64話 拠点フェイズその2始まる
「ふ、ふふふ、ふふふふふ、はぁっはっはっはっ!!」
「誰よ!!感想で私に失礼ぶっこいたのはっ!?次言ったら刺さるじゃなく刎ねるわよっ!?
…っと、私とした事が少し取り乱したわ、…コホン、はぁい♪みんなの主人、曹操孟徳 華琳よ♪前回あの筋肉達磨のせいでちょっとしたアクシデントが有ったけど、私はあとがきじゃなくまえがきに帰ってきたわ!さぁ私を讃えなさい!」
「…一人でやると少し味気ないわね…まぁ仕方ないわ、さぁ作者、私にやるべき仕事を、…はぁ!?ない!?ないって何よ!!…『まえがき乗っ取っても元々あとがきしか仕事なんてあるわけないだろ?』ですって…はっ!!それならこちらは好都合っ!!好き勝手やらせてもらうけど良いの!?………ふんっ、ヘタレ作者め、謝るくらいなら最初から余計な事は言わなけりゃ良いのよ…何々…?事前アンケート?…何する気よ?…まさか!!つ、ついにあとがき†無双が本編化…『すいません、それだけは勘弁して下さいっ!!』って何よ!!私の何処に問題有るってのよ!!作者!!私の何処に問題あるか四百字詰め原稿用紙で四百枚書いて提出しなさい、段落行換え等で一字でも空いてたら見ないから、きっちり埋める事…出せない?出せないって事は私には問題なし、という事ね、なら私の本編…OK、落ち着きなさい作者、あまりにも私が言うこと聞かないからってあの筋肉達磨はダメ…ダメったらダメ…あぁ…いやぁ…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「…ふぅ、さてどこまで話が進んでたかしら、あぁ、アンケートよね、事前アンケート、えぇと…」
Q.9月半ばに連載開始一年を迎える『新・恋姫†無双〜貴方との日々をもう一度〜』、せっかく一年を迎えるにあたり今度もまた恋姫で何か書こうかと考えていますが次のうち、クライトなんかの駄文でよろしければ読んでみたい物はありますか?
A.1 萌将伝風の日常関係のみを描いた『新・恋姫†無双〜貴方との日々をもう一度〜』の続編(連載継続中なんでネタバレ等が入らない程度となります)
A.2 別ルートより始まる完全別シナリオ版(董ルート、もしくは劉璋を予定中、現在、貴方との日々をもう一度に登場しているオリキャラ及び投稿キャラを使用するかもです)
A.3 作者の力量不足は理解しておる、無理せず今まで通り一本でやれ
「以上、上記の三項目が今回のアンケート対象、…私の?…もういらないから思い出させないで…ガタガタブルブルガタガタブルブル…」
「アンケートの対象期間はこれより一月、9月の頭まで、リクエストの反響次第では早めに執筆になるかこのまま企画自体ポシャるか…ま、こっちの本編はまともに続ける予定だから安心なさい」
「それでは本編開幕、『64話 拠点フェイズその2始まる』開幕…」
まえがき†無双 終
一刀SIDE
あの男を見送った後、俺は場内を見回る事にした
もちろん前回のような真似をさせない為である
王塁自身は部下を引き連れ帰ったがまだ他にも入り込んでいる可能性は否定できない
「周泰ちゃん、他の天幕で変わった様子は?」
「大丈夫のようです、殺気の類も全く感じませんでしたので!」
「うし、了解、引き続き警戒よろしく」
「はっ!お任せ下さい北郷様」
シュタっと音を立て消える周泰ちゃんに小さく手を挙げると俺も歩き出す
桃香や雛里達の天幕は周泰ちゃんに任せて良いだろう、糧食庫や武器等を入れてる天幕を中心に見て回る
「糧食には…異常なし…と、悪いね、わざわざ開けてもらって」
「いえ、北郷様こそ、見回りご苦労様です!」
「いや、俺が好きで勝手にやってる事だから気にしないで、んじゃね」
「はっ!」
………
……
…
「次は武器庫、っと、あれ?」
「あ、北郷様、どうかなさいましたか?」
「いや、武器庫の中、誰かいるの?」
「あぁ、はい、今中には諸葛亮様と徐晃将軍がいらっしゃいます」
「は?孔明ちゃんと涼華が?そりゃまた珍しい組み合わせだなぁ」
「なんでも徐晃将軍が武器になるものを探しているとの事でしたが」
涼華が武器?彼女の大斧は彼女の本当の兄の形見のはず、早々取り替えるなんてできる訳はない、…前の戦闘で破損したか?そうなると涼華は大分落ち込んでるはずだ、昨日、一昨日は気付けなかったがフォローにいった方がいいだろう
「俺も入っていい?」
「はい、大丈夫ですが、陣を作る際の急造倉庫なので内部が散らかっています、こちらのろうそくを持って足元に注意して歩くようお願いします」
「ありがとう」
バサリと入り口を広げれば、なるほど、確かに散らかっている、薄暗いのでろうそく無しでは歩くのは至難の技だろう
中からはガチャガチャと金属類を弄り回す音がする
「…散らかっているというか現在進行形で散らかしてるみたいだね…」
もしかしたら入り口の兵士さん気を使ってくれたのかも
思考しつつ進めば、奥の方に一つの光を二人で囲うようにして、あれこれ品定めしては脇におくという作業をする二人組の姿
「よっ、お二人さん、何をしてるんだい?」
「あ、兄上、お疲れ様です!」
「はわっ!?…北郷さんですかぁ…びっくりしました〜…」
「ごめんごめん、おどかすつもりはなかったんだけどね、…涼華は気付いてたみたいだね?」
「あ、す、すみません!気付かない方が良かったですか!?」
「いや、さすがにそこで気を使われると…」
むしろ気を使った俺がばかみたいで…
…ってなんだ?明らかへこんでいるだろうと予想していたのだがあまりいつもと変わらない様子、いったいぜんたいどういう事か?
「なぁ、涼華、一つ聞いていい?」
「なんでしょうか?」
「曇天って傷が付いたり破損したって事ない?」
「えぇっ!?」
慌てて曇天を背から抜く涼華、…どういう事?
「…兄上ぇ…おどかさないで下さい、びっくりするじゃないですか、あ、まさかさっきの状態の続きでしたか、駄目ですよ、ついて良い冗談といけない冗談があるんですから、今のはついちゃいけない方です」
「いや、冗談とかじゃなくて…俺てっきり戦斧が傷付いたか何かしたから新しい武器を探しにきたのかと思ってさ」
「あぁ、なるほど、そうだったんですか、いいえ、違いますよ、私は曇天に代わる武器を探しにきたのではなく曇天の補助に使える武器を探しにきたんです」
「曇天の補助?」
「…はい」
「北郷さん、涼華ちゃんは遠くの相手と戦う術が欲しいんだそうです」
「遠くって弓とか投石とか?」
「えと、そこまで遠くである必要はない、というかむしろ投げたり放ったりは避けたいというか」
「?」
「えと、兄上は凪様が氣を扱う名人だと言う事はご存知ですよね」
「あぁ、警備隊時代はよく目の前で使ってたよ」
「それでですね、私も少々なら氣を扱えまして…」
「へぇ、でも氣を使えるなら遠くにいる相手に攻撃できるんじゃないの?」
「あ、えと、私は自分の身体と触れている物に対してのみなので凪様のような遠当てはできないんです」
「それで武器か…」
「涼華ちゃん、これなんてどうですか?」
「『軟鞭』ですか…確かに曇天と一緒に持ち歩く分には軽いから良いかも知れませんね」
「『軟鞭』…つまり鞭か」
この時代の鞭と言えば硬鞭、相手を殴り倒す事を前提とした打撃兵器を指す、現在のような『女王様とお呼び!』な鞭が鞭と呼ばれるようになるのはまだ先なのだ
「軟鞭でしたら手から離さず遠い間合いにも攻撃出来ますし、持ち運びにも軽くて便利ですよ」
「ただ破壊力と壊れやすいのが難点かな、いくら氣で強化しても限界があるしなぁ…」
「う〜ん、駄目ですか…こうなると手を離さないで遠い間合いで戦うという前提が難しいかも知れませんね…」
「うぅ…す、すみません、私の氣は離すと消えちゃうので…」
「はわわっ!?そ、そういうつもりじゃ…」
「…手を離さず遠くへ攻撃出来る…多少無茶すれば出来るかもな…」
「「北郷さん(兄上)何か思い付いたんですか(のですか)?」」
「ちょっとね、…なぁ涼華、涼華って物を投げ付けたりって得意?」
「投擲兵器ですか?うぅん、どうでしょうか、あまり使った事がないので…」
「物は試しさ、季衣の岩駄無反魔みたいなガツン系でいってみよう」
「岩駄無反魔…」
「それだけ重い戦斧を振り回せるんだから大丈夫、俺が保証するよ」
「兄上がそういうなら…」
「で、問題は反魔のような凶器があるかどうかだけど…」
…漁る
…もっと漁る
…もっともっと漁る
「…有ったのは鎖のみ、かぁ…」
そりゃそうだ、岩駄無反魔は完全特注品、元々あれは季衣の村の人達が村を守る季衣と流琉が少しでも安全に戦えるようにかき集めたものだ
あの頃の太守はかなりひどい人間だったらしく、税率など民の事を考えてるとは到底思えない額だった
そんな中少ない実入りを更に減らし、
まさに命懸けで季衣と流琉に武器を用意していた村の人達の事を考えればこんな所で代替品など見つかる訳もなく…
「この鎖、赤壁の時の…」
「はい、船を繋いだ鎖の残りですね」
「やっぱりそうか、どおりで見覚えがあると思った」
「我々の策を読み切ったのは北郷さんだと聞いています、私達ですら全容を知らなかった策を読み切った北郷さんの神算鬼謀、蜀呉連合の軍師全てが恐れるほどのものでした」
「す、凄いです!兄上!朱里様達が恐れるほどの軍略なんて…」
「いやいやいや!あれは俺が考えついたとかそういうのじゃ無いから!」
「「違うんですか(のですか)?」」
…さっきからよくかぶるなぁ…何か共通点でもあるのか?
「俺が天の御遣いなんて呼ばれてるのは知ってるよね?天はここで言う未来…これから先、何百年も経った後の事なんだ、そこでは黄巾の乱や赤壁なんかの大きな戦が歴史として書かれているんだ、で、俺は知ってる知識を使って黄蓋さんや周瑜さん、孔明ちゃんや雛里ちゃんの策をなんとか切り抜けたんだ、褒められるような事じゃない、先に知ってただけなんだから」
「それでもその知識を使いこなして策を破った北郷さんは凄いです、知ってるのと知ってる事を活かすのでは意味合いがまったく違います、それができる北郷さんはやっぱり凄いんですよ♪」
「天下の諸葛孔明先生に褒められるなんて光栄だよ、ありがとう、孔明ちゃん」
「は、はわわっ!?…い、いえ!そんなっ!…」
褒められたからお礼を言うと照れられる、なにこの可愛さ…
「うぅ…兄上、デレデレしてます…」
「うぇ!?そ、そんな事ないよっ!?…そ、そういえば武器はどうしようねっ!?」
ジト目でこっちを見ている涼華をごまかしつつ無理矢理話題を変える俺
「…この鎖に何か繋いで使えば良いのでは?」
「おぉ!それ良いね!!」
ナイス!孔明ちゃん!!
「何か繋いで…ですか?でも何を…」
「分銅なんか付けるだけでも武器にはなるけど、やっぱり破壊力には欠けるよね…」
鎌を付けて鎖鎌ってのがポピュラーな所か
「涼華が使うなら鎌より斧だよな、さしずめ鎖戦斧ってとこか」
あはは〜、なんて笑いながら馬鹿な冗談で冷たくなった空気を戻しにかかる
…あれ?なんで涼華も孔明ちゃんも二人して目が真剣なの?
「あ、兄上!素晴らしいです!これも天の国の知識なのですかっ!?」
なんですとっ!?
「…鎖の重さ…戦斧の重心が…だから…確かにいけるかも知れませんね」
なんだか孔明ちゃんあごに手を当てて軍師モード入りましたよ!?
「では涼華ちゃん、詳しく話を詰めましょう、私の天幕に来て下さい♪」
「あ、はい!…それでは兄上、私は朱里様と曇天の改良の話を詰めますので、失礼します」
「え、あ、あぁ…」
武器庫を後にする二人を見送り一言
「いや、あんなんで良いなら良いけどさ…」
冗談のつもりだったのに…
お詫び
「いきなりまえがきから全力疾走して読者を振り払ったまま走り去った事をお詫び申し上げます…ちなみに俺は北郷一刀です、俺まったく悪くないんですが何故か作者に代わりに謝れって言われました、なにこの理不尽、正直ちょっと泣きそうです」
「あの〜…一刀さん…大丈夫ですか…?」
「うぅ、俺に優しいのは月ちゃんだけだよ…うん、大丈夫、俺頑張るよ…それではご紹介します、現在桃香専属メイド長、しかしホントはお姫様、董卓こと月ちゃんがゲストです」
「へぅ…よ、よろしくお願いします…」
「はい、よろしく、今日はとっても進行しやすい感じでいけそうなんで一刀わくわくすっぞ!てな感じですが、早速必殺技にいきましょう!必殺技シリーズ、董卓軍編…」
「ど、どうぞ…」
「お、俺の台詞っ!?」
「ご、ごめんなさい…!…詠ちゃんが今の台詞が出たらそう被せると良いってここにくる前に…」
「くっ…詠の策か…あぁ…俺の台詞…」
………
……
…
深紅の呂旗、紺碧の張旗、白銀の華旗
呂と華の旗は天下無双、怯えた者は張の神速の餌食となる
呂と華による突撃が発生後、張による攻撃により敵兵混乱
「…霞…恋…前出る…」
「よしっ!恋が出るなら私も出るぞっ!!霞、援護をっ!!」
「あぁ、もうっ!!結局猪共の世話はウチかいっ!!」
………
……
…
「霞、猪の世話の経験有ったんだ…春蘭の扱いに慣れてたのも納得」
「へぅ…すみません…私はあまり指揮が得意ではないのでいつも霞さんにご迷惑を…詠ちゃんやねねちゃん達も頑張ってくれてたんですけど…」
「春蘭属性持ちは仕方ないよ」
「一刀さん…あんまり言うと春蘭さんに怒られちゃいますよ…」
「おっと、そうだねでは次のに…」
………
……
…
二人の軍師
全体指揮は詠、恋の指揮はねねが行う事により董卓軍は真価を発揮する
詠の指揮により全軍の防御が上昇し、音々音により恋の攻撃力が上昇(稀に指揮が混乱し華雄による突撃が発生)
「音々音!恋の指揮任せるわよ!!」
「言われなくとも分かっているのです!!詠は全体の指揮に集中するのです!!」
「私が出るっ!!うおぉぉぉ!!」
「…あんのばか雄っ!!」
「あのまま死ねば良いのです!!」
「は〜っはっはっは!!私は長生きする質らしいぞ?」
「「さっさと死ね(です)っ!!」」
………
……
…
「(なんかめっちゃコメントしづれぇ…)」
「(へうぅ…こういう場合なんて言えば良いんだろう…)」
「………」
「………」
「…次、いこっか」
「…はい」
………
……
…
月が望む未来の為に
彼女の優しさに一度でも触れた者は彼女の望む未来の為に獅子奮迅の働きを見せる
(条件 全ての将、及び軍師が配置済み)
全ての将、兵、軍師の全能力値上昇、攻撃時自動回復付与
「月の願いは僕の願い、月が望む未来の為に、僕は月を王にする!!」
「へへっ、ウチらは詠達の夢を叶えるだけや、オラッ!!恋っ!!華雄っ!!行くでっ!!」
「ん…恋…月…護る…」
「恋殿っ!!ねねも参りますぞっ!!華雄っ!!恋殿を援護するですっ!!」
「応っ!!任せろっ!!うおぉぉぉぉ!!」
………
……
…
「え?何そのチート…全ステータスアップ及び自動回復って…」
「…ちいと?すてぇたす…ですか?」
「あぁ、月は知らなくても良いよ…(流石は董卓軍の結束力、董卓軍崩壊後も誰一人口を割らなかった董卓の正体…これだけの結束を生み出す能力が有ったのか…月、恐ろしい娘…)」
「…あ、あの一刀さん、次は…?」
「あ、あぁ、そうだね…えと…作者からのお知らせ?…何だろ?…はぁ!?」
「…どうしたんですか?」
「…作者、まえがき書いてた時間違って消してデータ一回パァにしたらしい、このまえがきあとがきって保存はコピーくらいしか方法ないから一度ポシャると一からやり直しだから結構精神的にやっちゃったらしいよ…馬鹿だねぇ…華琳の暴走を止めておけばこんな事には…」
「…追加のお手紙です…これに懲りてまえがきあとがき両方では二度としないそうです…」
「あとがき一本に絞られると俺の心労が…」
「…追加です…『モテる一刀は嫌いだ、本編に関わらない場所では逝っててヨシッ!!』だそうです」
「…へっ、主人公補正ナメんなよ…いつか逆に殺ってやるよ…」
「か、一刀さん…?」
「あぁ!月ちゃんごめんよ!大丈夫、ちょっと気合い入れすぎただけだから!」
「へぅ…良かったです…」
「…さて、今回のあとがき†無双はここまで、次回あとがき†無双は内容、趣旨を変更してお送りしますのでどうぞよろしく♪」
「…では、私もまた機会があれば…」
「「…さようなら〜」」
あとがき†無双 終