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夢
紅く染まったナイフを片手に燃える村を歩く。
パチパチと軽快な音を立てて村を焼く炎。
頑張って育てた花や野菜、汗水流して作られた家、思い出…何もかもを燃やし尽くす炎。
それらは全て灰になる。
炎は森までもを燃やす。
動物さん達逃げられたかな…もっと森の主のドラゴンさんと遊びたかったな…
崩れ落ちた家の残骸を踏みながら歩く。
もう泣きたいんだか何なんだか分からない。
涙の流し方なんてもう忘れてしまった。
特にこの村に思い出があったわけじゃ無い。
毎日『異端だ。』と罵られ、石を投げられ…
それでも家族は私を守ってくれた。
でもその家族の優しささえも嘘で…
あの《アイ》は嘘だったんだ。偽りの《アイ》だったのだ。
あぁ、なんて大人は醜い生き物なのだろうか。
幸せなんて長くは続かないんだ。そんな不確かなもの存在しなかったのかもしれない。
もう分からない。何も分からない…
小さい子供に大人の黒くドロドロとした部分は重すぎた。
心は壊れ、ただの人形と化す。
人形はこの村唯一の崩れにくい建物。教会へと足を運んだ。
さて、これは何なのでしょうね。
え?分かるって?
…簡単すぎるもんね…( ˘ω˘ )スヤァ




