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トラゲール!  作者: hana♪
第4章
80/225

感情【2】

ゴットマザー視点です

「…ット、ゴット!!」

「ッ…!」


誰かに呼ばれて意識が浮上する。汗びっしょりで気持ち悪い。何か悪い夢を見ていた気がする。


「大丈夫?うなされてたけど…今濡れタオル持ってくるね!」

「…うん。ありがと。」


そう言ってパタパタと医務室を出て行く佳奈。

ボサッと佳奈が出て行った扉を見つめる。


「ゴットマザー…」

「…シオン。」


医務室の窓から入ってきたのはシオン。

いつもの笑顔はなく、全然心の中が読み取れない。


「大丈夫…?」

「えぇ。心配かけてごめんなさいね。」


沈黙が続く。とても気まずい…


「ねぇ、ゴットマザー…感情は持ったら危ないよ。隙が出来て殺される。」

「…シオン?」

「感情はいらない。効率が落ちる…」


絶対零度の声。無表情過ぎて怖い。

これは本当にシオンなの?


「ゴット〜?誰かと話してるの?」

「…!」


扉の方を向くと濡れタオル片手に佳奈が戻ってきていた。


「…独り言だよ。」

「そっか。」


シオンはもういなくなっていた。

あの顔が脳裏に焼き付いて離れなかった。

シオンさん功利主義だね。

きっとコイツ心無いよ。多分だけど。

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