10話:拷問
前話のあとがきにデレを予告しましたが、どうも違うような・・・・
……夢だ。
光が一切ない暗い場所。
闇の中だ。
誰かが闘っている。
一方はこの前見た夢にも出てきた、私に似た女性。
もう一方は……父さんと母さんだ。
父さんは相変わらず獣のような闘い方だ。
母さんはそれを魔法でサポートしながら同時に攻撃する。
すごい闘いだ。
周りの空気が震え、大地に亀裂が走る・・・・ーーーーーー
「おはようございます、ベルニカ様」
「……お、おはよ……」
んぅ、私寝てたんだ。
着替えもしないで。
めっちゃ眠い……。
えっ誰?ベルニカ様?「様」?
なんだか可愛い声だったような気がするよ?
ベルニカが頑張ってまぶたをこじ開けると、ベッドの脇には猫耳カチューシャを着け、スーパーミニスカメイド服を着た女の子がこちらを眩いばかりの笑顔で見つめていた。
……かっ、可愛い……////
微かに赤みを帯びたショートヘアーで、顔立ちは綺麗に整い 、目が凄く大きい。
そして、グレイティストマッチングしている猫耳。
まさか猫耳がこれほどの破壊力をもっていようとは……。
ティアたちの気持ちがなんとなくわかったような気がする。
不覚……。
ベルニカはしばらく真っ赤な顔で呆然と彼女の顔を見つめ、それに気づいたスーパーミニスカグレイティストマッチング猫耳メイド女も、見る見る頬が桃色になった。
「あっ、べ、ベルニカ様。……朝食のご、ご用意が……//////」
……朝食?あぁ、そういえばここ憧源の家だっけか。
しかし雷憧……メイド好きか?
メイドが好きなのか??
要は果てしなく変態なのだな。
「あっうん、今行くよ」
起き上がった私はすぐさま異変に気づいた。
……まさか雷憧じゃないだろうな?
それともこの女が?
ベルニカはいつの間にかパジャマに着替えさせられていたのだ。
昨日は疲れてそのままベッドに倒れこんだはず。
猫耳女を振り返り、パジャマを指差して言う。
「あの、これって……」
すると猫耳女はさっきよりも更に顔を火照らせて俯いた。
顔から湯気が出そうだ。(私も湯気が!!!)
お互い目も合わせられず、私は黙ったまま猫耳女について歩いた。
……事件だよ……大事件……。
いくら今は女の体とはいえ……謂れもなく拷問受けてるよ私……。
オンナニ、サワラレタノ?
もう顔の色が元に戻んない(T_T)
食堂には既に憧源と雷憧がいた。
私は猫耳女に促されるまま椅子に座り、二人を見た。
「おはようベルニカ。よく眠れたようだね。アリスは気に入ったかい?」
……この猫耳女のことを言っているらしい。
アリスはまだ顔を赤くしたままだ。
私も顔が熱くなり、すぐ顔をそむけた。
〜〜〜恥ずかしいよー!!
「ふふっ、どうやら仲良くなれたようだね。アリスはうちのメイドなんだ。誰が雇ったかは……訊かないでくれると助かるよ」
……哀れなご趣味をお持ちでいらっしゃる。
雷憧の性格は親譲りかも知れないな。
この変態親子め、顔赤いぞ憧源。
雷憧が合図をすると、アリスは次々と料理をテーブルに並べた。
料理だけは和風らしい。
食べたことないものがたくさん。
その前に見たこともない。
でもどれも美味しそう。
……うん、まぁ、料理はとても美味しかった。
アリスが作ったんだろうか?
食べている間中アリスは私の顔を、やはり頬を染めながら笑顔で横から覗き込んでいた。
アリス……近いよ……もう拷問はやめて……。
私は恥ずかしすぎてあまり食べられず、すぐに箸を置いてしまった。
むしろアリスの笑顔だけでお腹いっぱいです。
私が部屋に戻ると、なぜかアリスがついてきた。
「ん?アリスどうしたの?」
アリスは何故かモジモジしながら、散々迷った末にこう言った。
「ベ、ベルニカ様、お風呂の準備ができております……」
「あーありがとー」
……今何を迷ってたの?
「で、その……よろしければ……お背中流しましょうか!?//////」
////!!!///!!//
なんでそこで赤くなるのさ!!?
アリスはあれか。そっち系ですか。
あぁ、顔が熱い……。
あ、アリス待って、そんな悪魔の笑顔で近づいてこないで。
その手つきはなに?
気持ちエロく感じるんですけど?
ちょっと、ねぇ……誰か助けて〜〜!!!!!!!
天国のお父さん・お母さん、お許し下さい。
私はもう男には戻れません(T_T)
何故私はこんな拷問を受けなければならないのですか?
ベルニカの心に、またひとつトラウマができたようですね。
作者は悲しいです。




