佳奈と食堂
国王視点だよ
「国王陛下、お食事の時間です。」
「あ、もうそんな時間?ありがとう。」
一般兵士に呼ばれ、食堂へ急ぐ。
「シオン遅い〜」
「ごめんごめん…」
佳奈は食堂の端っこの席に座ってふてくされていた。
ゴットマザー達はまだ反省文中か…あとで何か持っていってあげよう。
「何食べる?」
「ん〜…マカロン。」
「それおやつだよ?」
「お腹すいてない。」
「ゴットマザーにまた怒られるよ?」
「黙っといてクレメンス…」
「今度ちゃんと食べてね。」
しばらくメニューとにらめっこし、注文へ向かう。
途中で一般兵士が声をかけてくれる。
「あ、国王陛下!今度うちの兵士たちと手合わせを!」
「佳奈様!頼まれていた薬草できました!」
「国王陛下、佳奈様、お疲れ様です!」
「あいよー、今度行くわ。」
「おっけー。机の上に置いといて。」
挨拶の嵐を過ぎ、マカロンを注文する。佳奈はうどん大盛りを注文。
「足りるの?」
「多分。」
佳奈はひょろひょろの癖に大食いだ。なのに太らないからすごい。
羨ましい…
「「いただきまーす」」
カラフルなマカロンをつまむ。佳奈はズルズルとうどんをすする。
「んまー」
「だねー」
佳奈はダ○ソン掃除機のようにうどんを食べる。みるみる減っていくうどん…
見ててお腹いっぱいになる…
現実逃避するように目をそらし、幸せいっぱい沢山の味を口の中に詰め込んだ。
いやぁ、リアル佳奈も大食いなんですよ〜
なのに太らないんですよ〜
羨ましい。




