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医務室
国王視点です
「ん…」
ツン、と消毒液の匂いが鼻をつく。
ぼんやりと白い天井が見える。どうやらここは医務室のようだ。
「あ、シオン。起きたの?」
「佳奈…おはよ」
カーテンの隙間からチラッと顔をのぞかせてこちらの様子を伺う佳奈。
「大丈夫そうだね。もー…びっくりしたんだから。」
「ごめんごめん」
ふんわりと笑顔を浮かべながらカルテに記入を済ませる佳奈を見ながら凝り固まった体をほぐす。
「ゴットマザー怒ってたよ。」
「ヒエッ…」
「後…心配してたよ。」
「え…?」
あのゴットマザーが心配?!明日は槍でも降るんじゃないかなぁ?!
「書類沢山溜まってるからね!」
ガンバッテーと棒読みな応援をいただく。
「いやぁぁぁぁああああ!!!」
私の悲鳴が医務室に響いた。
ゴットマザーが心配だなんて…明日は槍が降るね!!
ゴット「おいふざけんな。しばくぞ」
ごめん。ゴットマザー謝るから。だからその拳を下ろして…下ろしてクレメンス!
ではまた次回!!!
ゴット痛い!殴らないで!




