表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/21

8話:魔王の側近

 ……今、魔王は何をしている?

 そうだ、魔王に関しての噂は全くきかない。




「最後まで魔王と闘っていたのはレイゲンとアデリアだけだ。あの二人以外は魔王の最後を知らない。二人とも何故か話したがらないんでな。今はグラドールというやつが魔物たちの司令塔だ。それをベラミシアという別の魔女が補佐しているらしい。それ以上のことは知らんが」

 どこかで聞いたことあるような……。

「グラドール……何者なんですか?」

 ちょっと沈黙。撞源は探るような目で僕を見る。

「魔王の側近だ。恐ろしく強い。魔王とは比べるべくもないが、私は奴のおかげで一生車椅子生活だ。やってくれやがったよ。しかも若かったからな、この16年で更に成長したことだろう。魔王と闘う前に私の闘いは終わったんだ」

「そんな強い人が……」

「あぁ。ひどいダメージを受けたが、それでも奇跡的に全員無事だった。ま、中にはもう闘えなくなった者もいるがな。私もその中の一人だ。その辺に関してはブラインに聞くといい。アクアコートにいるはずだ」

「ベラミシアは?ベラミシアも魔女?魔女って何人もいるの?」

「ん?なんだ、知らなかったのか?魔女ってのはな、2種類いるんだ。一方は世襲型、親から子へ受け継がれる力だ。そしてもう一方は後継者、一人の魔女が死んだら、その魔女の持つ力が次の主人を求めて飛び回るんだ」

「……それって魔王も?」

「いや、魔王は別だ。死ねば滅びるのみ。だが稀にな、魔女が魔王の地位につくことがあるんだ。アデリアの母がそうだった」

 ……母さんは自分の母親と闘ったのか……。

 どんな気持ちだったんだろう?たとえ魔王でも、自分の親と対峙するなんて。

 グラドール、魔王の側近か……。

「グラドールは魔王じゃないんですか?」

「いや、奴自身は魔王とは名乗っていない。あれ程の力を持ちながら、魔王に心酔しきっていたんだ。名乗り出ないところを見ると、魔王を蘇らせようとか考えてるかもしれんな」

 そんなことが出来るの!!?

「まぁ、不可能だろうがな」

 ……なんだぁ、無理か……。

 とにかく、グラドールを探し出さなきゃ。いろいろ聞きたいことがある。

「グラドールはどこにいるんですか?」

「……それを知ってどうする」

「ガーランドを帰してもらわなきゃ」

 (僕はただ、魔物が人を襲わなきゃそれでいい。それと、どうにかして元の体に戻らなきゃ。グラドールを探せばいつかブライに行き着くはず)

「その刀で闘えるのか?」

「どうしてそう思うんですか?」

「質問しているのはこっちだぞ!……まぁいい。裂神は生きてるんだ。主人を自ら選ぶ。自分の意にそぐわない者は容赦なく切り捨てるだろう。たとえ自分の主人でも。それにこの先は一人では危険だ。やはり勧められんな。私もこの脚では行ってやれそうもない」

「僕が行くよ」

「!!!!?」

 ドアはちゃんと閉めたはず…どうやって中に?

 声の主はガーランドが座っているソファの後ろに、背中合わせの状態で足を投げ出して座っていた。

 少年は静かに立ち上がり、ガーランドの隣にドサッと座った。

「アクアコートの連中も連れて行けば大丈夫さ。この子は僕が守る。何か問題でも?」

 ……絶対ナルシストだよコイツ。

 自分のこと好きだよきっと。

 そして僕をただのかわいい女の子だと思って軽く落とせるつもりでいるよ。

「この娘が行くこと自体反対だと言ってるんだ」

 ……撞源さんがいい人に見えてきた。

「いざって時はアステルもいる。父さんは心配性なんだよ。僕たち全員が揃えばグラドールも顔色が変わるさ」

 僕たち?

「……レイゲンとアデリアがいない今、グラドールにはかなうまい」

「心配要らないよ。ね♪」

 僕に向かってウィンクしやがりましたよ。

 コイツ絶対好きになれない。。

撞源の息子の名前は次話に出ます。彼の性格は(ff9の)クジャとジタンを足した感じで考えてください。

それと、次話からはガーランドのことを「ベルニカ」と表記しますので、ついてきて下さいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ