秘の強度が高く、地上の既存のあらゆる物理法則を凌駕する、超自然的な物理現象を引き起こせる呪文、呪法つまり魔法が使えた。


彼ら皆が、地上で天球から剥がされない様にと与えられた万有引力の制約から完全に解放されていた。


そして、存在出来ないと言う宿命を超えた、愛とは偉大な力なのだと、この教訓は愛の偉大さと夢は諦めなければ叶うと言うことだった。


現在の戦地-補充に集まった強い魔族達が暴れていた。


「きゃっはっは!非人道的に実験して、龍人の特別な細胞を移植したのさ!」


龍人種の細胞の特徴として、再生する度に特性身体増強パワーアップする、と言うものがある。


「嗤えるぞ、塵芥どもが!」


「ウギャァァァ!」


わざと大量の剣や矢を受けながら、その実は成長の糧とし、大量の兵士のヘイトを買いながら虐殺を繰り返していた。


「(まずいな、味方の精神力もすり減って鼓舞したってのに、、、みんな少しずつだが後退してやがる)」

隊長リシアスは、魔将軍を抑えながら雑魚を狩りつつ味方に気を配ると言う、滅茶苦茶大変な状況で少し混乱気味であった。

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