7話:最強じゃん
―――ー母さん!!母さん!!!!!
[母さん] と呼ばれた藍い髪の女性は振り返り、
悲しみを帯びた目で少年に笑顔を見せた。
サヨウナラ・・・・ー――――
僕は父さんの死、母さんの死、(妄想フル稼働で考えた)ガーランドが浚われた時の様子を撞源に説明し、自分がこれまでどう生きてきたかを(妄想で)話して聞かせた。
レイゲンが殺され、ガーランドが浚われ、アデリアが死んで独りになってからは村人たちに「魔女の子ども」と呼ばれるようになるそこそこ悲劇のヒロインになるような設定にしておいた。っていうか事実だし。
ガーランドは母さんがブライを追い払った翌日に浚われたことにしといた。
問題は僕の持つ魔力。
撞源言うとおり、僕は魔女である母さんの血を受け継ぐため、圧倒的な魔力を持っている。
魔王の器ってのは初めて聞いたけど。
母さんが死んでからはひた隠しにしてきた。
『魔力=魔王・魔女の子ども』という図式がすんなり成り立つのだ。
例外はない。
それはつまり、その子どもも将来魔王・魔女になる可能性を否定できないということ。
昔は母さんが僕の魔力を無理やり抑えこんでくれてくれていた。
母さんが死んでからは訓練して自分で魔力を抑えるコツを学んだ。
でも、たまに何かの拍子に魔力が漏れ出るころがある。それを知っていたからブライはイリスを離れずに僕を監視していた……。
今ではもうそんなへまはしないが、さっきは危なかったよ。殺気と一緒に魔力を放出するところだった(汗)
最近更に魔力が高まっているような気がするんだ。
抑えるのに苦労するほどにね。
体が女の子になったことと関係があるのかな?
とにかく、今更僕はガーランドだって言ってもコイツが信じるとは思えないし、むしろ真剣に殺されかねないよね。
……って作者が言ってたよ。
どうやら撞源は凄く疑り深い性格らしいんだ。
まぁ確かに、いきなり槍突きつけてそのうえ乙女(?)の肌をキズモノにするとこなんか人間性疑うね。
信じる心ってやつの大切さがよくわかったよ。
ヒロイン設定を話し終えると、撞源はやっと槍と腰を下ろした。
「そんなことがあったのか。まぁ人間の弱さは今に始まったものではない。彼らは目に見えないものに恐怖する。そして同時に、その力を自身も欲するのだ。強い人間は自分の力を信じるか、強い力を畏れる。しかしあに二人をなくしたのは人間にとっては大きな損失だな。もしガーランドが魔王になれば、とめられるものはいないだろう。レイゲンやアデリアでさえもな」
マジすか!!!!?
「ガーランド(僕)ってそんなに強いの!!!!?」
……知りませんでした……。
「あぁ、私は勝てる気がしなかったよ。あの強大な魔力にあてられてな。情けない話だ。生まれたばかりの赤子に後込むとは……」
……ってことは、僕の魔力があれば魔王なんか目じゃないってこと……なのか?
僕超強いじゃん。てか最強ジャン。
そらぁ村の連中も僕を避けるわけだ。
さて、次は僕が一番気になるとこだが。
このために村を出て一人で旅してきたんだからね。
「魔王は今何してるんですかね?」
実際ガーランドはこの小説に登場するキャラで最強です。その理由は後々わかりますが。




