第二十六章木
紺美二とクウテンは天空王国の中心部に向かって森の中を走っていたのだった。
「クウテンこの森広すぎないか」
紺美二が言った。
「そうだね。走っても走っても出口が見えてこないね」
「周りの木を切ってやる。剣魔法木切り」
すると周りの木が折れていったのだった。
「これで通りやすいね」
「ちょっと待てよ。よくよく見たら切った木たちが生えてきてるぞ」
「ほんとだね」
「いくらなんでもおかしすぎだ」
「そうだね」
「どうやらこのまま走って出口に行くしかなさそうだな」
「そうだね」
そのころサラムも中心部に向かって森の中を走っていたのだった。
「それにしても出口が見えてこないな。いったいどうなっているんだ。それにまるでこの生えている木たちが生きているようだ。切っても切っても生えてくるではないか。それにこのままずっと走っていると体力の方がやばくなるな」
すると木の上に人がいたのだった。
「お前何者だ?」
「俺は木の魔王キハだ」
「木の魔王なんているはずがないんだがどういうことか教えてもらおうか?」
「サラム貴様は今からこの俺に殺されるんだ」
「なぜ俺の名を知っているんだ?」
「水の魔王の手下の名前ぐらい知っているに決まっているだろ」
「どうやら今の話を聞いている限り何も教えたくないみたいだな」
「なぜ敵に教えなきゃいけないんだ?」
「確かにな」
「一つだけ言うが俺は二十年前この異世界を破滅させようとしたんだぜ」




