危険な香りとか、怪談のほうがマシ的な……。

本題の前に、最近の出来事を。

お手紙を送ろうとコンビニへ行きました。余談ですがコンビニのお仕事は、わたしの尊敬するお仕事トップ３に入ります！　レジだけでも大変でしょうに税や公共料金の収受、コピー機やワケわからんマシン（チケットの発売？　写真の印刷？？）の操作に、膨大な量の商品の陳列、季節ごとに変わる売り出し商品やキャンペーンの対応…………、すごくないですか？　新しいお仕事を探すときにコンビニの店員さんも考えてみましたけれど、いろいろなお仕事をできる自信がなくてあきらめました。

お手紙は重いので８４円じゃ送れない気がする。重さを計ってもらおうと女性の店員さん（たぶん３０代）に声をかけました。

ソウ：すみません。このお手紙を送る郵送料を知りたいのですが。

女性：てがみ！？　てがみ、そこです！

あれ！？　イントネーションがちがう？　名札を見ると中国の方のようです。外国籍の方だった。

彼女はレジ前の赤いポストを指差しました。

女性：そこに入れてください！

ソウ：重さを計ってほしいのですが……。

彼女はこまった顔になりました。見たことのない方なので、おそらく新人さんでしょう。

女性：手紙はそこに……。

またポストを指差します。たぶん重量オーバーの手紙の郵送料をどうしたらいいか習ってないと思う。

ソウ：たぶんこれ、重たいです。だから重さを計って……。

彼女はわたしが何を言いたいのかわからないようで、さらにどうしたらいいのか知らないらしい。すごく困った顔です。

ソウ：重たいと、お金を払わないとダメなんです。

お金と聞いた瞬間、彼女の顔が輝いた！　お金と重さに関係あると理解したらしい。彼女はとびっきりの笑顔で言いました。

女性：お金と重さは大事！　すごく大事！！　大事なことです！！

その答えを聞いた瞬間、わたしはあきらめた。彼女にはムリだ。礼を言ってお店を出て、郵便局で計量してもらって投函しました。やはり１０円不足していました。

手間と時間はかかりましたけれど、すごく感動しました。日本人のわたしでさえ難しいからと敬遠していたコンビニのお仕事を中国の方がなさっている！　そして笑顔で乗り切っている！　わからなくても、なんとかなるんだ！！　これは新しい発見でした！　彼女から勇気をもらった気がしました。ｗｗ　ありがとう、彼女！！

では本題です。

昨日の夜８時頃、わたしは部屋でゆっくりしていました。すると部屋のブザーが鳴った。昭和な建物なのでけたたましい音です。反射的に飛び起きてドアを開ける。

ボロアパートの真っ暗な廊下には、身長１９０㎝くらいのアジア人男性が立っていました。Ｔシャツに短パンです。知らない方だし背が大きいので、ちょっと怖い。

ソウ：日本語は話せますか？　ベトナム語？　英語？

男性：ベトナム。

ソウ：ごめんなさい。わたしはベトナム語はわかりません。どうなさいました？

彼はベトナム語の合間に日本語を話します。聞き取れたのは「Wi-Fi、仕事、インターネット」だけ。あとは意味がわからない。

ソウ：もしかして、Wi-Fiがつながらない？

彼はうなずきますけれど、わたしの言葉を理解していない感じ。何度も聞いた結果、どうも彼は部屋でネットを使って仕事をしていて、わたしが彼のネットを使っているせいで処理速度が遅くなっている…………？？

すみません。９８％くらいわたしの想像です。言葉が通じないので、ぜんぜんわからない。でも彼がネットで困っているのは事実らしい。

わたしが彼に迷惑をかけているかもとビビったのですけれど、よく考えたらわたしはネット環境を持ってないので迷惑をかけるはずはない。でも彼は困っているみたいだし、なんとかしてあげたい……。

一所懸命に会話を試みていたとき、微風が吹きました。それで彼のほうから香りが運ばれてきた。その香りをかいだ瞬間、わたしはヤバイと思いました。

臨床心理士の先生に聞いてみたことがあるのですけれど、先生のお返事は「そんな話、聞いたこともない」だったのですけれど、精神的にヤバイ人って同じニオイがしませんか？　以前の仕事柄、たくさんの方のお話を聴かせてもらったのですけれど、独特なニオイがするのです。金属的な口臭。そしてその方たちは、精神的に非常に不安定な状態でした。口臭と精神状態の相関関係はわかりませんけれど、その口臭がなくても不安定な方はいるのですけれど、専門家の先生が聞いたこともないって言うから一般論ではないのですけれど、わたしの経験からこのニオイはヤバイ人のニオイです。

結論は出ないし話を切り上げようとしたところ、彼が身振りで何か言いました。

ソウ：もしかして、スマホのアンテナ？　アンテナの数ですか？

彼はうなずいた。たぶんスマホの画面に表示してあるアンテナのことを言ってるんじゃなかろうか？　あれの本数が少ないって言いたいのかな？？

彼は部屋の窓のサッシをアンテナに見立てて、サッシを指でなぞりながら何かいいます。何度もなんどもサッシに向かって小声で何か言っている。何度もなんども…………。

ねぇ、もしかして、あなたサッシとしゃべってる？

彼は窓のサッシにブツブツ話しかけています。わたしがいるのを忘れたみたい。わたしの部屋のサッシと会話をしている……。ベトナム語がわからずごめんなさいと彼に謝って、早々に部屋へ引っ込みました。

う～ん、これからどうしたもんですかね？　わたしが彼のネットを使用していると、勝手な思い込みで逆恨みされるのも困るんですよね……。

それとは別件で、同じアパートの方がわたしのバイト先のジムのお客様になられたのですよ。おかげで名前も住所も仕事先もぜんぶまるっとバレてしまった……。「あなたがまいにち自転車で出かけているから、どこへ行ってるんだろうって部屋から見てたんですよ！　ここ（ジム）だったんですね！」って言われまして……。これって、ストーカー的なアレですか？？　もしかして尾行とかなさいました？　だって部屋から見てたっておっしゃいますけど、部屋から自転車置き場も私の出入りも見えないはずなんですけど？？　注意したほうがいいですか？？　ちょっと注意します。

これがワタシのモテ期でございます！　めっちゃ怖いです！　なんせ部屋がバレちゃってますし、一人なので押し入られたらどうしようもございません！！　たまには「あら♡　うふふ♡」みたいなまともなモテ方をしたい！！！！　ぜんぜんシャレになりません！！　怪談よりも怖いです！！　幽霊よりも怖いです！！

ではでは皆さまもどうぞお気をつけて～！（←　なんに気をつける？？）