30からの葛藤
掲載日:2020/10/31
だめだだめだ。
そう言われ続けて来た幼少期だったが、まさか自分の自己肯定感が下がった時に限ってこの言葉を思い出す。
声まで鮮明に思い出してしまう。
なんて世知辛い。
生きていても意味が無い。
さあ、死んでしまおうという訳にも行かないのだ。
私には養っていかなければならない『大切な人』が居るのだ。
生まれながらに決められていた『大切な人』は、私に縋っていなければ行けない。
赤ん坊の頃母親に育てられたように、私は彼女を守っていかなければならない。
いっその事、彼女を殺して私もその後に死のう。
そうすれば良いだろうか…。
いや、そんな勇気は無い。
もう辛いんだ、終わりにしてくれ。
神でも何でもない何かに訴えてみる。
何も起きないし、変わる事も無いと知っている。
「ご飯は?」
「まだだから座って待っていてくれ、母さん。」
この、2年前から認知症を患った母は、私が小さかった頃の事など覚えていない。
ましてや、私を虐待していた事も覚えていない。
でも私は彼女を介護しなければならない。
何故…何故私は生きているのだ。
涙が出てきてしまうだろ。




