7話 外史の鍵現る?の事
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いやに体が重い…
…そうか、こりゃ夢だ…さっきベットに倒れ込んだのだから起きてる訳がない、そうだこれは夢なんだ
夢という事で納得した一刀、まぁそりゃそうだ、夢でなければ彼女の目の前にいる自分はなんだというのだ
「いってしまうの?」
「…必ず、戻るからさ」
…自分の記憶の通りの別れのシーンなのに紡がれた言葉は違う…やっぱり夢なんだな
「鍵はもう貴方の傍に来ているわ…早く帰って来て…一刀…」
「あぁ、彼女が見つかれば帰れるんだ、すぐに帰れるさ」
…彼女?おい!彼女って誰だ!?
「彼女はね…」
誰だ!?誰に会えば帰れるんだ!?
「わぁたぁしの事よん♪ごぉしゅじんさまぁ♪」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バッと跳ね起きる
全身がジットリと汗ばんでいた
「…何だったんだ…あれはいったい…」
…思い出すのもおぞましい…全身筋肉ムキムキ下着一枚のマッチョがしな垂れかかってきやがった…
ふぅ…思い出したらあまりの寒気にトイレに行きたくなってきた…
寮のトイレは外、ちょっと遠いしあまり綺麗じゃないから夜トイレにいくやつはよっぽど我慢の限界の奴だけなんだが今日に限っては夜風に当たるのも良いかと行く気になった
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はぁ…スッキリした
水を流して扉を開けると何故か壁にぶつかった
…壁?
そこには
何故か
夢で見たマッチョがいた