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5話:父さんの仲間

 扉がゆっくりと開いた。

 あっ、もうなんかアレだ。

 空気っていうか、匂いが違う。

 でも表現の仕方がわかんないからいいや。

 僕はあまりこの匂い好きじゃないけど。


 戸口に現れたのは、車椅子に乗ったガチムチ白髪の中年男性だった。

 んー、これはどういうことでしょう?

「なにか御用かな?」

「あっあの、撞源さんという方は……」

「私だ」

 え、この人が撞源?そうなの?

 ……車椅子ってことは、とっくに引退してるのか。

 まぁいいやどうでも。話だけでもしとこうか。

 僕は昔父さんが話してくれた『合言葉』を記憶の倉庫から引っ張り出す。

「rage again……」

「……!!!!」

 撞源の目が驚愕に見開かれた。

 華奢な女の子になった僕の体を上から下まで、そしてまた上まで眺める。

 見られてる間、僕はなんとなく背筋がゾクゾクしたような気がした。

 セクハラの匂いがしたのは僕だけだろうか?

 そんな勝手な被害妄想にはお構いなし。

 撞源は「ついて来なさい」とだけ言い残して中に入っていった。


 まぁつまり合言葉ってのは、父さんと親しい仲だということを手っ取り早く伝える手段ってこと。

 父さんの名前はレイゲン。『rage again』を略した言葉だと、仲間内では言われているらしい。


 建物は二階建て。玄関ホールは蒼い絨毯が敷き詰められ、階段の手すりは見たことが無いなんだか神聖そうな獣の姿が彫られている。

 それ以上の装飾は無く、意外に簡素な感じ?だ。

 家の中はとても静かで、他に誰の気配も感じない。

 こんな大きな家に一人で住んでるのかな?


 書斎のような部屋に案内された。

 僕は許しも得ずに入り口側のソファに座った。

 「マナー」という言葉は僕とは無縁だ。

 一人で生きてきたからね。

「さて……」

 撞源は真っ白な(名前わからない)木で作られたテーブルを挟んで僕の正面に止まり、厳しい表情で僕を睨み据えた。

 ……なんでそんな目で見るのさ?

「レイゲンとはどんな?彼のコードを知っている者は限られている」

 この姿を見て誰も男だとは判断しないだろう。

 たとえ本人がそう言っても。ここは一応女で通すか。

「私の父です」

「彼に娘はいない」

 ……よし、落ち着け。

 微妙な展開だけど、なんとか切り抜けないと命に関わりそうだ。

 そう自分に言い聞かせながらも、掌には汗が滲んできている。

「えと、私は……」

「さぁ、言ってみろ!」

 撞源は立ち上がり、どこから取り出したのか、槍を構えている。

 穂先が首に刺さりそうなほど近い。

 ……えっ?これってまずくない?(滝汗)

 落ち着きなよねぇちょっと短気すぎるしそんな聞いてないよ父さん!!!!!!

 こんなときはどうすれば……てかあんた車椅子の意味は!!?

「お前の名はなんだ?」

 名前……(汗)えーと(汗)、ここは本名(汗)で行くべきか?(汗)それと(汗)も女(汗)の(汗)名前……?(汗)

「……ベ、ベルニカ……」

 ……これで……いいのか……?(汗)

 テキトーに言ったけど。

 父さん……なぜこんな人を仲間にしたのさ?(涙)

ガーランド「槍微妙に刺さってたよ・・・・」

作者「マジデ?でもあれは俺関係ない。撞源が勝手にやったんだ。俺はちゃんと「刺すなよ?」って言っといたからな」

ガーランド「!言い逃れを!!」

作者「うわあぁあ本当だって!!!!」


はい、本当です。撞源のキャラ設定はまったく無しです。作者も予想ガイ!です。

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