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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神の恩寵が消えた世界で木っ端神が唯一神になるそうです

 N山の奥深く、そこには小さな社があった。古くは戦国末期、敗走するとある武将が雨に隠れ生き延びたとする伝説があり、水の神として祀られていた。それは周辺の村々が豊作や雨を祈る立派な神だった。


 しかし、時は現代。

 いつしかすっかり周辺の村は廃村と成り果てその社に祈る者はいなくなってしまった。

 そんな祈る者のいない社の神は現代で立派に人としての生活を謳歌していた。


「はーい、では教科書30ページ。今日は「こころ」の続きを読んでいきましょー」


 水島(みずしま)(くも)。年齢53万歳(適当)。見た目年齢は30代。とある社で神さまをしていました。そんな僕も今では立派な教職員。今はG高校で国語の教師をしております!


「先生ー! タケルが頭痛いそうでーす!」


 ん?

 クラスのヤンキー坊主とその友達が手を挙げてなにやら主張をしている。


「はぁ、そうか。じゃあ仕方ない。保健室行って来なさい」


 どうせサボりだろう。でも本当に頭が痛いのかもしれない。その判断は僕には出来ないのでそう言った。とはいえ彼らが保健室に行くのは一学期で7度目だ。多すぎるような気もする。まぁサボりでもそうじゃなくてもどっちでもいい。僕はそこら辺適当だからね!

 雲のように適当きままに過ごす。それが僕のモットーだ。


 そしてヤンキー坊主らが教室の扉を開け出て行こうとした時、それは前触れもなく起こった。


「!?」


 突然、教室の床が紫色の光で輝いた。床を見るとその光は魔法陣のような円と六芒星で出来た図形を形作っている。チカチカと明滅する光はだんだんとその周期を早めていた。


「キャァァー!」


「え、何々!? テロ!?」


 突然の謎現象に生徒達も立ち上がって慌てふためいている。

 いつしか光の明滅が終わり紫色の輝きだけが教室を飾っていた。


「皆んな! 教室を出て!」


 とにかく逃げないとマズい。そう思い僕は生徒達に向けて叫んだ。

 しかし。


「クソッ! なんでだよ! 扉が開かない!」


 そう言って扉の一番近くにいたヤンキー坊主のタケルが扉を蹴る。


「嘘だろ!」


 僕は悲鳴をあげた。もしこのテロ攻撃?で生徒に被害が出てみろ。僕の自由気ままな人間生活が終わってしまう。責任という文字が僕の脳裏に浮かんだ。


「皆んな! 窓から逃げーー」


 言い切らない内に光が完全に教室を覆った。なにも見えない。紫色の光だけが網膜に映し出された。驚きパクパクと声を口に出そうとするも音もしない。


 そして、あまりの事態に頭がオーバーフローしたのか僕は意識を失った。


 *


 目が覚めた時に僕が感じたのは空気の乾きだった。起き上がり辺りを見回す。石の壁に囲まれた広間にいた。室内は暗い。地下だろうか。僕の周りにはさっきまで授業を行なっていたクラスの学生達が倒れていた。そして僕らを囲むように目元だけ穴が空いた白い三角頭巾を顔まですっぽりと被った怪しげな集団がいる。


「お目覚めですかな。救世主殿」


 白頭巾の一人が僕に言った。


「こ、ここはどこなんだ? さっきまで教室にいて授業を行なっていた筈なんだ。すまない意味が分からないよな。というかアンタらは誰だ?」


 思いつくままに喋ったせいで支離滅裂なことを言ってしまった。


「話は皆さま方全員がお目覚めになった時に改めてしましょう」


 野太い声で丁寧に白頭巾が喋る。僕はその頭巾の下の顔が気になった。


 しばらくして生徒達も目が覚め場は喧騒に包まれた。


「ここ、どこぉー!」


 と泣く女子生徒や。


「オラかかって来いや真っ白しろ助!」


 何故か白頭巾にケンカを売るヤンキーに。


「うへへ。異世界転移キター! 小生の時代が来たでござる!」


 とオタク言葉を喋る学年No1イケメンと取り巻きのオタク達。

 そして。


「おーっホッホッホ。あの白頭巾達を買収しなさい爺や」


「畏まりましたお嬢様」


 と白頭巾達を金で買おうとするとある財閥のお嬢様だったボンビーガールに爺やの二人組。ちなみに爺やは女子だ。


 なんて濃いメンツなんだ。これを纏めてきた学級委員長はなんて偉いのだろう。そうだ! 学級委員長はどこだ?


「学級委員長! 助けてくれ。どうしたらいいか分からない」


「何故先生が生徒を頼るのでしょうと問います。私は今ミレニアム懸賞問題に挑戦している最中なのですと不満を口にします」


 ダメだ。コイツも同類だった。なんでこんな異常事態の時に難問に挑んでいるんだ。解いても今は金を貰えないんだぞ。


「さて、皆さま落ち着いたようですので話を始めさせてもらってもよろしいですかな?」


 白頭巾がヤンキーに頭巾を引っ張られつつ言った。取られまいと必死に抵抗している。一体どこをどう確認して落ち着いたと思ったのか小一時間問い詰めたいところだ。


「ではご静聴を。まず、皆さまをここ神明世界アルトガルズに呼んだのは我々であることを周知させて頂きたい。この度は皆さまの都合を無視し、勝手に召喚したことをお詫び申し上げる」


「神明世界? 召喚? どういうことだ?」


 学年人気No2イケメン(女)であり学年ヒエルラキー最上位の女子生徒が疑問の声をあげた。


「ここは皆さま方の生誕なされた故郷とは違う世界なのです。それはある行為をすることで一段と理解が早まるでしょう。ステータスオープン、と言ってくだされ」


「ステータスオープン」


 誘導されるがまま言ってみる。

 すると。


「うぉっ」


 目の前に青く光る板のような物が出現した。それは表面に文字が彫ってあった。読んでみる。


 ///


 NAME:水島雲

 AGE:9999


 VIT:9999

 END:9999

 STR:10 <FixedValue>

 DEX:9999

 RES:9999

 INT:9999

 FAI:0


 SKILL:

 水神, 人の神, 聖なる者, 無限の魔力, 霊装, 傍若無人, 糸の切れた凧, 言語理解lv3,


 ///


 と書いてあった。なんだこれ。


「見えましたかな? それは皆さま方のステータス。つまり能力を明文的に表示したものであると理解して頂いて構いませぬ」


 白頭巾の言葉に場が興奮する。キタコレ!、と叫ぶ者もいた。


「あのー、英語であることは分かるのですけど数値の横の文字が読めないのですがと問います」


 学級委員長が手を挙げて言った。


「では説明させて頂きましょう。まずでございますねーー」


 そして白頭巾が喋り出そうとした。

 僕はそこで白頭巾達の間を抜けて地下室から出ることにした。だって話が長いのだ。飽きてしまった。僕は先生であり保護者だがこの異常事態では責任もクソもない。

 壁伝いに歩くと上へ上がる階段を見つけた。ラッキー。これが外に出るための階段だろう。

 僕はこっそりと外への階段に足を運んだ。そして長く暗い階段を登り外に出た。


「うぉー! 外だー! いいね! この解放感!」


 僕は大きく伸びをして自由を全身で感じた。

 外に出るとそこはどこかの街の一角だった。石レンガを積んだ3階建てぐらいの家々が軒を連ねている。木の看板が掛かっていたり、ランタンが吊り下げられていたりオシャレな印象を受ける街並みだ。ん? でも空気に違和感を感じる。


「ぺっぺっ。なんだこの空気、砂っぽいぞ」


 見ると遠くの風景が黄色く朧だった。街の上の方にあるとんがり屋根や煙突は霞んでしまって見えづらい。砂埃が酷いのだろう。なんでこの街はこんなに乾燥しているんだ?


「まっ、どうでもいいか。さてバーでも探すかな」


 僕は街の中を歩きだした。


 そしてしばらく歩き続けたがバーどころか飲食店の一つも見つけられなかった。どこの家も戸口に木の板を打ち付けて密閉してしまっていた。それは店であっても同じだった。木の看板には大きくばつ印がつけられていて閉店したのだろうと察するものばかりだった。

 しかし人はいるようだ。さっきから木の窓の隙間から視線を感じる。人はいるが街としては機能していないといった感じだ。


「なんだってこんなシケてんだ。この街」


 さっさと帰った方がマシかもしれない。あの地下では今も白頭巾達が現状の説明をしているのだろう。僕は少し後悔し始めた。


「呪いじゃ……」


「うん?」


 声がしたので見ると軒下にぼろぞうきんのように薄汚れた体の老婆がいた。


「神々が最終戦争に敗れたのじゃ! じきに終末はやってくる! ああ! 終末はそこに!」


 言うだけ言って老婆は地に伏した。


「おい、婆ちゃん」


 肩を揺するも反応がない。首の脈を測ると事切れていた。


「おいおいおい、どうなってんだここは!」


 なんて街だ。僕はもとのあの地下に戻ろうと走った。しかし現実は無情だった。適当に歩いてきたから道が分からない。てへっ。


「チクショォォォォ!!」


 僕はこんなところで死ぬのだろうか。ああ、家にあるプリンまだ食べてない。あれを食べるまでは死ねない。死ぬわけにはいかない!


「ウォォォォォ!!」


 僕は走った。あの場所に帰るために。でも走れば走るほどに迷っていってるような気がした。


 いつしか太陽は沈み、夜となる。僕は道の隅っこで小さく震えていた。このまま誰にも会わず孤独に死んでいくのだろうか。恐怖が僕の頭を支配する。どうしてこうなった。ただ自由に生きたかっただけなのに。


「おじさん、どうしたの?」


 体育座りで震えていると声をかけられた。頭をあげて見る。そこには色あせた金髪の幼女がいた。体には茶色くボロボロになった布のようなものを羽織っている。この街に来て初めて?の人だ。僕はほろりと涙を零した。


「泣いてるの? いたいの? いたいのいたいのとんでいけー!」


 幼女が僕の頭をファサファサと撫でた。それはあまり優しい手つきではなかったけれど人の温かみに飢えていた僕の心に突き刺さった。


「うぅー。ありがとー、お嬢ちゃーん」


 僕は幼女の胸元に泣きついた。


「おじさんはへんたいさんなの?」


「違います」


 無邪気な顔で言わないでくれ。心が折れそうだ。


 *


「ロウはね、この街のかみさまなんだよ」


 僕と手を繋ぐ幼女が言った。

 あれからロウと名乗るこの幼女には色々とお世話をされてしまった。寝床に連れていかれ食べ物を分けてもらったり施しを受けた。まったく幼女のヒモになるなんて貴重な経験だ。


「そうかー。ロウちゃんは偉いねぇ」


 ロウの頭をなでなでする。するとロウはえへへと顔を崩してはにかんだ。可愛い。


「しかしこの匂いはなんとかしないとイカンな」


 寝床はなんと下水道だった。下水道の壊れた壁の奥に小さいスペースがありそこに藁を敷いて暮らしているようだ。そのせいか体臭が酷い。


「水よ」


 僕は手の平に水球を浮かせた。僕は木っ端だが水の神だ。これぐらいは造作もない。


「それなにー?」


「ロウちゃん。ちょっと大人しくしててねー」


 そしてロウの頭に水球から出た水を流した。水はとめどなく僕の手の平の水球から溢れ出る。すぐにロウは水でビショビショになった。


「よーしよしよし」


 そしてロウの頭を撫でつつ自分の肌着でロウの体を拭く。ある程度綺麗な布がこれしかなかったのだ。変態じみてるが仕方ない。

 そして10分も経つとロウは見違えて綺麗になった。輝くような金髪に珠のような肌。その目はエメラルドグリーンに光っている。完全無欠の美幼女が爆誕した。ちなみに体についた水を拭うのには僕の上着を使った。変態じみて(ry。


「よし、多少はマシになったな」


「そーなのー? おじさん」


 ロウが僕の背中に抱きつく。


「おじさんじゃなくてクモな」


「分かったクモー」


 しかしこの子の親はどこに行ったんだ。こんな可愛い子を放ったらかしにしてどこかに行ってしまうとは。


「ロウちゃんさ。お母さんはどこにいるの?」


「お母さん? いないよ?」


「じゃあお父さんは?」


「お父さんもいない」


 まさかこんな小さな子がたった一人で生きてきたというのか? 僕は胸が抉られるような思いになった。


「よし、じゃあおじさんがロウのお父さんになってあげるよ!」


 僕はロウを抱きしめた。


「別にいーよ」


 ロウから否定の言葉が聞こえた気がしたが僕は無視した。

 その後今夜はロウの住処で寝ることになった。ロウと一緒に寝ると、ロウは暖かいと喜んでくれた。変態じみて(ry。


 *


 次の日、朝になっても下水道の中は薄暗かったので寝過ごしてしまった。起きるとロウがいなかった。どこへ行ったのだろうか。


「飯どこー?」


 僕は一人呟く。ロウが居なければ食事をとることも出来ないのだ。情けない。でも僕は気にしなかった。情けないは悪くない。いつものことだ。


 ロウがいないので僕は下水道から出た。外には昨日とは違って人の通りがあった。ふらふらと人の列についていく。

 すると気づかぬうちに街の外に出ていた。列はそのまま進み人だかりに合流した。何の人だかりだろう。興味本位で人だかりを掻き分け奥に進む。

 そして奥へと進み目の前に映った光景は到底僕には受け入れられないものだった。


「な!? どういうことだ!?」


 人だかりの中心には木の棒が五つ立っていた。そこに人が縄で磔にされている。その五人のうちの一人がロウだった。

 慌ててロウが磔にされている木の棒の下へ向かおうとする。だが通れない。騎士のような甲冑を付けた連中が五つの棒の周りに布陣しており人を通さないようにしているのだ。


「おい! そこを通せ!」


「ならん! 去れ!」


 押し通ろうとするも甲冑の男にどつかれ後ろに倒される。


「ふんっ! 情けない奴め」


 そして唾を吐きかけられた。なんて屈辱だ。しかしそんなことはどうでも良い。どうしてロウが磔にされているんだ。


「おいアンタ。落ち着いて」


 誰かが手を差し出してくれた。僕はその手を取って引っ張ってもらう。


「あの悪神に唾を吐きかけてやりたい気持ちは分かるがアンタ自身が唾を吐かれてんじゃ仕方ねえよ」


 手を差し伸べてくれた男性が言った。男性は帽子を被ったヒゲモジャの老人だった。


「おい、どうしてあの子は磔にされているんだ?」


「ああ、アンタよそ者かい。ありゃ古い神と古教の神父さ。殺さなきゃ災厄が訪れるって言われているからな。だからああしてグールどもに食ってもらうのさ」


 古い神と神父が磔にされている? ロウのあの言葉は冗談じゃなかったのか。そしてグールに食わせるだと?


「グールだって?」


「そうさ。毎夜やってくるだろう? あのケダモノ達、能無しのグズどもを使って奴らを食わせるんだよ!」


 そう言って老人は狂ったように笑いだした。グールと言えば映画のゾンビを僕は思い浮かべる。あれはフィクションだけどここは異世界だ。もしかしたらいるのかもしれない。ならそんなことをさせる訳にはいかない。

 そうして僕が甲冑男と押し問答をしていると街の方から銅鑼の音が響いた。


「退却だ! 予想より早い! グールが来るぞ!」


 人だかりが波のように引いていく。人々が街に戻っていき木の棒の周りには僕と狂笑する老人だけが残された。僕はロウが磔にされた棒に飛びついた。


「ロウ! 待ってろよ! 助けてやるからな!」


 随分高い位置にロウは磔にされている。僕は必死になって棒を登った。


「だめ……。来ないで……」


 磔にされたロウが僕を見て言った。


「どうして!?」


「やつらが来る! 早くにげーー」


 ロウの言葉を遮るように地響きが鳴った。僕は街とは反対を見た。地響きの先、荒れた大地を黒い影が走っている。その後ろには黄色い砂嵐がやってきていた。


「来たぞ来たぞ! 死の使いが! ワイルドハントがやってきた!」


 さっきの老人が棒の下に来て狂ったように踊りだした。


「神々は負けた! 混沌が世界を支配する! そして世界は終末へと進み始めたのだ!」


「うるせえ!」


 俺は負けていない。この世界の神が負けようが知るか。俺は抗ってやるぞ。

 ロウを縛る縄が固い。権能で湿らせても僕の力では切る事が出来ない。僕は諦めて棒を降りた。でも助けることを諦めたわけじゃない。


「クモにげて!」


 ロウが叫ぶ。


「やだよ! 泣いてる子供がいるのに大人が逃げてなんかいられるか!」


「!」


 僕はロウを守るように棒よりも前に立った。


「あー、あー。自由に生きるつもりがなんでこんなことになってんですかねー」


 僕は小さくボヤいた。でも愚痴を言うのはここまでだ。ここからは神として振る舞おう。現世にその力を行使する!


「≪霊装展開≫」


 僕の体が光輝いた。その光は次第に強まり天上を貫く。光の柱が立ち昇った。その光が収まった時、僕の体には黒い当世具足が装着されていた。


「なんてしんせいな力なの……」


 ロウが呟く。ロウの目には水島の姿が蒼く光輝いて見えていた。


『ぬぉぉ。天主よ。久々の出陣であるか!』


 無粋にもロウの声をかき消すほどの大声が鎧から飛び出した。この鎧は僕の権能だが意思を持った鎧だ。僕の古い友人は≪アーマードインテリジェンス≫と呼んでいた。


「今日はよろしく。久々に上げていくよ」


『承知した! 天主よ!』


「≪(みずち)召喚≫」


 僕が小さく呟くと天空に五芒星の術陣が出現し、雲を切り裂いて天から龍が舞い降りた。


「ご命令を、マスター」


「じゃあ後ろの子達守っててくれる?」


「了解しました」


 この子は幼い頃から僕が育てた子だ。幼い頃はトカゲだったが魂の位階を上げ龍へと昇華したのだ。あー、あの頃は可愛かったなー。いまでは他人行儀になっちゃっておじさん悲しい。


「マスターから不純な思考を感じます」


 思考を感じるってなに?


 僕が昔を懐かしんでいる間にも異形の集団は間近に迫ってきていた。


 さて、久々に神としてやっちゃいましょうかね。


 僕は頬を叩いて気合を入れるとニヤリと笑った。


「神の名において命ず、敵を討ち滅ぼせ! ≪軍団蒼乱≫!!」


 掛け声とともに僕の目の前に水で出来た無数の侍達が現れた。


「行くぞ!!」


 僕が声をあげると侍の軍勢はグールの群勢に向けて雄叫びを上げ一斉に突っ走った!


 *


 これは現代に生きていた木っ端神が神の失われた世界で唯一神となる物語。


 水島の活躍によって世界が救われるか否か、それは全能なる悪魔にも見通せない。

小説を書くのって楽しいですね。


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