24話 拠点フェイズ3日目(夜)
「びぇぇぇぇぇん!ほぉぉぉぉぉんごぉぉぉぉうぅぅ!!わ、わだじをだずげでぐれぇぇぇぇ!!」
「私からも頼む!この通りだ!北郷!!」
「…えっと、いったいどうしたの?」
いきなり泣き付かれても…俺はどうすりゃいいのか説明して欲しい
「実は一昨日…」
秋蘭の話では一昨日春蘭は華琳の相手に閨に呼ばれたらしいのだが華琳を満足させられなかったらしい…で華琳が春蘭に『一刀に女の子を気持ち良くさせるコツを教わってこい』との指令を出し、今に至る、と
「…何故女の子の春蘭に男の俺が?」
それっておかしくないですか?華琳さん…
「女性の快楽のツボを知っている、という意味では1番の適役だからではないか?」
「だのむぅぅ!ほんごぉぉぉ!わだじにおじえてくでぇぇ!」
「春蘭!落ち着いて!鼻水、鼻水付くから!」
「北郷が引き受けてくれるそうだ、放してやれ姉者」
「ほんどうがっ!?」
ズズッと鼻水啜りながら泣き止む春蘭…こうなってはもう断れません
「…俺で良いなら」
コクリと頷く春蘭
「では北郷頼む」
「…俺はどうすれば?」
「私が北郷の相手をする、姉者はその様子を見ていてその後北郷に実践すれば良い」
「あの〜、もしもし秋蘭さん?春蘭は確か華琳とする為の勉強に来たんですよね?」
「そうだ、北郷の舌技を姉者に教わらせようと思ってな」
「じゃあ何で俺で実践を?秋蘭は相手してあげないのか?」
「私では姉者との行為の判断が甘くなる、華琳様を満足させるにはそれではまずいからな」
…なるほど
「さぁ、北郷、姉者の為に頑張ってくれ」
そして俺に聞こえるくらいの小声で一言
(私もお前が頑張ってくれ ると嬉しいからな…)
…はい、がんばります…
…
……
………
…その後なにがあったかは想像に任せるとして流石に疲労困憊で寝てしまった俺は次の日、華琳の機嫌がすこぶる悪かった為、春蘭が閨に呼ばれなかったのを知ったのだった…合掌