策略のドッペルゲンガー
「ドッペルゲンガーに狙われている。助けて欲しい。」
「・・・何だって?」
友人からのそんな相談を聞いて、
私は友人の正気を疑わざるを得なかった。
私とその友人とは、この学校に入学以来、かれこれ三年ほどの付き合い。
二人ともオカルト話や映画などが好きで、
オカルト同好会なるものにも所属している。
二時間ほど前の今日昼過ぎ、
そんな友人から、深刻な様子で電話が掛かってきた。
「君に相談したいことがある。授業が終わったら学食に来てくれ。」
電話口の友人のただならぬ様子に、私は二つ返事で相談に乗ると応えた。
そうして、現在。
今日の授業を終えた私は、待ち合わせ場所の学生食堂に来ていた。
先に席についていた友人を見つけ、向かいの席に座ると、
開口一番、友人からこんな相談をされたのだった。
「ドッペルゲンガーに狙われている。助けて欲しい。」
「・・・何だって?」
呆気にとられる私に、友人は顔を近付けてヒソヒソと応えた。
「君が信じられないのも無理はない。
でも本当のことなんだ。
最近、一週間くらい前からか、妙な気配を感じていたんだ。
遠くから誰かに見られている気がしてね。
そうしたら今日、昼休みに、とうとう見てしまったんだ。
僕そっくりのドッペルゲンガーが、
物陰からじっとこちらを見ているところを。」
間近で見る友人の表情は真剣で、冗談を言っている様子ではない。
きっと何か悩み事があるんだろう。
ともかくも私は友人の話を聞くことにした。
ドッペルゲンガーに狙われている。
にわかには信じがたい話だが、私は友人の話に耳を傾けた。
「君は、ドッペルゲンガーについて知っているかい?」
「ああ、知ってるよ。
ドッペルゲンガーは、人そっくりに擬態する化け物だよな。
人そっくりの外見で、化けた相手に関係がある場所に現れる。
口が利けなくて、ドアの開け閉め程度のことしかできなくて、
急に現れたり消えたりするのが人とは違うところ。
ドッペルゲンガーの姿を見るのは、死の前兆とされている。」
「一般に伝えられるドッペルゲンガーはそうだね。
でも、僕が調べたところでは、正確にはこうらしい。」
ドッペルゲンガーの習性
対象の人の姿そっくりに擬態する。
化けた相手に関係する場所に主に姿を現すが、移動することもできる。
言葉を話すことはできるが、文字の読み書きはできない。
ドアの開け閉めができ、自由に鍵を外すことができる。
化けた相手の存在を喰らう。喰われた人は消えてしまう。
目撃者を始末して事態が公にならないようにする。
友人が調べたところによれば、このような事らしい。
さらに友人が補足説明をする。
「ドッペルゲンガーが人に化けるのは、対象の存在を喰らうため。
生き物が生きていくために食事をするように、
化け物は存在し続けるために、生き物の存在を食べる。
存在を食べて餌として、さらには知識などをコピーする。
そして、存在を食べた相手に擬態して、次の獲物を探す。
ドッペルゲンガーが化けた相手に関係する場所に現れるのは、
化けた相手の習性を真似て生活しやすくするため。
入れ替わったのが他人にバレたら、次の獲物を探し難くなるからね。
ドッペルゲンガーは言葉を話すことはできるが、文字の読み書きはできない。
これは、知識のコピーが不完全だからだと思われる。
ドッペルゲンガーは鍵のかかったドアを自由に開けることができる。
だから、ドッペルゲンガーに居場所を知られたら危険だ。
ドアに鍵を掛けて立て籠もっても、鍵を開けられてしまうから。
ドッペルゲンガーは急に現れたり消えたりする。
これは、存在を食べられた本人が消えたから。
同じ外見の人が二人いるだけでも不自然、
さらにはそこから一方が存在を消されたりしてみれば、
他人から見れば、急に現れたり消えたりしたように見えるだろうね。
ドッペルゲンガーは、化けた相手だけじゃなく目撃者も消そうとする。
だから、その姿を見るのは死の前兆とされるわけ。」
友人は湯呑のお茶に口をつけて、さらに話を続けた。
「そんな危険な存在を、僕は昼休みに姿を見てしまった。
このままじゃ、僕だけじゃなくて他の人も危険だ。
だから、僕はしばらく家に閉じ籠もって身を隠すことにするよ。
こんなこともあるかと思って、
家には食料やなんかの買い置きもしてあるから、しばらくは大丈夫。
ただ、学校にはドッペルゲンガーを見たから休みますとは言えないから、
君には代返とノートを頼みたいんだ。
僕が身を隠している間に何かあったら、
電話ではなく、メールやメッセージサービスで知らせてくれ。
ドッペルゲンガーは文字が読めないから、
口頭ではなく文字情報なら安全だろう。」
友人は至って真剣な様子だが、私は確認せずにはいられない。
本当にドッペルゲンガーなんて存在するのだろうか?
過去には有名人が体験談を披露したこともあるらしいが、
私には友人がオカルト趣味に入れ込みすぎたようにしか思えない。
「ちょっと待った。
お前、本当にドッペルゲンガーなんて見たのか?
何かの見間違いじゃないのか。」
「当然、見たに決まってるじゃないか。
自分の姿をしたドッペルゲンガーを見間違える奴がいるものか。
今はまだ、ドッペルゲンガーは学校にしかいないはず。
他に目撃情報は無いからね。
ということは、僕の家の住所も知らないだろう。
ドッペルゲンガーは文字が読めないから、名簿は調べられないし、
誰かが住所を音読でもしない限りは、家にいれば安全だ。
だから、ドッペルゲンガーが諦めるまでは家にいることにするよ。
それじゃ、授業のことは頼んだよ。」
一方的に要件だけ告げて、友人はそそくさと席を立ってしまった。
呼び止める機会を失った私は、その背中を見送ることしかできない。
友人が学生食堂を出ていく際、
窓や鏡に映った自分の姿に何度も仰天している姿を見て、
私にはやはり友人が何かを見間違えたとしか思えなかった。
それから宣言通り、友人は学校に姿を現さなくなった。
授業も同好会の活動も欠席を続けていたが、
出欠は私が細工して問題がないようにしておいた。
たまにメールやメッセージサービスなどでやり取りするが、
どうやら家で大人しくしているらしい。
私以外に誰も友人の不在に気がつくこともなく、穏やかな日々。
穏やかすぎて無駄なことをしているのではないかと思えるような、
そんな生活が一ヶ月ほど続いた。
友人が姿を現さなくなって一ヶ月ほどが経った、ある日。
家にいるはずの友人が、学校にひょっこりと姿を現した。
あれだけ警戒していたはずの友人が、無防備な姿を晒し、
あまつさえ、あっけに取られている私に挨拶までしてきたのだった。
「やあ、久しぶり。
いつも世話になっていてすまないね。」
「それよりもお前、家から出てきて大丈夫なのか?
ドッペルゲンガーは?」
心配する私に、友人は穏やかな微笑みを浮かべて応えた。
「ああ・・・、大丈夫だ。
食料が尽きてきてね、その買い出しに来たんだ。
それよりも、今日は君に頼みたいことがある。」
「頼みたいこと?」
「そうなんだ。
実は、ドッペルゲンガーの姿を見かけたんだ。」
「ドッペルゲンガーを?どこで?」
「学校の中さ。
さっき見かけて捕まえようとしたんだけど、逃げられてしまってね。
それで、君もドッペルゲンガーを見つけたら知らせて欲しいんだ。」
「分かった。
でも、ドッペルゲンガーはお前とそっくりな外見なんだろう?
どうやって見分ける?」
すると友人は、腕を上げて指差して見せた。
「ドッペルゲンガーは捕まえ損なったけど、
その時にドッペルゲンガーの腕に怪我をさせたみたいなんだ。
だから、ドッペルゲンガーは腕に包帯を巻いている。
腕に包帯を巻いている僕がいたら、それはドッペルゲンガーだ。
見つけたら知らせて欲しい。
ただし、メールやメッセージサービスなどは避けて欲しい。
どうやらドッペルゲンガーは、
僕たちがメールやメッセージサービスでやり取りしているのを、
すでに察知しているらしい。
内容を盗み見されている可能性があるから、もう使わないでくれ。
電話もどこかで聞かれている可能性があるから駄目だ。
直接会って話をするのが一番安全だろう。
君は僕の家の住所を知っているね?
もしも腕に包帯を巻いているドッペルゲンガーを見つけたら、
僕の家に直接知らせに来て欲しい。
それじゃあ、頼んだよ。」
「あっ、待てよ!」
友人は要件だけ告げると、ふらふらとどこかへ立ち去っていった。
私はあわてて友人の後を追おうとしたのだが、すぐに見失ってしまった。
ドッペルゲンガーは腕に包帯を巻いている。
そんな言葉を残して、友人は立ち去っていってしまった。
あわてんぼうの友人に、私は軽く溜息をついた。
「もっと詳しい話を聞きたかったのに、もういなくなってしまった。
早く安全な家に帰りたかったんだろうけど、気が短い奴だな。」
仕方がなく、私は一人で学校の中を調べることにした。
いくつもある教室や廊下、トイレの中などを調べていく。
学校にはたくさんの学生がいるのだから、その中から一人を見つけるのは難しい。
小一時間ほどの徒労の後、私は構内を望むベンチに腰を下ろした。
「腕に包帯を巻いているという目印があるとはいえ、
広い学校の中で一人を探すのは骨が折れるなぁ。
・・・おや?」
すると、向こうに見知った人の姿。
友人が校舎の一つに入っていくところが見えた。
学校に来たついでに授業を受けていくのだろうか?
いや、違う。
外見の姿かたちは確かに友人そのもの。
しかしよく見ると、その腕には包帯が巻かれていた。
「あれ、包帯だ。
ということは、あれはドッペルゲンガーだ!
早く、あいつに知らせてやらなきゃ。
おっと、電話やメールやメッセージサービスは駄目なんだったか。
幸いにも、あいつの家は学校から遠くない。
早く知らせに行こう。」
そうして私は、ドッペルゲンガーを見つけたことを知らせるため、
友人の家を目指して駆け出した。
友人の家は、学校から歩いて30分ほどの場所にある。
少しでも早く知らせようと、私は駆け足で友人の家へと急いだ。
30分の行程をいくらか短縮して、友人の家があるアパートに到着。
友人の部屋を見つけて呼び鈴を鳴らす。
しかし反応はなく、焦った私がドアを激しく叩き始めたところで、
ようやくドアの鍵を開ける音がして、中から友人が顔を覗かせた。
「うるさいなぁ、誰だ?
・・・何だ、君か。
急に家に押しかけてきて、どうしたんだ。」
「のんびりしてる場合じゃないぞ。
見つけたんだよ!ドッペルゲンガーだ。
腕に包帯を巻いているドッペルゲンガーが、
奥の校舎に入っていくのを見たんだ。
今から行けば捕まえられるかもしれない。」
獲物を見つけて意気揚々とする私。
しかし、友人は冷めた表情で、眉をひそめて応えるのだった。
「包帯?何のことだ。」
「何のことって、お前が言ってたんじゃないか。
ドッペルゲンガーは腕に怪我をして包帯を巻いているって。
見つけたら家に知らせに来てくれって。」
「何を言ってるんだ?
僕が君に言ったのは、
ドッペルゲンガーが諦めるまで家にいるってことだよ。
捕まえるなんて滅相もない。
君はドッペルゲンガーのような化け物を、
どうやって捕まえるつもりなんだ?」
「それは・・・、どうしよう。」
「だろう?
ドッペルゲンガーはその姿を見ただけでも凶兆なんだ。
捕まえるなんてとんでもないよ。
わかったら、僕はもう家の中に戻るよ。
こうして外に顔を出すだけでも危険なんだから。
もうずっと家の中にいて気が滅入ってるんだ。
余計なことをして煩わせないでくれよ。」
友人は冷たくそう言い放つと、
家の中に戻ってドアをピシャリと閉めてしまった。
ガチャリと鍵を掛ける音が聞こえる。
獲物を見つけてご褒美を貰えるはずだったのに、
おあずけをされた犬のような顔で私は立ち尽くしていた。
「おっかしいなぁ。何を間違えたんだろう。
何かどこかで聞き違いをしたのかな。
いずれにせよ、ここでこうしていても仕方がない。
授業はまだ残ってるし、学校に戻るか。
・・・おや?」
学校へ戻ろうと身を翻そうとして、私は思わずその足を止めた。
どこからか、何かの視線を感じる。
遠くから誰かに見られている気がする。
周囲を見回すが、しかし誰の姿も見当たらない。
「気のせい・・・、かな。」
もう一度周囲を確認するが、やはり何者の姿も見つけられなかった。
この場でできることは何もないと思い、
私は今度こそ学校に戻るために来た道を引き返すことにした。
学校へ戻る道すがら、私は首をひねっていた。
今日、友人は学校でドッペルゲンガーを見つけたと言っていた。
友人の言う通り、私は腕に包帯を巻いているドッペルゲンガーを見つけた。
電話やメールやメッセージサービスなどは監視されていると言うので、
私は友人の家に直接知らせに行った。
しかし、そこで顔を合わせた友人は、そんなことは知らないという。
どこで話が食い違ってしまったのだろう。
何かが引っかかる。
「・・・待てよ。」
はっと思い出して、私は足を止めた。
さっき友人は何と言っていた?
友人は、もうずっと家の中にいると言っていた。
もしそうだとすれば、友人は今日学校に行っていないことになる。
では、今日学校にいた友人は何者だろう?
学校には、ドッペルゲンガーを捕まえようと言った友人と、
腕に包帯を巻いている友人の二人がいた。
私は、その一方が本物で、もう一方がドッペルゲンガーだと思った。
同じ姿の人が二人いれば、一方はドッペルゲンガーのはずだから。
そして、最初に現れた友人に不審なところはなかったのだから、
その友人が言う通りに腕に包帯を巻いているもう一方がドッペルゲンガーだと、
安易にそう思い込んでしまった。
でも、それは間違いだったのかもしれない。
腕の包帯など、後からいくらでも細工ができる。
もしかして、あの両方がドッペルゲンガーだったのではないか?
ドッペルゲンガーが友人になりすまして私に接近し、
さらには怪我をした振りをして、ドッペルゲンガーと友人の二者を演じたのでは。
何のために?
ドッペルゲンガーの目的は、友人の存在を食べて入れ替わること。
そのためには、家に籠もって出て来ない友人をおびき出すか、
あるいはその家を突き止める必要がある。
ドッペルゲンガーは文字が読めないから、名簿から住所を知ることはできない。
住所やその手がかりを口頭で言ってしまわないように、
私と友人は電話を使った通話は避け、
メールやメッセージサービスなどの文字情報で連絡を取っていた。
では、もしそれをドッペルゲンガーが知ったら、どう対応するだろう?
単純な話だ。
友人の住所を音読させることができないのであれば、
直接行くように仕向けて尾行すればいい。
住所を知る誰かに、直接案内してもらえばいいのだ。
家の場所さえわかってしまえば、後は簡単。
ドッペルゲンガーは自由に鍵を開けることができるのだから、
家の中に閉じ籠もっている人など、缶詰の中の食べ物に等しい。
「・・・しまった。
じゃあ、さっき友人の家の前で感じた視線は・・・!」
全てを理解した私は、考えるよりもまず駆け出していた。
私が友人と別れてから、まだほんの20分ほど。
しかしその20分を私は悔やんでも悔やみきれない。
友人の家に着いてすぐに、明らかな違和感が私を襲った。
「・・・部屋のドアが開いている。」
あれほど厳重に鍵を掛けていたはずの友人の部屋の玄関のドアが、
今はぱっくりと開け放たれていた。
開いた口を見て、心臓の足音が早くなる。
逃げ出してしまいたいが、そうもいかない。
私は靴を履いたままで、そろそろと友人の部屋の中に足を踏み入れた。
「いる・・・のか?」
部屋の中から微かに音が聞こえる。
耳を澄まし、どんな異変も見逃さないよう、足を擦りながら部屋の奥へ行く。
音の正体はすぐに分かった。
部屋の中で点けっぱなしのテレビの中から、場違いな笑い声が聞こえていた。
でも、そんなことはもうどうでもいい。
私の視線は、テーブルの上に吸い込まれていった。
部屋の中は意外にも荒らされていない。
せいぜい座布団が曲がっているだとか、その程度のこと。
点きっぱなしのテレビ、湯気を立てるコーヒーカップ、
テーブルの上で開かれたままの教科書とノート。
まるでついさっきまで友人がそこにいたかのよう。
もしかしたらトイレにでも入っていて、ひょっこり戻ってくるのかも。
そんな風にも思えてくる。
でも、それは絶対に無いだろう。
なぜなら、開かれたままのノートに、
友人の筆跡でこんな言葉が遺されていたから。
「僕の存在が消えていく」
これを書き遺した時の友人の胸中は如何ほどだっただろう。
友人の最期の言葉は、
終わりにいくほど震えてかすれて薄くなって、
終いには激しく爪で引っ掻いた跡だけが生々しく遺されていたのだった。
それから部屋の中を戸棚から押入れの中まで調べたが、
やはりどこにも友人の姿もその手がかりも見つけることはできなかった。
いくら待とうとも友人が帰ってくる気配はなく、私は帰る他なかった。
警察に通報したほうが良いだろうか。
友人の両親や学校に知らせたほうが良いだろうか。
でも何と言おう?
ドッペルゲンガーに存在ごと喰われた、などと話をしても、
きっと正気を疑われるだけで誰も信じてはくれないだろう。
それでも、友人が消えた原因のいくらかは私にもあるのだから、
できるかぎりの説明はしようと思う。
「・・・学校に戻ろう。」
そうして私は、主のいなくなった部屋から外へ出て、
学校へ向けてトボトボと歩き始めた。
この世にはドッペルゲンガーのような化け物が存在する。
その化け物に友人は存在を喰われ奪われてしまった。
受け入れがたい事実を突きつけられて、考えがまとまらない。
ただ足だけは機械的に動いて、たっぷり時間を掛けて学校へと戻ってきた。
友人のことを先生に何と言おう。
迷っている私のところに、
なんと顔見知りの先生の方が小走りでやってきたのだった。
「おや、君。
怪我をしたんじゃなかったのか?
さっき、腕に包帯を巻いている姿を見たと思ったんだが。」
事情を何も知らないのであろう、先生の無邪気な言葉。
しかしその言葉は、私の肝を冷やすには十分すぎるもの。
言葉の内容が意味することを理解した私は、
ドッペルゲンガーの次の相手が誰なのか、否が応でも知ることとなった。
終わり。
人の姿を模すドッペルゲンガーの話でした。
ドッペルゲンガーの習性には諸説あるようですが、
もしも口を利くことができた場合は、どうなるだろう。
そんな空想を物語にしました。
口が利けるようになるだけで、
ドッペルゲンガーは恐ろしい策略を張り巡らせる存在になりました。
お読み頂きありがとうございました。