表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/80

65話 拠点フェイズ2続き

 


次に向かうのは調理場


調理場は武器になる物がかなりある、侵入した人間が武器を必要とした場合、間違いなくここにくるはずだ


武器庫はさっきの兵に確認して武器の数等は確認したので大丈夫だが、ここの包丁等の数までは把握していない


だから調べに来たのだが…


「あ、兄様、今季衣達におやつを作ってたんですけど兄様もいかがですか?」


なんて蒸し器の前で調理を進める流琉


「兄ちゃんも一緒食べようよ〜♪流琉が点心作ってくれてるんだよ〜♪」


「にゃ?お兄ちゃんも食べるのだ?ならこっちに座るのだ!」


「あ〜!兄ちゃんはこっちなんだからちびっこは少し黙ってなよ!!」


 


「お兄ちゃんはこっちに座るのだ春巻きの隣なんかお兄ちゃんもきっと嫌なのだっ!!」


「何だとぉ!!」


「やるかっ!なのだっ!!」


「…モグ、モグモグ…流琉の肉まん…美味しい…♪…モク…モク…」


「ありがとうございます恋さん、もう少しで点心もできますから」


「…ん…♪」


…何この三国最強地帯…恋、鈴々、季衣に流琉って、俺が侵入者だったら調理場に侵入したのを一生悔やむわっ!!


「あ〜…鈴々も季衣も落ち着けって、俺は二人の間に行くから、な、それで良いだろ?」


「うぅ〜…」


「むむぅ…」


…とりあえず一時休戦状態なようだ


「モグ…みんなも一緒に食べる…」


 


「この肉まんも流琉が作ったのか?」


「はい、みんなが鍛練の後におやつが食べたいって言ってたので」


…なるほど…確かにこの面子ならば仕方ないか、鈴々や恋も季衣並に食べるからなぁ…しかしこれでおやつ感覚か…これぞまさに中国の神秘、いったいどんだけ入るんだよ?


あまりにも美味しそうな食いっぷりに手を止め眺めていると


「お兄ちゃんあんまり食べてないのだ、もっと食べるのだ」


なんて鈴々がこっちに肉まんを寄越してくれる


「あぁ、ありがとう鈴々」


「にへへ〜っ、どういたしましてなのだ♪」


 


なんてやり取りを不機嫌そうに眺めてる約一名


「うぅ〜…兄ちゃん!そんな奴から肉まん貰わないでよ!ほら!僕のあげるから!!」


「むぐっ!?」


「あ〜!お兄ちゃん鈴々のも食べるのだ!!」


左手に先程渡された肉まんが口元へ…って、ちょっ!?


「むひっ!!むひははらはっへっ!!(無理っ!!無理だから待ってっ!!)」


「何言ってるかわかんないのだ!鈴々のも食べるのだ!!」


「おごごっ!?」


顎〜っ!?顎外れるぅぅ!?



「…一刀…楽しそう…♪」

え?ちょっと恋さん!?


「…ん…ん〜…」


 

ジーッと自分の手の肉まんと俺の顔を交互に見比べる恋


や、やばい…ま、待って…!!


「…恋のも…あげる…♪」

「もがぁ!?」


恋の口撃が俺を襲った…


………


……



「…うぅ…し、死ぬかと思った…」


肉まんで窒息死とか洒落にならん…

肉まん殺人事件、料理長は見た!〜昼下がりに肉まんを押し込む瞬間〜みたいな…


…♪…〜♪


ん?なんだ?音楽…外からか?


♪〜♪〜♪


草笛?…随分と悲しい曲だ…


岩場に腰掛ける人物には見覚えはある、しかしこんな曲を吹くイメージが無い人な為少しギャップを感じていた


「…桔梗?」


「だ、誰だっ!!」


 


慌てて草笛から手を離す桔梗


「ごめん、驚かせたみたいだね」


「う、い、いや、別に…」


何故かばつの悪そうな桔梗の姿に違和感を覚えた…


「…随分悲しげな曲だったね」


「…何時から聞いておったのだ?」


「ついさっきだよ、中で見回りしてたら聞き慣れない音楽が聞こえてきたから出てきてみたんだ」


「見回り?…王塁と何か有ったのか?」


「え?…いや、別に?」


「隠さずとも良かろう、王塁は元々同僚、あやつの仕事を知らん訳ではない、あやつが何か仕掛けたのだろう?」


既に見透かされてる様だ、隠しても無駄…か


「うん、実はさ…」


 


事の顛末を分かる範囲で細かく説明する


次第に眉間に深い皺が刻まれ始め…


「…もし、相手が焔耶の命を盾に交渉する様な真似をしたら一刀、お主はどうするつもりなのだ?」


「もちろん俺は華琳が選ぶであろう答えを選ぶつもりだよ」


「…それは、つまり…」


「多分桔梗の考えてるのとは違うと思うよ、俺は魏延さんを助けたい」


「…どういう事だ?」


「桃香ならそうするだろうからね、華琳なら桃香がそうしたいと思う通りやると思うんだ」


「これもまた華琳殿が考える通りだと?」


「少なくとも俺はそう考えてるよ、一応見回りを終えたらお伺いは立てにいくけど、華琳ならそういうはずさ」


 


「…すまん、感謝するぞ、一刀…」


「桔梗が謝る様な事じゃないよ」


「いや、子に恵まれなかった儂にとって焔耶は娘の様なものなのだ…」


「…任せて、魏延さんは俺が必ず助けてみせる」


「…ありがとう、一刀、…して、この話は桃香様には…?」


「実は桃香には言ってないんだよねぇ…言ったら間違いなく一緒に来ちゃいそうだし…」


多分桃香って一国の主様って自覚無いだろうしなぁ…


「もし良ければ桃香様への進言は儂からしておこう」


「本当かい?…それは助かるけど…大丈夫?」


「なぁに、一人であの頑固な桃香様を留めようとは思わん、こういう場合は周りを固めるに限る」


「周り?」


 


「まぁ任せておけ」


そう言ってゆったりした足取りで中へと戻る桔梗に慌てて付いていく


「どうする気だよ桔梗?」


「こういう場合は話が通じる相手に擁護を頼むのが1番よ、朱里と雛里には儂から話しておく、一刀、お主まだ華琳殿に言っておらぬのだろう?こちらは任せておけ」


「…悪い、頼む」


「そっちこそ、焔耶の事、よろしく頼むぞ」


「…あぁ!」

  あとがき†無双


「あとがきに、華琳が、帰って、キターーーッ!!」


「華琳…芸人臭が一段とパワーアップして帰ってきたね…」


「えっ!?…『ソ○モンよ!私は帰ってきたっ!!』の方が良かった!?」


「誰もんなこと言ってねぇよっ!!」


「下手なノリツッコミありがとう♪…さて皆さん、今回はちょっと特別編、あとがき†無双のハイテンションなノリをキープしつつ、内容を変えてお送りいまします♪」


「内容の変更…あ、はい、これだね、『オリジナルキャラクターデータガイド』…?だってさ」


「そう!読んで字の如く、オリジナルキャラクターのデータをガイドしちゃうの!!」


「…まんま言ったね、で、どうやって?」


「私が知る訳ないでしょう?そこら辺は一刀が考えるのが私達のルール」


「理不尽過ぎるっ!!…………うぅむ……」


「…そこで考え始める貴方の従順さ、嫌いじゃないわよ♪」


「…褒められてないのは承知の上…さっさといこう、…思い付いた方法としては一部をパラメータ化して、そういった説明では足りない部分を二人で補う、っていうのは?」


「分かったわ、それでいきましょ、では涼華からね」


名   徐晃 公明

真名  涼華すずか


武力 3〜5(調子の良し悪しにより変動)


知力 2〜4(北郷一刀の話になると類い稀な記憶力を発揮するが普段は一般人程度、政治や経済等の知識はほとんどなく、軍事関係についてはある程度通じている)


魅力 3(カリスマ性の様な特筆すべき能力はないが一軍を率いるには十分な能力)



「上記の能力は6段階評価で表してるよ、」


「6段階?じゃあ5までしかないのはちょっと能力不足かしら」


「いやいや、6段階っていっても6ははっきり言って規格外領域だから実質5は最高評価だよ」


「規格外?」


「まぁ恋とか○蝉とか卑○○だよ」


「規格外って言うか既に化け物じゃないっ!!」


「だから規格外なんだよ、それ以上ツッコミ禁止、あんまり言うとご本人様登場、なんて嫌な展開が待ってるかもよ?」


「………さ、今の話題は全力でスルーの方向でいきましょ、次は涼華の服装や武器のデータよ」



服装(普段) 私服は殆ど着ない為持っておらず、普段は魏の軍服を着ている、服には頓着しない代わり髪型にはこだわりがあり、ツインテールしてその先を外ハネになるよう毎日朝晩のセットと手入れを欠かさない


服装(戦時)魏軍正式採用の鎧を本人の動きやすい形を追求していった結果、胸甲、腕当て、脛当て以外殆どを排した軽装備となった、戦の時、特徴的なのは額に巻く白い鉢巻きで鉢巻きの内側に『北郷命』と書かれた鋼製の額当てが入っている一種のお守りである


武器 『曇天』という名の大戦斧、槍の様な突きの為の刃と左右均一の刃が特徴的な兄の形見の品。

本来『曇天』の名は故郷の村の儀式用斧の名前、日照りの時期に雨乞いの道具として使われている



「説明の途中だけどごめんなさい」


「ん?華琳どうしたの?」


「説明の最後、『日照りの時期に雨乞いの道具として使われている』ってあったわよね」


「うん、確かにあったよ」


「『使われている』ってどういう事?」


「まぁ簡単に言うと涼華が使ってる曇天は模造品なんだね、本物は現在も村で日照りの時に儀式で使われてるよ」


「…ただの模造品…な、なんか感動半減ね…」


「追加説明を聞いたらそうは言えないよ華琳、『黄巾の乱の時に亡くなった二人の父親が打った』って書いてある」


「ち、父親が鍛治師だったの!?」


「実際史実ではないけどね、作者のオリ設定だよ」


「まぁそれなら確かに…」


「兄の形見であると同時に父の形見でもある大戦斧、それで乱世を戦うなんて泣ける話じゃございませんか!俺もっと涼華に優しくしようと思います」


「そして彼女とのフラグ発生、行き過ぎた愛が暴走し、やがて『…どうして兄上は私だけを見てくれ無いんですか…そんな兄上はお仕置きです…』なんて…」


「俺バラされるのっ!?」


「大丈夫、涼華はそんな真似しないわ、ただ彼女の部屋に防腐処理を施された一刀そっくりの人形が置かれるだけ♪」


「それ俺!!そっくりの人形じゃなくて俺だから!!」


「きっと毎日抱きしめて寝てくれるわよ?」


「生きたままじゃなけりゃ嫌だ〜!!」


「まったくわがままね…ま、一刀の今後は涼華と要相談、という事で、今回のキャラクター紹介はこれくらいにしましょ、次は…」


「うぅ…俺の今後は無視ですか…」


「そんな話は徹底無視♪…さて、ここで報告、前回のあとがき†無双から開始した投票は現在投票数6…って大分少ないわね…」


「ま、反響がないのは承知の上、作者だって分かってるさ」


「やっぱり私をメインヒロインに…」


「やめとけ華琳、それ以上言うと敵を呼ぶぞ」


「…さ、話が逸れたわ、戻しましょ」


「賢明な判断だ」


「で、投票だけど本編感想で一件、活動報告三件、直接メッセージで二通といった感じ、メッセージをくれた皆さん、どうもありがとう♪」


「ちなみに投票の内訳だけど1が一票、2が五票、3が嬉しい事に零票って状態になってます」


「投票期日は9月3日まで、みんなの投票、お待ちしてるわよ♪」


「それでは今回のあとがき†無双はここまで!!」


「「ありがとうございました〜」」


 あとがき†無双 終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ