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21話 拠点フェイズ(夜)



さて、二人が部屋を去る際に風が意味深な事を言っていた


「あぁ、お兄さんに言っておかないといけない事が、…お兄さん、申し訳ないですが今日から四日程外出を控えて欲しいのですよ」


「外出を?」


「はい〜、誰かが来て一緒に出かけるというなら良いのですが一人での外出を無しでお願いしますですよ」


「いや、そりゃ良いけど」


そういうと風は微笑んで、


「風達を含めお兄さんと一緒にいたい娘達の為によろしくですよ」


といって出ていった…はて、いったいどういう…


「一刀ぉ〜!お邪魔するで〜」


「邪魔するぞ、北郷」


「霞、秋蘭、どうしたの?…まさかまた涼華が…」


「いや、今日は仕事ではなくちょっと付き合って貰おうとな」


といって酒の入った入れ物を見せる秋蘭、…なるほど


「付き合ってくれるか?」


「ハハッ、了解」


「エヘヘ、ほい一刀ぉ♪」


「ありがとう、霞」


霞からの酌を受け一気に煽る


強い刺激が喉を抜けていくが悪くない


「あん♪一刀、えぇ飲みっぷりやん♪」


「はい、霞も」


霞に杯を渡して返杯する


「んぐっ…プハッ、…んまい♪思ったよりよう出来とるやん♪」


「これ、華琳が造った酒蔵のか?何だかこの辛み、俺知ってるような…」


「北郷、今の酒は霞が造った物だ」


「霞が?」


「そやでぇ〜、一刀が前に話しとった『焼酎』、やったっけ?を造りたくて華琳の蔵の場所借りて試してみたんや」


「良くあんな簡単な説明でここまで出来たね…」


正直驚きだ


「…あ〜、ウチが造ったゆうてもウチはどんな酒か職人に説明しただけやし、ま、職人さんの頑張りって事や」


「でも俺が言ってたの、覚えてくれてたんだろ?」


「そやけどぉ…」


「なら霞のおかげじゃないか」


「一刀ぉ…」


「霞、ありがとう」


きゅっと霞の手を握り見つめ合う、そして二人の距離が…


「あ〜…ゴホン、ゴホン」


秋蘭が居心地悪そうに咳をした


ぱっと離れる二人の距離


「ご、ごめん秋蘭」


「いや、お邪魔なら私は戻るが…」


「か、堪忍や秋蘭!な、拗ねんとお酒飲もう!な?」


「ふふっ、そうだな、せっかく北郷との機会をもらったわけだからな、ここで戻るのも少し惜しい」


…機会をもらった?…つまり風が言ってたのはそういう事か


「機会をもらったって事は他の娘達も順番待ちしてるんだね?」


「さすが北郷、鋭いな、では私と霞が来た理由もわかるな?」


「一刀ぉ♪」


秋蘭が左腕、霞が右腕を引き寄せる…あぁ、両腕にマシュマロが…


「…お相手させていただきます」


「ふふっ、よろしく頼むぞ、北郷…」


「一刀ぉ♪ウチもやで♪」


…夜中まで二人と楽しみ、二人が帰った頃には夜が明け始めていた…何で二人が帰ったのか俺はすぐに思い知った

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