外伝 ぱぁてぃ後の蜀ご一行様
一部設定の補正 今回蜀軍一行は桃香、愛紗、鈴々、星、月、詠、恋、音々音、白蓮、紫苑のメンツとなっています 他のメンツは蜀領でお留守番という事で(笑)
「はふ〜…何だか『立食ぱぁてぃ』大騒ぎになって終わっちゃったね〜…でも華琳さん綺麗だったな〜」
夢見る乙女の表情を浮かべ先程の華琳の姿を思い浮かべる桃香
「ねぇ愛紗ちゃん、華琳さんにお願いしてあの服の作り方教えて貰おうよ」
「…それが先程紫苑が聞きに行ったのですがどうもあの服華琳殿の想い人が作って渡した品らしく、作った本人しか作れない品らしいのです、華琳殿も他の者には教えるつもりもないようですし…」
「そうなんだ〜…残念」
ショボンとする桃香を横目に他の者達も少しがっくりしている
「…しかし今日の戦はあっけ無かったな、恋一人でほとんど終わってしまった」
心なしかしょげている皆を元に戻そうと無理矢理話題を変えた愛紗
というより愛紗本人は服よりもそっちの方が気になったというだけだが
「…ん、…魏のみんな……森見てた……」
「そういえばそうでしたな、霞もあちらの方を気にしていました」
「一騎当千の武勇のみならず大局を見極めるとはさすが恋殿です!!」
音々音の観点は相変わらずだ
「…そうなのだ!!春蘭お姉ちゃんも季衣も流琉もずぅっっと森の方気にしてて、鈴々無視されてる感じだったのだ!!」
おかげで今もへそ曲げてる鈴々、先程の季衣との焼売大食い対決で多少機嫌を取り戻したがまたも思い出してしまったらしい
「…ん…みんな…辛そう…だった…」
「あの森に何かあるのかな?」
「何かあるにしても気を散らしたまま戦するなど武人として許せません、明日魏の者達には再戦を申し出ましょう」
「大賛成なのだ!!本気の春蘭お姉ちゃんをちょちょいのぷーにして真面目にやらなかった事、謝らせてやるのだ!!」
頭から湯気を上げる程に興奮した鈴々が続く
「では居残り組には悪いが日程を一日延ばしていただくとしよう、明日の街の視察は一日ずらしていただき再戦としよう」
「私が策を立てるわ、今日と同じ目に合わせてやるんだから」
「詠ちゃん、あんまり酷い事しないようにね」
「…詠、明日だが白蓮殿の白馬隊を中心に策を立ててくれ、今日まともに動けていたのは霞の張遼隊だけだった」
「しかし、あの霞の相手は私の騎馬隊しかないとは言え、霞と打ち合ったら私では勝てないぞ?」
白蓮は冷や汗たらたらだ、今日はまともに左翼の瓦解したおかげで霞を後ろから追うだけで良かったがまともに騎馬でやり合えるのは翠ぐらいなものだろう
「白蓮お姉ちゃんにはそんなに期待してないから大丈夫なのだ!」
…時が止まった
「…そうだよな…私が霞に勝てる訳ないもんな…良いんだ…どうせ…」
「ぱ、ぱいれんちゃん、ほ、ほら、元気出して!」
「…すまん桃香、先に休む…」
白蓮がいなくなった後には何とも微妙な空気が残った…
「…鈴々」
「ひゃあ!?ご、ごめんなさいなのだ〜」
「白蓮殿が一番気にしている事を………この大馬鹿者〜!!」
…こうして蜀の夜は更けていくのだった