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16話:異能

 魔の象徴……私が?……確かに、半分は魔王足り得る力を持つ魔女の血。でも、もう半分は人間の血。醜い人間の血……。いっそのこと、人間じゃない方が良かったって思ったこともある。私の半身は、母さんを恐れて殺した奴等と同じ、人間なのだ。



 そのとき、マリナが急に強くベルニカを抱き締めた。


「……うぅ、ぅぁ」

「ん?なに?」


 顔の赤みが少しひいたマリナが下から見上げている。何か言いたげだが私にはわからない。


「慰めようとしてるのさ。その子は感情の変化に敏感なんだ。珍しいぞ?滅多に口を開かないマリナがここまで必死になるのは」


 マリナはじっとベルニカの目を見つめている。……私の気持ちを……?



「その子の母親は悪魔だった。マリナを生んだときにそれがバレてな、追い出されたのさ。母親は何度もマリナに会うために努力したが、街の人々は受け入れなかった。そしてマリナは事あるごとに『悪魔の子』として虐待を受けていたんだ」


 ……私と、同じ?ていうか、私より酷くない?まだ小さいのに、ずっと辛い思いをしながら……。


「8歳の頃に言葉を失って、心を閉ざすようになった。その翌年に私が引き取ったのだが、未だに心を許してはくれないようだ」

「心の傷?それで失語症に……てかあんた肉親じゃないんだ?」

「あぁ、私は元々バイゴンの出身でな。闘いが終わって、初めてアクアコートに来たときにマリナに会ったんだ。お前、この子を連れてってくれないか?お前なら、この子の言葉を取り戻すことが出来そうだ」

「私が?大きな闘いもあるかもしれないのよ?連れては行けないわ!」

「心配要らない。その子の父親は翠蓮の出身だ。マリナには『才能』がある。足手まといにはならないし、きっと役に立てるはずだ」

「……才能?」


 そのときベルニカはお腹の辺りをぐいっと引っ張られるような感覚を覚え、その直後にマリナと二人で噴水広場に立っていることに気づいた。同時に吐き気の存在にも気づく。長く喋っているつもりは無かったが、太陽は既に沈みかかっていた。


「……テレポート!?」


 マリナはコクンと頷く。私に抱き着いたまま。


「翠蓮の出身か……道理でさっきの神出鬼没ぶりが成せるわけだ。憧源の家でも話全部聞いてたのね」


 抱き締める力が少し強くなる。不安そうな表情で目を逸らした。


「大丈夫よ、別に怒ってないから。それより一つ聞いていいかな?」


 顔を上げて私の目を見つめるマリナ。私はさっきからすごく気になっていた疑問をぶつけてみた。



「ブラインって男?女?」


 だって声も恰好も判断材料にならないんだもん。仮面被ってるし。

「私」を一人称に使う男もいるからね。どうなのさ?マリナは自分の親指を指差した。ってことは……


「男なんだ……」


 声たけぇな。まぁ、予想通りだけど。するとマリナ、今度は小指を指差す。


「えっあ、女?」


 なにそれ!?どっちなんだ?マリナは両手を下ろし、首を横に傾けた。




 ……???




「……わかんないの?」

「……うん……」


 ( ̄○ ̄;)……何年も一緒に暮らしててわかんないのか……。ブラインもなかなかの曲者だな。父さん達の仲間は常識的な人が存在しないのかな?






 既に空は暗く、街の外に出るには遅いのでベルニカはマリナを連れてホテルに向かった。途中、お城のような外観の妖しい建物を見てはしゃぐマリナを無理矢理引っ張る。まさかこんないたいけな少女を連れてこんな如何わしいとこに入るわけにはいかない。しかも今の私達は同性同士だ。ある意味で危ないでしょ?その上……


「んぅ、うぁぅむ///……」


 マリナがさっきから私を抱き締める腕を離そうとしないのだ。本当に幸せそうな顔をする。でも……



「……部屋は、別々にしようね?」

この作品には批評してくれる人がいません。それは、この小説の悪い部分を作者が気付きにくいということであり。


ご指摘下されば、この小説はもっと良いものになるかもしれません。どなたか御言葉をくれませんか?

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